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No.124 怒りを体に溜めないようにする6枚

2009/06/02 | タグ:

Text:田家 大知

 ブックオフで買った「怒らないこと―役立つ初期仏教法話」という本が手元にあったので、このタイトルで行きます。最近、テレビでも健康番組が増えて、健康に気を遣う人が多いように感じますが、一番大事なのは〈怒りを体に溜めない〉ことではないかと思います。全く怒らないに越したことはないけど、怒っても、その負のパワーを体の中に溜めないように気をつける。自分の家系は割りと長寿な人が多く、彼らを見ていると、みんなのほほんとして温厚な人が多いので、そう思うに至りました。そこで今回は、そんな体内に溜めた怒りやモヤモヤ、ストレスを発散させてくれる気持ちいい音楽6枚を選んでみました。

■海外の人たちが燃えそうな2枚

1. 彩冷える“会いたくて”(発売中)
彩冷える“会いたくて”プロモ・クリップ

 まずは、ビジュアル界の風雲児、彩冷えるのメジャー・デビュー・シングル“会いたくて”。彼らは(アヤビエ)と読むそうですが、こういうことを初めて聴く人たちがまず話題にする時点で、名前勝ちしているような気がします。そして、特筆すべきはその驚異的なイケメンぶりと楽曲のキャッチーさ! 美メロのストレートなロック、打ち込みを使ったハッピーチューン、泣き泣きのバラードなど、売れる要素が全て揃っているのではないでしょうか。やっぱりビジュアル系はメロディが一番のキモですよね。彼らは海外の人にも大いにウケそうです。今後もビジュアル系は日本を代表する伝統芸能として、歌舞伎のように盛り上がっていってほしいと切に願います。

2. the pillows『Rock stock & too smoking the pillows』、『Once upon a time in the pillows』(共に6月3日発売)
the pillows“1989”プロモ・クリップ

 続きまして、今年9月に結成20周年を迎えるthe pillowsによる2枚のベスト盤『Rock stock & too smoking the pillows』と『Once upon a time in the pillows』を。名作映画のタイトルとジャケットをもじった心にくい2作で、これだけ豪華な名曲を並べられると圧倒されますが、前者には“サリバンになりたい”“ONE LIFE”、“ストレンジカメレオン”、“Swanky Street”、“Funny Bunny”の超イカした再録ヴァージョンと新曲“1989”、後者には未発表曲“FLAG STAR”が収録されるなど、ファンは絶対に買いでしょう。海外で彼らの人気が高いのもうなずけますね。結成記念日の9月16日には初の武道館公演も行われるそうで、今年はこれまで以上にthe pillows周辺が騒がしくなりそうです。

■負けるな草食系男子! 勢いづく女子たちの2枚

3. MORNING GLORY『Just One Way』(6月3日発売)
MORNING GLORY“Everything”プロモ・クリップ

 世間では男子の勢いが薄まり、女子の頑張りが目立っておりまして、音楽界もその傾向にあるようです。まずは、岐阜県高山市発の3人組、MORNING GLORYのファースト・アルバム『Just One Way』から。チャットモンチーBIGMAMAなど多数のアーティストからの絶賛を受ける彼女らですが、その評価にも納得。やはり育った土地の影響ってあるんでしょうね。フレッシュなポップセンス、キュートなヴォーカル、どこか切なげなメロディ、疾走感あるパワフル・サウンドなどが、あの飛騨高山のピュアで透明感溢れる印象を彷彿とさせます。都市部で疲れた思いをしている方などはぜひ本作を聴いて、脳内をリフレッシュさせてください。それにしても、最近はSpecialThanksSandy Beach Surf Coasterなど、女性ヴォーカルのメロディック・バンドの勢いが凄まじいですね。しかも、みんな英語の発音がいい!

4. hitomi『LOVE LIFE2』(6月24日発売)
hitomi“WORLD! WIDE! LOVE!”プロモ・クリップ

 お次は、無事第1子を出産し、晴れてママとなったhitomiの復帰作、約2年9ヶ月振りとなるオリジナル・アルバム『LOVE LIFE2』を。最近のhitomiの作品はあまり聴いていなかったので、どんな作風なのかと思えば、かなりロック色が強いんですね。シュガーカルトの代表曲をティム本人の了承を得て日本語詞でカヴァーしたり、ポスタル・サービスみたいなケロケロ&ピコピコなエレクトロ・ポップがあったりと、新しいことに挑戦しようという意気込みがグイグイと伝わってきます。30歳を過ぎて思うことをリアルに綴った歌詞も女性たちの共感を得ること必至だし、ほとんどが彼女が妊娠期間中に制作した曲とのことで、全編通じて温かい母性に満ちています。ふと寂しさを感じた瞬間などに聴いてみてください。

■人生に真剣に向き合いたくなる2枚

5. 100s“モノアイ/赤い空”(発売中)

 ラスト2枚は、中村一義率いる100sの6枚目のシングル“モノアイ/赤い空”から。本作のタイトル“モノアイ”とは、アニメ「機動戦士ガンダム」の1つ目モビルスーツを表す用語から来ており、〈たった1つのもの〉である心や命、心臓といった意味が込められた曲とのこと。中村一義が地元の商店街〈フラワーロード〉を訪れた女性の視点で歌詞を書き、PVでも主演の麻生久美子が実際に〈フラワーロード〉で撮影を行ったことが話題になりました。変則的なリズムと幻想的なコーラスが印象的で、猛スピードで生きづらくなっている現代社会の中でポツンと異を唱えるような、寂しくて、はかなくて、強くて美しい曲です。2009年を代表するロックアンセムとなりえる気がします。ニュース映像にかぶせたら合いそう。

6. lily of the valley『my secret garden』(6月17日発売)

 そして、今回の最後を締めくくるラスト・チューン的な作品がこれ。cruyff in the bedroomluminous orangeら、日本のシューゲイザー界の重鎮にも認められた仙台発の電子シューゲイザー・デュオ、lily of the valleyのデビュー・アルバム『my secret garden』です。本作の中で展開するのは、SUPERCARのように甘美なメロディと美麗なるコーラス・ワーク、新旧のシューゲイザー・ファンのみならず、エレクトロニカ~エレクトロニック・ポップのファンにも幅広く聴かれるべき珠玉のドリームポップ・ワールド。日本語詞なのが好感度大ですね。聴く者を良質な睡眠へと誘い、明日への希望が湧いてくるような一枚です。

 長寿な人が多い地域では、歌うことが好きな人が多いというデータもあるそうです。なので、カリカリしているときはたくさん大声で歌うようにしましょう。また来週!

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. 彩冷える
“会いたくて”
2. the pillows『Rock stock & too smoking the pillows』
3. MORNING GLORY
『Just One Way』


4. hitomi
『LOVE LIFE2』
5. 100s
“モノアイ/赤い空”
6. lily of the valley『my secret garden』

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