No.172 不意の驚きを与えてくれる5枚
2010/05/31 | タグ:Luminous Orange MINMI MY LITTLE AIRPORT 木村カエラ 鈴木慶一
テレビを壊れたままに放置してます。ニュースなどはネットで摂取できるし、特に不自由は感じてないのですが、意外と困るのがCMを見れないこと。「カエラちゃんがケータイになっててかわいい」みたいな文言をネットで見ても、当然なんとことやらさっぱりわからず、なんとも時代に取り残された感じがするんですよね。もちろんウェブで視聴することもできますが、やっぱCMってこっちから能動的にチェックするもんじゃないと思うんですよ。何の気なしにテレビを見てたら〈資生堂ANESSA〉の新CMが流れて、夏の始まりを感じるみたいな。そういう不意の遭遇であってしかるべきじゃないですか……長々と書いた割に、特に実のない話になってしまいましたが、今回は素敵なCMのような不意の驚きを与えてくれる5枚を紹介します!
■恒例のJ-POP枠
1. MINMI“ハイビスカス”(発売中)MINMI、恒例の夏シングルは恒例のソカ・ビートをフィーチャーしたナンバーなんですが、今回はぶち切れっぷりがハンパない! フィジェット・ハウスや昨今のゲットー・ミュージックに共通するダーティーに歪んだベースがブヨブヨとうごめき、トランシーなシンセやらダブ・サイレンやらがド派手に鳴りまくるアッパー・チューンとなっております。プロデュースはm-floの☆Taku Takahashi。あきらかにトゥー・マッチなんだけど抗えない、この下世話バランスが素晴らしい。それでいてキュンと来るスウィートな要素も備えてるのがまた良いですね。
2. 木村カエラ“Ring a Ding Dong”(6月9日発売)前述のカエラちゃん出演CMでフィーチャーされ、お茶の間にも浸透しきっている(と思われる)新曲“Ring a Ding Dong”がいよいよリリースです。メルヘン・タッチのメロディーがミュージカルのごとくドラマティックに展開していく可憐なエレクトロ・ポップ。これは素敵ですな~。カップリングには、今年3月の武道館公演のライヴ音源がなんと8曲も収録されております。
■アジア発、世界へ!なバンドたち
3. Luminous Orange『Songs of Innocence』(6月2日発売)18年ものキャリアを持つ国内指折りのオルタナティヴ・ロック・バンドが、約2年ぶりのオリジナル・アルバムを発表。2009年のベスト・アルバムに続いて、今回も残響レコードからのリリースとなります。いわゆるシューゲイザーの文脈を継承しつつ、それだけに留まらない多面的な音を鳴らす彼らですが、今回はとりわけ豊富なアイディアが投入された一枚に。摩訶不思議なメロディーのパートをベースにしつつ、時にコーラスが差し込まれ、時に口笛がふわりと現れたりする表題曲をはじめ、1曲1曲がさまざまな風景を見せてくれる濃密な作品となっております。
4. MY LITTLE AIRPORT『Poetics - Something Between Montparnasse And Mongkok』(海外盤:発売中、国内盤:6月16日発売)海外ものを一枚。〈東アジアのベル・アンド・セバスチャン〉なるコピーが掲げられた香港のユニット、マイ・リトル・エアポートが日本デビュー。4枚目のアルバムがリリースされることとなりました。前述のコピー通り、ベルセバ的なグラスゴー産インディー・ポップを基調としつつ、打ち込みによるチープなエレポップなども交えたなかなかにヴァラエティーに富んだ一枚。英語や広東語を交えた男女ヴォーカルもキュートです。ジャケが思いっきりトリコロールですが、別にフレンチ・テイストというわけではなく、その辺のセンスは90年代の渋谷系界隈に通じるかもしれませんね。
■あの名曲をやくしまる嬢が歌ったら
5. 鈴木慶一『Musio For Films and Games』(6月2日発売)最後はムーンライダーズの鈴木慶一が手掛けてきた映画~ゲームの音楽をまとめた作品をご紹介。2枚組となっており、Disc-1には「良いおっぱい悪いおっぱい」「座頭市」「東京ゴッドファーザーズ」などの映画仕事を、Disc-2には〈MOTHER〉シリーズや「風のリグレット」といったゲーム仕事をそれぞれコンパイル。氏のこの手の作品では、やはり〈MOTHER〉シリーズの音楽が有名かつ人気も高いと思いますが、本作には「MOTHER 2」の名曲“SMILES and TEARS”にやくしまるえつこ(相対性理論ほか)のヴォーカルを乗せた新ヴァージョンを収録。原曲の簡素な味わいはそのままに、やくしまるの無防備な歌声がリリカルな情感を際立たせた好ヴァージョンとなっております。なお、氏が手掛けた北野武監督の最新作「アウトレイジ」のサントラも同時発売。そんなところで今週はおしまい。ではでは。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です





























