No.176 無心で聴いて欲しい6枚
2010/06/29 | タグ:BOREDOMS DEEN DR. ECHO-LOGIC TOWA TEI 篠原ともえ 細川ふみえ
当欄ではJ-POPからクラブ・ミュージックまで、ジャンルを問わずにいろいろと取り上げているため、どうしても盤の並びがバラバラになりがちなんですが、今週はとりわけカオスなラインナップになった気が……。とは言え、内容は良いものばかりなので、ここはひとつ先入観を捨ててお付き合いいただきたい! というわけで、無心で聴いて欲しい6枚をご紹介致します。
■卓球仕事の豪華復刻
1. 篠原ともえ『スーパーモデル 15th Anniversary Edition』(6月30日発売)篠原ともえのデビュー15周年を記念して、彼女のファースト・アルバムがスペシャル・エディションとしてリイシューされます。4枚目のシングル曲“ウルトラリラックス”をはじめとする石野卓球プロデュース楽曲3曲を追加。またシングル3曲のPVと篠原ともえ&石野卓球によるコメンタリーを収録したDVDが新たに封入されております。ジャケットも当時のともえちゃんをフィーチャーしたものに一新。雑誌「CUTiE」文化、テクノ、渋谷系以降のオルタナティヴなJ-POP……。95~96年頃に勢いのあったサブ・カルチャーが衝突することで誕生した唯一無二のポップ・アルバムなんじゃないでしょうか。
2. 細川ふみえ『THE BEST HIT & HEAL + CLIPS ~HOSOKAWA FUMIE BEST COLLECTION~』(7月14日発売)卓球さん絡みのものをもう一枚。グラビア・アイドル、細川ふみえのベストCD+DVDが登場です。卓球氏のポップ・センスが存分に発揮されたテクノ歌謡“にこにこにゃんにゃん”“だっこしてちょ”や、小西康陽の手による初期ユーロ風のデビュー曲“スキスキスー”、そのほか朝本浩文やコモエスタ八重樫らが手掛けた楽曲などを網羅し、彼女のシンガーとしてのキャリアをアーカイヴ。DVDにはPVをはじめ、水着シーンやオフショットなどの映像を112分収録! 好事家にはたまらない決定盤と言えるでしょう。
■サマー仕様の国産ポップス&ダンス
3. DEEN“coconuts feat.kokomo”(7月14日発売)90年代初頭から活動し続けるヴェテラン・ポップ・バンド、DEENは最新シングルで、なんとビーチ・ボーイズが88年に放ったヒット曲“Kokomo”をサンプリング。……という惹句だけ読むと何やら飛び道具的なナンバーかと思ってしまいますが、これが原曲のコーラスを取り入れつつもまったく別の楽曲にカスタマイズした意欲作。トロピカルな空気に満ちた極上のリゾート・ポップで良いんですよ。カップリングには2003年のソウルフルなシングル“太陽と花びら”のparis matchによるリミックスを収録。こちらも〈Just the Two Of Us〉的メロウな仕上がりでなかなかです。
4. DR. ECHO-LOGIC『CYCLE OF BIRTH』(7月7日発売)朝本浩文がソロ・プロジェクト=DR. ECHO-LOGICによる2作目を発表。前作は藤原ヒロシの作品に通じるピアノ主体のインスト・ダブ作品でしたが、今回は氏が長年追及してきたドラムンベースに再度フォーカス。UAや吉井和哉といったシンガー勢をフィーチャーしたナンバーも織り交ぜてポップにアプローチしつつ、全編に豪快なビートとベースを轟かせた血が騒ぐ一枚です。Bahashishiのユラリを迎えたブラジリアン・ドラムン“レンズ”が最高!
■注目DVD&コンピ
5. BOREDOMS「77 BOADRUM -the movie-」(7月7日発売)77台のドラムをフィーチャーしたBOREDOMSによる驚愕ライヴ〈77 BOADRUM〉。2007年7月7日にNYで行われ、大変なセンセーションを巻き起こしたその公演を追ったドキュメンタリー映画がDVDとなって登場です。パフォーマンスの模様を主軸に置きつつ、リハーサルの模様やミュージシャンのインタヴューなどを隋所にはさみ込んだ、オーソドックスにドキュメンタリーな作品となっております。デヴィッド・グラブスをはじめとする著名なバンドのドラマーたちが大挙して参加しており、彼らの発言からNYのアンダーグラウンドな音楽シーンの自由闊達な空気が感じられるところが素敵でした。
6. V.A.『MOTIVATION H compiled by DJ TOWA TEI』(7月7日発売)ラストはテイ・トウワ選曲によるコンピ・シリーズの最新作。最近のハウスを中心にピックアップしており、ジャズ・ヴォーカルをネタにしたGRAMOPHONEDZIE(読みがわからず……)のヒット・チューン“Why Don't You”や、2ベアーズによるマーヴィン・ゲイの不気味カヴァー“Mercy Time”など、キャッチーなフックを備えたトラックが揃っております。また、テイ楽曲の砂原良徳、大沢伸一、Ajapai、本人によるリミックスも収録。俺色に染め上げてる砂原&Ajapai両氏の仕事ぶりがとりわけ素晴らしいですよ。ではまた来週。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です





























