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No.125 現代をタフに生き抜くための5枚

2009/06/09 | タグ:

Text:OOPS!編集部澤田

 先日、西東京の某公園をブラブラしてたら、愛犬と一緒にゴミ拾いに励む輪島功一さんに遭遇。ビールを飲む筆者に、どういうわけか長~い説法をしてくださいました。とりわけ印象に残ったのは、戦中~戦後のヒロポン蔓延についてのお話。どんな状況でもタフに生き抜け!というメッセージと解釈しました。輪島さんありがとう! というわけで今週は、現代をタフに生き抜くための5枚と題してお送りします。

■邦ロックのヴェテランたち

1. くるり『魂のゆくえ』(6月10日発売)

 まずは日本のロックものから。メジャー・デビューから10年を過ぎ、もはやヴェテラン・バンドと呼ぶに相応しいキャリアを誇るくるりが、2年ぶり8枚目のオリジナル・アルバム『魂のゆくえ』をリリースします。前作『ワルツを踊れ』におけるクラシックの導入のような、サウンド面での明快な新要素/トピックは、今回は(敢えて?)ナシ。強いて言えば、南部ロックの匂いが濃厚かも。ざっくりとしたロックンロールが何気ない風情でゴロゴロと並べられており、岸田繁のソングライティングのセンスをよりダイレクトに堪能できる作品と言えるのではないでしょうか。

2. 曽我部恵一BAND『ハピネス!』(6月9日発売)

 お次は曽我部恵一BAND。ファースト・アルバム『キラキラ!』から約1年で、新作『ハピネス!』が到着しました。三三七拍子を刻む“I LOVE MY LIFE”を皮切りに、心地良く歪んだロックンロールが骨太のメロディーと共に、ひたすら楽しげに鳴らされる約30分。ダビーな手触りが加わった“ほし”のアルバム・ヴァージョンから、メロウなフォーキー・チューン“サニー”へと至る流れが素晴らしい。写真一枚でパーフェクトなデザインを成立させちゃってるジャケも最高ですね。

■ダンス・ミュージックの注目作

3. THE JUAN MACLEAN『The Future Will Come』(販売中)

 後半はダンスものをまとめて3枚ご紹介。ジェイムズ・マーフィー(LCDサウンドシステム)主宰レーベル〈DFA〉より、フアン・マクリーンのセカンド・アルバム『The Future Will Come』が登場です。今回は女性ヴォーカルを全編でフィーチャーしており、実にキャッチーな仕上がり。ニューロマの影響を受けていた初期のデトロイト・テクノ……ってな感じの、淫靡でファンキーなサウンドが目白押し。アーリー90'sハウスな響きが新鮮だった大ヒット・トラック“Happy House”も、もちろん収録してます。

4. MEANDERTHALS『Desire Lines』(6月17日発売)

 DJハーヴィーがバンド、マップ・オブ・アフリカを結成し、大いに話題を集めたのは2年前のこと。彼と並ぶバレアリック界の重鎮であるイジャット・ボーイズも、この度バンドを結成。その名もメンダーサルズとしてデビュー作『Desire Lines』を発表します。ダンス・ミュージックの新モードのように騒がれたフシもあるバレアリックですが、その実は、快楽原則に忠実なグルーヴをジャンルレスに楽しもうという、目新しさとは無縁の素朴な態度に過ぎない気がするんですが、いかがでしょうか。ここでも、強烈な開放感を伴った生のグルーヴが、気負いなくユルユルと鳴らされています。

5. V.A.『PUBLIC/IMAGE.SOUNDS』(6月10日発売)

 最後は国産モノ。様々なイヴェントを手がけ、フリー・マガジンやウェブ・マガジンも運営するレーベル〈Public/image.〉が送るコンピレーション・アルバム『PUBLIC/IMAGE.SOUNDS』が登場します。10年ぶりに復活したRAVOLTA日暮愛葉TSUTCHIEのユニット)を始め、UKAWANIMATION!Traks Boys×イルリメOlive Oilあがた森魚×あらかじめ決められた恋人たちへ……などなど、メジャー/インディー問わずの面々が参加。すべて未発表の楽曲/ヴァージョンとなっております。シンプルかつファットなエレクトロニック・ビーツのうえで、それぞれの歌/ラップを泳がせた七尾旅人×やけのはらと、バリー・ホワイト“Love's Theme”を無理矢理モロ使いした□□□×環ROY辺りが、個人的ベスト・トラックでした。そんなところでまた来週。

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. くるり
『魂のゆくえ』
2. 曽我部恵一BAND『ハピネス!』
3. THE JUAN MACLEAN『The Future Will Come』


4. MEANDERTHALS『Desire Lines』
5. V.A.『PUBLIC/IMAGE.SOUNDS』

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