No.121 コスプレイヤーに捧げる6枚
2009/05/11 | タグ:BONNIE PINK The Horrors YOMOYA コーネリアス 桑田つとむ 神さま
Perfumeの代々木第一体育館ワンマン・ライヴ〈ディスコ! ディスコ! ディスコ!〉へ行って来ました。彼女たちの単独公演は初めてだったんですが、予想よりも客層がずっとカジュアルなのが印象的でした。ヲタ臭が皆無……とは言いませんが、希薄。コスプレさんも多数見かけましたが、アキバ的なそれとは対極の印象で。どなたもちゃんとかわいい! というわけで今週は、週末の代々木に集った麗しきコスプレイヤーのみなさんに捧げる6枚をご紹介します。
●独自の音響センスを持つ3作品
1. BONNIE PINK『ONE』(5月13日発売)まずはボニピンことBonnie Pinkの記念すべき10作目『ONE』をご紹介。クレイグ・デイヴィットとのコラボによるソウルフルな“Fed Up”なんていうびっくりチューンにまずは目を奪われる本作ですが、全体のソウル濃度もこれまでより高めな印象。ストレートなR&B“PLAY & PAUSE”では自身のラップまで披露しております。ダウン・トゥ・アースな昔ながらのシンガー・ソングライター感を継承しつつ、しっかりサウンドをアップデートさせて来るのが凄いよなあと、彼女の作品を聴くたびに感心してしまいます。
2. コーネリアス『CM3』(5月13日発売)そして、コーネリアス。延期を重ねていた小山田氏のリミックス仕事集その3『CM3』がようやくリリースとなります。ジェームス・ブラウンからCrystal Kayまで、2003年以降に手がけた仕事をコンパイル。どの楽曲にもコーネリアス作品に通じる音響ファンク的な意匠が注入されてる訳ですが、弾き語り的アンサンブルだけで奇妙な音像を生み出しているキングス・オブ・コンビニエンスと、BoAのヴォーカルを延々ループさせた大沢伸一の両リミックス辺りが特に興味深い仕上がりでした。なお本作と同日にライヴDVD「SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW」もリリースされるので、合わせてご堪能あれ。
3. YOMOYA『Yoi Toy』(5月13日発売)お次は、nhhmbaseらを擁する〈& records〉発の歌ものバンド、YOMOYAの2作目『Yoi Toy』。はっぴいえんどを起源とする日本語ロックの文脈を継承しつつ、現代的な音響センスを無理なく嫌味なく血肉化しているのが彼らの持ち味。よく考えたらかなりトリッキーなアンサンブルを鳴らす瞬間が多々あるのに、ほんと自然に聴けちゃうのが凄い。普遍的でまっとうないい曲がずらりと並んでおり、幅広くいろんなリスナーにお薦めできる逸品です。是非ライヴも観てみたいですな~。
●そこはかとなくアシッドでサイケな3作品
4. 神さま『神さま登場』(5月18日発売)4枚目は、曽我部恵一主宰〈ROSE RECORDS〉が放つ衝撃的なバンド、神さまのCD+ライヴDVD『神さま登場』。彼らは、ギター&ドラムの男女デュオという、ホワイト・ストライプス的編成(楽器パートは逆)のバンド。このデビュー作は、瞬発力と皮膚感覚のみでロックの根源的なマジックを掘り当ててしまったような、謎だらけの奇っ怪盤となっております。“EPMD 買いにいこう”の「EPMD買いに行こうや~」「いいよ~」など、衝撃的なフレーズ多数。〈DJ女性上位時代〉こと曽我部恵一による、ホラー・アシッドなリミックスも素晴らしいです。
5. 桑田つとむ『This Is My house』(5月13日発売)今週の私的ダンス・ミュージック大賞が、桑田つとむによるフル・アルバム『This Is My house』。まるでダンスを感じさせない名前ですが、こちらはなんとDJ QUIETSTORMの変名……というか、単なるモジり? 往年のシカゴ・ハウス的ファンクネスや、パル・ジョイのざっくりしたループ感覚を身にまとった大傑作。ことさら今っぽくしてるわけでもなく、かといって回顧的なわけでもなく……いやはや、なんとも説明しにくいかっこよさに満ち満ちたジャック・ユア・ボディー必至の一枚です。
6. The Horrors 『Primary Colours』(海外盤:発売中、日本盤:5月13日発売)……と、ここまでたまたま邦楽オンリーで来てしまいました。最後だけ洋楽。ゴスでガレージな英国の5人組、ホラーズのセカンド・アルバム『Primary Colours』です。プロデュースにポーティスヘッドのジェフ・バーロウ(と、何故か映像作家のクリス・カニンガム)と聞いた時点で「こりゃあ凄いものになりそう」と期待していたのですが、いや~素晴らしい作品が届きました。従来のガレージ色にポーティスヘッドらしいダークなサイケデリック趣味が投入された、異形の音像が提示されております。ノイ!などのクラウト・ロックを思わせる長尺チューン“Sea Within a Sea”なんかには、ゆらゆら帝国に通じる感触がある気がするんですが、いかがでしょう。上半期の私的ベストはこの作品であります。ではまた来週。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です





























