No.149 リリース日を確認しておくべき5枚
2009/12/08 | タグ:ANNIE Crystal Kay FPM JEFF MILLS 安室奈美恵
あわてて結婚式に行ったのに式は翌日だった……という、とんだおとぼけっぷりを発揮して、周囲に素朴な笑いを提供してしまいました。ファミリー4コマ漫画の主人公にでもなった気分。スケジュールはしっかり確認しておくべきですね。というわけで今週は、リリース日を確認しておくべき5枚をご紹介します。
■ジャパニーズ・ディーヴァのトップ2
1. 安室奈美恵『PAST < FUTURE』(12月16日発売)まずは我が国が誇る最強のポップ・クイーン、安室奈美恵の新作『PAST < FUTURE』をご紹介。ベスト盤『BEST FICTION』を挟み、約2年半ぶりとなるオリジナル・アルバムです。ここには、前作の“Baby Don't Cry”のような突き抜けたポップ・チューンはないし、USの最新トレンドをいち早く採り入れてるわけでもありません。語りにくいし、ともすれば地味。だからこそ挑戦的なアルバムと感じました。これまで以上にドスの効いた彼女のヴォーカルにマッチする音を追求した結果、このような作品にたどり着いたのかなあと。特に、ミドルスクールっぽいホーンのリフが印象的なリード・トラック“FAST CAR”が素晴らしい。エッジーでありながら成熟した、時代のポップ・スタンダード、そんな一枚です。
2. Crystal Kay『THE BEST REMIXES of CK』(12月16日発売)デビュー10周年を迎え、アニヴァーサリーな企画を展開しているCrystal Kay。ベスト盤、PV集に続いて、リミックス集『THE BEST REMIXES of CK』が登場です。本作は、シングルのカップリングなどに収められてきた既発のリミックス10曲に加えて、大ヒット曲“恋におちたら”のGenki Rocketsによるリミックスと、80kidzとOddityという新鋭エレクトロ勢2組によるリミックスを収録。美麗バラードを大箱映えしそうなプログレッシヴ・ハウスに変換した“think of U”の〈KZ Future Disco Mix〉が個人的ベスト・トラックです。……ところで、このKZさんという方はどなたなんでしょうか? 素晴らしい手腕を発揮しているだけに気になります。
■エレクトロニックな注目作
3. FPM『FPM』(12月23日発売)前述のクリケイ・リミックス集にも参加している田中知之のソロ・プロジェクト=Fantastic Plastic Machineが、通称の〈FPM〉に改称。実に、約4年ぶりのオリジナル・アルバム『FPM』をリリースします。これまでもハウスを軸にしたエレガントなポップ・ミュージックを聴かせてくれたFPMですが、本作は全編をイーヴン・キックが貫く、徹頭徹尾ハウスな一枚に。ミニマル・テックなトラック上をフィジェット風の図太いベースがうごめく“Madness”や、レディオ・スレイヴばりのノイジーなクリック・ハウス“Sex”など、ほとんどの楽曲がエレクトロニックな質感のフロア直送トラックとなっております。それでいて、これまでと変わらぬ親しみやすい聴き心地を成立させているのが凄い。構成の妙味や、卓越したバランス感覚でもって、ダンス・トラックをそのままポップ・ミュージックたらしめる手腕たるや。いや~流石であります。
4. ANNIE『Don't Stop』(発売中)ノルウェーが誇る麗しきエレクトロ・ポップ・スター、アニー。彼女がファースト・アルバムから4年半を経て、ついに待望の新作『Don't Stop』を発表しました。今回もお得意の80'sなシンセ・サウンドを全編でフィーチャ―しつつ、楽曲のヴァリエーションは実に豊か。大ヒット曲“Chewing Gum”に通じるエレ・ポップ“I Don't Like Your Band”に、R&Bタッチの“Hey Annie”、エレクトロ・ディスコの“Songs Remind Me Of You”、キュートなバブルガム・ポップ“Heaven and Hell”……などなど、様々なサウンドを揃えたカラフルなポップ・アルバムとなっております。国内盤は7曲ものボーナス・トラックを収録しているので、ファンはぜひこちらを。
5. JEFF MILLS『Sleeper Wakes』(12月9日発売)最後はテクノ界の最重要人物、ジェフ・ミルズ。3年ぶりのフル・アルバム『Sleeper Wakes』をリリースします。宇宙への旅立ちをテーマにした前作『One Man Spaceship』を受け、今回は、3年に渡った宇宙旅行体験を音像化する……というコンセプトを掲げた一枚。往年のデトロイトものになぞらえることができる、ロマンティックなリスニング・テクノ集となっており、どこか素朴な音の手触りがなんとも魅力的。いかにも宇宙っぽい電子音がピヨーンプワーンと漂ってる感じも、誤解を恐れずに言えばチャーミングであります。やっぱテクノっていいなあ……と、改めて再確認できるアルバムなんじゃないでしょうか。そんなところで今週はおしまいです。ではではまた来週。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です





























