東京女子流、T-ARAほか、久保田泰平が選ぶ6枚
東京女子流、T-ARAほか、久保田泰平が選ぶ6枚2011/08/03
やって来た!……と思ったらあっという間に終わっちゃうのが夏だね。学生の時分には今思い出してもキュンとするようなメモリーがいろいろあったけど、近頃はもう……。それこそ海にも行ってない、フェスにも行ってないとなると、夏気分を呼び込む手段はそれらしき雰囲気の音楽を聴くこととガリガリ君のバカ食いしかないよね。というわけで、85年から夏のマイ・スタンダードになっているスクリッティ・ポリッティ『Cupid & Psyche 85』なんかと混ぜながら聴いてたホットな6枚を紹介させていただきます!
1. 東京女子流“Limited addiction/We Will Win! -ココロのバトンでポ・ポンのポ~ン☆-”(8月24日発売)5月の〈今週の5,6枚〉でも挙げさせてもらった東京女子流さん。いやホント、新しい曲がいっつも楽しみなんです。で、先だってのファースト・アルバムとリカット・シングル“鼓動の秘密/サヨナラ、ありがとう。”を経てのネクスト・フェイズがこれなんですが、期待以上の曲が来てウレシーったらありゃしない。“Limited addiction”はスティーヴィー・ワンダー“Superstition”を彷彿とさせるギターリフ(ピッチ速め)~ボトムのシンセ(僕的には寺尾聰“ルビーの指環”が浮かびました)という45秒間のイントロだけでKO。ちょっとオ・ト・ナな歌詞&ミュージック・ビデオにも明らかなアップグレード感!
2. バニラビーンズ『バニラビーンズII』(発売中)これが実によく出来たアルバム。とにかく幕の内弁当みたいなものっていうのが、アイドルのアルバムの理想だと十代の頃から思ってるんですが、これはまさにそれ。メロディーのキャッチーさもさることながら、トラックの音遊びも絶妙。マネージャーのエピソードをコミカルに綴った“C葉さんのうた”なんてうしろがストーン・ローゼズだったりするし、スピッツのカヴァー“おっぱい”なんてペイヴメントかよ!ってなローファイ仕立て。“Summer vacation”は、夏休み最終週に聴いたらたまらない気持ちになる正調アイドル・ポップ。
3. T-ARA『John Travolta Wanna Be』(発売中)ってところで、Kモノ行きますか(笑)。T-ARA、大好きです。日本デビューも決まったということで、7月頭にあったショウケースも観に行って来ました。なんか、KARAの初ショウケースの時よりもお客さんが熱い印象で、こんなに人気あったっけ?って目を疑う感じでしたね。で、本盤。パッケージのタイトルからもわかるように、リード曲“Roly-Poly”はディスコ・フィーリングのサウンドにちょっぴりファニーなテクノ・ビートをミックスさせた好曲。前作の“Yayaya”もだけど、爆音でかけたら一番アガるってことでは少女時代を超えてます、個人的には。
4. Hyuna『Bubble Pop!』(発売中)実は僕、腰痛持ちです。夏はとくに気をつけなければいけません。汗かいて、クーラーで冷えきったそのあとのアクションをミスると痛い目に遭います。6月の猛暑の時にも軽いギックリ腰やりました。もう大丈夫ですが。そんな僕にとって、彼女の腰つきは男子目線を送る以前にうらやましくて仕方ありません。それぐらいタフな腰がほしいものです。4minuteではデビュー当時ほどセンター感がなくなってきたヒョナですが、この作品を聴いてると、彼女はやっぱソロ向けなんじゃないかと思います。セクシーなダンス曲が揃った作品なんですが、この歳(19歳)でこの貫禄は何なんでしょう。チームメイトのジユンをフィーチャーした“Downtown”では「ウ~ン」とか「ア~ン」とか「Yes!」とか言っちゃってるしさあ。
5. MISS A『A Class』(発売中)この夏はありとあらゆるKアーティストの来日イヴェントが目白押しでしたが、チケット代も高価だから、すべて行ってたら破産しかねませんよね(大袈裟だけど)。でまあ、いろいろあるなかで一番観たいのが〈JYP NATION in Japan 2011〉。2PMやWonder Girlsを擁するプロダクション、JYPエンターテイメントのアーティストが総出演するイヴェントなんですが、個人的にWonder Girlsと並んで注目してるのがMISS A。韓中混成の4人組女子なんですが、イヴェントを前にリリースされた初アルバムがこれまたステキで。クール過ぎずキュート過ぎずなバランス感覚は、5月の〈今週の5,6枚〉で挙げたf(x)にも近いところがあるんですが、こちらのほうが気持ちアーバン。リード曲“Good-Bye Baby”のBメロがたまらなくて。
6. NEON BUNNY『Seoulight』(発売中)リリースは3月ぐらいなんですが、情報をキャッチするスピードがアイドル物にくらべて遅かったりするもので、最近ようやく入手しました。いわゆる弘大(ホンデ)系と呼ばれている、ざっくり言えばかつての渋谷系みたいなムーヴメントが韓国にもあって、その界隈で活躍しているThe Black Skirtsというグループのキーボーディスト、イム・ユジンのソロ・ユニットがこのNEON BUNNY。サウンドはというと、90年代のスウェディッシュ・ポップであるとか、同時期に注目されたスペインのレーベル〈Siesta〉あたりの雰囲気に近い感じで、清涼感のあるヴォーカルはさしずめラー・バンド? 気持ちいいです。
久保田泰平
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