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No.155 口内炎を撃退してくれる6枚

2010/01/25 | タグ:

Text:田家 大知

 麻生久美子って本当にカッコイイですね。最近観た邦画の新作のほとんどに彼女が出てて、どれも当たり作品ばかりでした……で、ここから唐突に口内炎の話題に繋げます。どうかと思いますが、最近、自分の頭の中を占めているのが麻生久美子と口内炎ばかりなもので、すみません。自分の場合、口内炎の被害が尋常でなく、ひどい時は口が焼けただれたようになり、出血してあまりの痛みに目まいがするほど。溜まった疲れやストレスが爆発して起こるんだと思うのですが、劇症化してしまうと塗り薬も効かず、これに一番いいのが音楽を聴いて身体の内側から気持ちをやわらげることなのです。今回はそんな、口内炎撃退の強い味方になってくれる6枚です。

■アメリカに行きたくなる2枚

1. THE LOYAL WE『Homes』(1月20日発売)
ロイヤル・ウィーのライヴ映像

 まずは、ニュージャージー出身で東京に住んでいたこともあるケイト・シコラと、ミネソタ出身のリンゼイ・ルーダーズ、この2人が東京で結成したというガールズ・デュオ、ロイヤル・ウィー(THE LOYAL WE)のデビュー・アルバム『Homes』です。同じことを指摘している人はたくさんいそうですが、グラスゴーの脱力ポップバンドのロイヤル・ウィー(THE ROYAL WE)とは違うんですね。カタカナで書いたら同じですが。こちらの〈L〉で始まるロイヤル・ウィーはもっとフォーキーでしっとり。乙女チックな女子ヴォーカル2人が奏でるハーモニーが非常に美しく清涼感があって、たとえが古いですがサンデイズやジュリアナ・ハットフィールド、フレンテなどの女の子の舌足らずヴォーカルフェチの人なら、どストライクだと思います。長く愛聴できそうな一枚です。

2. SCHOOL OF SEVEN BELLS『Alpinisms(Alternate Versions)』(1月20日発売)
スクール・オブ・セヴン・ベルズ“Half Asleep”PV

 続きまして、昨年は〈SUMMER SONIC 09〉にも参戦した、美人双子姉妹率いるブルックリン発の3人組スクール・オブ・セヴン・ベルズの『Alpinisms(Alternate Versions)』です。これは2008年に発売したデビュー・アルバム『Alpinisms』のアナザー・サイド・トラックを集めた日本独自の企画盤。アメリカでデジタル配信のみで販売されていた、アーリー・デモなどの未収録ヴァージョン9曲を収録しています。コクトー・ツインズやマイブラのようなドリーミーなホワイトノイズの波と、同じブルックリンのギャング・ギャング・ダンスやダーティ・プロジェクターズのような呪術的で無国籍なメロディーから構成された前衛的な音世界にズブズブと呑み込まれていくこの快感。オリジナルにハマった人はもちろん、この作品から聴き始めるという人にも入門編として聴いていただきたい内容です。

■中央線界隈に行きたくなる2枚

3. テルスター『We Love You! You Love Us!』(1月27日発売)
テルスター“理解者”PV

 構想&屈折5年をかけて作られたというテルスターの4枚目のアルバム『We Love You! You Love Us!』を。これはかなりの快作です。先日、映画「マン・オン・ワイアー」を観てウルウルきたのですが、やっぱり人類の歴史の中でバカなことをし続けるのって男なんですよね。そんな破天荒な喜びを生み出すのが男たちのDNAに課せられた使命なのに、それにフタをして自分を誤魔化して生きているからみんなおかしなことになっちゃうのではないでしょうか。このテルスターはメンバー・チェンジもないまま結成15年を迎えたということで、「理解者はいないが後戻りはできないんだ」という1曲目の最初の歌詞から、「We Love You! You Love Us!」(僕らが愛しているから、君たちも愛しているはずだ!)と一方通行に愛を叫ぶ最後の曲まで、泥だらけになりながらも笑顔で突っ走り、正義超人ばりの友情パワーが炸裂しまくった永遠の文化祭的なアルバムに仕上がっています。モヤモヤを抱えた30代以上の男たちが聴いたら、身につまされることでしょう。売れてほしい!

4. ウミネコサウンズ『宇宙旅行』(1月20日発売)
ウミネコサウンズ“宇宙旅行”PV

 昨年は5月にデビュー・ミニ・アルバム『夕焼け』を発売し、夏には〈FUJI ROCK FESTIVAL'09〉 に出演、あのくるりも絶賛する古里おさむのソロ・ユニット、ウミネコサウンズのセカンド・ミニ・アルバム『宇宙旅行』です。本作では、その叙情的に濡れたサイケなギターと、ブニブニと静かに蛇行するベースなどが、ビルト・トゥ・スピルやデス・キャブ・フォー・キューティー、モデスト・マウスなどのUSインディーの影響を感じさせ、そこに美しい声で歌われるシンプルなメロディーが加わることで極上のポップスへと昇華させています。洋楽ファンとか邦楽ファンとか、そんな垣根を軽々と飛び越え、多くの人々の心を共鳴させる普遍的な楽曲が詰まっています。

■女性をリスペクトしたくなる2枚

5. V.A『LIKE A VIRGIN - WE LOVE MADONNA』(1月27日発売)

 マドンナのベスト・オブ・カヴァー・アルバム『LIKE A VIRGIN - WE LOVE MADONNA』です。本作は、yuma、cargoやELMIOなどシーンの中核を担うプロデューサーによる最先端アレンジで、国内外の人気ヴォーカリストをフィーチャーしたもの。“Like A Virgin”や“Material Girl”から“Hung Up”“Celebration”まで、マドンナ全時代を網羅したパーフェクトな12曲を収録しています。どの曲もおなじみの有名曲ばかりなので、パーティやドライヴなどで喜ばれる絶大な効果を発揮することでしょう。しかしながらマドンナの偉大さというのはこうして聴くと改めてよくわかりますね。彼女ももう51歳。同級生のマイケル・ジャクソンは50歳で亡くなってしまいましたが、マドンナにはまだまだ健在でい続けてほしいものです。

6. 中山うり『セブンカラーズ』(2月10日発売)

 そしてラストはアコーディオンを抱えた歌姫、中山うりの新作『セブンカラーズ』。自身初のカヴァー・アルバムです。石原裕次郎の代表曲“夜霧よ今夜もありがとう”を筆頭に、昭和30年代のヒット曲“夢であいましょう”や大正時代の流行歌“お前とならば何処までも”、大滝詠一の“空飛ぶくじら”など、3~4世代にも渡る名曲の数々をカヴァー。どの曲も中山うり色に染め上げています。筆者は“夜の翼をポケットに”って曲を知らずに、いい曲だなーと思ったら中山うりのプロデューサーであるs-ken率いるs-ken&hot bombomsの曲でした。こうやって様々な世代の名曲を掘り出してくれるのはうれしいですね。彼女の声は時代を超えた素晴らしさがあるので、お父さんお母さんの還暦祝いのプレゼント、またはおじいちゃんおばあちゃんを訪問する際の手土産などにもいいのではないでしょうか。

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. THE LOYAL WE『Homes』
2. SCHOOL OF SEVEN BELLS『Alpinisms (Alternate Versions)』
3. テルスター『We Love You! You Love Us!』


4. ウミネコサウンズ『宇宙旅行』
5. V.A『LIKE A VIRGIN - WE LOVE MADONNA』
6. 中山うり『セブンカラーズ』

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