No.180 期待を裏切らない5枚
2010/07/28 | タグ:AZZURRO breakthrough CHIKA CHIKA KZA 安室奈美恵 砂原良徳
期待してたんですよ、「月刊新垣結衣 Special」には……。しかし、俺が考える〈月刊〉の要素が一切なかった!! というわけで、今週は期待を裏切らない5枚をお送りします!!!!
■裏切らない男と女
1. 砂原良徳“subliminal”(発売中)ついに、ついに出た! 砂原良徳、実に9年ぶりのオリジナル作品となるシングル“subliminal”が登場です。徹底してエレクトロニック、シンプルかつ優美なサウンド・デザイン、重心の低いビート……ここで鳴っているのは、2001年のマスター・ピース『LOVEBEAT』を継承した音世界。しかし、厳格に音を選び、徹底して音数を絞っていた前作と比べると、今回はそういった音作りの〈縛り〉にわずかな緩みを感じます。その結果、完璧なデザインで完璧な安定感を生み出していた『LOVEBEAT』にはない、不安定で不穏な空気が作品に流れ込んでいるように思えました。そこがむちゃくちゃ興味深い! いかがでしょう? ぜひ皆さんの耳で確かめてみてください。
2. 安室奈美恵“Break It/Get Myself Back”(発売中)毎度紹介している安室ちゃん。本年最初のリリースは両A面シングル“Break It/Get Myself Back”です。どちらも彼女の作品ではお馴染みのNao'ymtがプロデュース。“Break It”は昨年のアルバム『PAST < FUTURE』からの流れを感じされるロックな質感が導入されたダンス・チューン。そして“Get Myself Back”はたおやかで可憐なミディアム・ナンバーとなっております。後者のPVは沖縄で撮影されており、森ガールっぽい安室ちゃんが出てくるシーンが新鮮でした!
■裏切らないミックス
3. breakthrough『Freewheeler mixed by breakthrough』(発売中)RHYMESTERのDJ JINと、Masaya FantasistaらJazzy Sportクルー3名によるユニットが、初のオフィシャル・ミックスCDを発表。サーラーやデイム・ファンクなどのフューチャー・ファンクを主軸にしつつ、ジミ・テナー&トニー・アレンのアフロなナンバーや、DJコッツェ、ロコ・ダイスのミニマルも登場する自由なミックスが展開されております。ファンク視点でさまざまな現行ダンス・ミュージックを串刺しにした意義深い一枚です。
4. KZA『I'm Starting To Feel OK, Vol.4』(8月4日発売)ダンス・ミュージック・レーベルの名門、mule musiqの恒例コンピ第4弾が到着。DJミックスを担当しているのは、前作に引き続きFORCE OF NATUREのKZAです。基調となっているのはFORCE OF NATUREの近作に通じる電音ディスコですが、後半にはディープかつエモーショナルな展開が待ち受けております。衝撃的だったのは序盤に投入されたKZA自身の新曲“Le Troublant Acid”。ビヨビヨ明滅するベースラインと女性ヴォーカル、ストリングスが織り成すメランコリックな美麗アシッドで素晴らしい! これはぜひ単体リリースしてほしいですね。
5. CHIKA CHIKA & AZZURRO『Basterd Dub』(発売中)TURTLE ISLAND、NICE VIEW、the band apartのメンバーが集った即興集団=CHIKA CHIKAのライヴ盤『BLINDED BY THE LIGHTS』を、抜きん出た音響センスを持つビートメイカー、AZZURROがダブ・ミックスした作品がこちら。ヒップホップに軸足を置きつつ、先鋭的なサウンドを紡いできたAZZURRO氏ですが、今回はとりわけすさまじい荒療治を繰り広げており、オリジナルの持つカオスを見事に増幅しております。オーブがダブ加工したものをさらにサージョンがリミックスしたかのような音世界。そんなところでまた来週です。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です





























