No.173 iPhone4で聴く5枚
2010/06/08 | タグ:Anchorsong QUANTIC sequick THE DRUMS
ついに発表されましたね、iPhone4。うちの会社では先日iPadを1台買っているので、iPhone4を買うと、iPod Touch、iPhone、iPadと続いてシリーズ4台目の購入となってしまいます。iPadですらまだ使いこなせてないのに、そんな買って意味あんのか。なんかブームに乗せられてるだけじゃねーのか……なんて気持ちもあるんですが、いまなら合コンで使えるというデカいメリットもあります。そんな下心をこらえながら今週も音楽のお話を。
■ハッとする3枚
1. !!!『Strange Weather, Isn't It?』(6月23日発売)ディープ・ハウスを通過した4つ打ちホワイト・ファンク・バンド、!!!が3年ぶりのアルバム『Strange Weather, Isn't It?』をリリースいたします。基本姿勢は変わらず。どちらかといえばいつもよりシンプルでディープ寄りな本作。ミニマルなフレーズと、沈み込むような重めのトラックに、「暗い」という印象を抱く方も多いかもしれません。自分は、このむき出し感は!!!の核を見せているのではないかと取りました。ラテン風のギター・フレーズやヘロヘロのサックスなど、オモロ要素も多少入っておりますが、このアルバムはリスナーの内面を反映するような静かなメッセージが伝わってくるのではないでしょうか。キャッチーではない分、飽きにくい。これまでで一番長く聴かれる作品ではないかと思います。
2. THE DRUMS『The Drums』(海外盤:発売中、国内盤:6月9日発売)また出た! ブルックリンのインディー旋風第何弾目? このアルバムがデビュー作となるドラムスは、「NME」誌、「Clash」誌が共に今年のブライテスト・ホープ1位に選出している超新星であります。ウキウキ気分で早速ディスクをCDトレイにイン! どキャッチーな曲ぞろいですね~。90年代のインディー・バンド的なフレンドリーさと、80年代エレポップ・バンド的なシンセ使い、昨今のローファイ・ムーブメントの流れの上に乗ったものという感じがいたします。ヴォーカルにかけられたリヴァーヴと、音数の少なさをカヴァーするアレンジもおもろい。正直、新しいものという印象はまったく受けなかったのですが、この時代にサイケ感がすっぽり抜けてるというところが新しかったりするのでしょうか。
3. QUANTIC PRESENTS FLOWERING INFERNO『Dog With A Rope』(6月19日発売)やっぱこれですよ、大将(顔が欽ちゃんそっくりでアル中のおじいちゃんの耳元で叫びながら)。酒とクァンティックは俺を裏切らない――の金言通り、今回も文句ナシであります。ジャズ~ブラジル~ヒップホップ~ラテンと、ちょっぴりのニセモノ感を追加しながらいいアルバムをドロップし続けてきたクァンティックの最新作はハイファイなレゲエ/ダブ作。だけど、南米エッセンスもごちゃまぜになった、チカーノ&レゲエの混ざり合わない(ようでちょっとだけ触れ合う)ハイブリッド音楽なのです。キッド・クレオールを聴いているようなドキドキ感。でいて、ロス・ロボスの1/3歩先を行くような、(死がちょっと先に見えてる)大人のオトコ殺しの逸品であります。いやー、これはおっさん濡れますよ。「最近の音楽はわかんなくって……」と一回でも口にしたことがあるあなたはぜひ聴いてください。majiでいいぃze~!
■ザ・機材な2枚
4. Anchorsong『The Lost & Found EP』(6月9日発売)MPCを打楽器のように叩きながら打ち込みもやり、さらにキーボードも一人で演奏するライヴ映像が話題を呼び、ヴィレッジ・バンガードでバカ売れ……したことが今度は音楽業界内で話題を呼んだAnchorsong。新作は、流麗なメロディーが乗るビート・ミュージックという基本姿勢を崩さず、よりビートに寄った印象を持ちました。ロッキンな姿勢が見え隠れするところもいいなと。今回のEPも、前2作同様ライヴ映像を収録したDVD付き。そちらもぜひチェゲってみてください。
5. sequick『mellow talkin'vox』(6月16日発売)昨年ブレイクした(のか?)デイム・ファンクはもちろん、日本でもLUVRAW&BTB、Como-Leeらの活動によって最近にわかに注目を集めているトークボックス。こちらで紹介するsequickさんもトークボックスの使い手でして、〈日本のロジャー・トラウトマン〉の異名を持つ方なのだそう。本作は、カヴァー・アルバムとなっておりまして、クラプトン、アイズレー、ドゥービー・ブラザーズといったオールド・スクールなメロウ曲に混ざってマルーン5、ジェームス・ブラント、ダニエル・パウターなども選曲されております。打楽器系を抑え目にしたアレンジが多く、メロディーをなにより重視しているのが伝わります。夏の夜に似合うシンセ・ファンクですねー。オリジナル曲も聴いてみたいと思いました。
という感じで今週はiPadを片手にお送りいたしました。ではまた来週。チャオ~。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です




























