No.120 肩こりに効く6枚
2009/04/28 | タグ:8bit Project BASED ON KYOTO ROVO Sister Jet Tommy Heavenly6 井上陽水
パソコンのやりすぎで首、肩、腕がバキバキに凝ったため、ピップエレキバンをバキバキに貼りました。すると、それを見た人から「ビックリした! シャブとかやってるのかと思った」と心外な一言。確かにこの肌色のペタペタは病人っぽいし、そもそも磁石を貼るだけで効くのか?という疑問もあるのですが。そこで人から聞いたのが、今は塗るだけで肩こりが治る金入り(!)のジェルがあるとのこと。驚くほど効くそうだからGW中にでも買って試してみようと思います。あとは『ザ・モーツァルト・セラピー~和合教授の音楽療法~Vol.2 肩こり』なんてCDも出ているくらいなので、肩こりに効く音楽もあるはず!ということで今回の6枚なのでした。
■かわいいものを愛でる気持ちを伸ばす2枚
1. 8bit Project 『SPICY INNOVATOR VS SUPERIOR MARIONETTE』まずはファミコン世代のニュー・ヒーロー、8bit Projectのセカンド『SPICY INNOVATOR VS SUPERIOR MARIONETTE』です。前作と同じく、幅広いジャンルの曲をチップチューン化しているのですが、今回の選曲は全くスキがありません。サザン、コブクロ、宇多田ヒカル、EXILEなどJ-POPの定番ヒッツで一般リスナーズを軽く巻き込んでおきながら、YMO、Perfume、ジューシィ・フルーツでピコピコ好きを喜ばせ、実写版映画がヒット中のヤッターマンや、ポニョなどのアニメネタも散りばめ、家電量販店ソングやロボダッチなどのクスクス系で笑わせ、コールドプレイの“美しき生命”などの最新洋楽ソングもありと、これだけ揃えれば、心に響かない日本人は皆無ではないかという徹底した網羅ぶり。アキバ系からサブカルさん、リーマン戦士までがひとつになれるすごい作品です。話のネタでも何でもいいので、購入していただくことをおすすめします。
2. Tommy Heavenly6『I KILL MY HEART』(4月29日発売)続きまして、こちらはもう三十路を越えたのにもかかわらず年齢不詳なキュートっぷりを保ち続けているTommy Heavenly6のサード・アルバム『I KILL MY HEART』です。彼女は筆者が神と仰ぐビスの大ファンとのことで、ビスの来日公演でもお見かけして以来、勝手に他人とは思えないような気持ちで熱烈に応援しているのですが、今回もクレバーでワンアンドオンリーなポップスを鳴らしてくれていて喜ばしいです。仁丹のような苦味に効いたザクザクサウンドと、トミーの陰のあるロリ声との相性は相変わらず抜群。ガチなヘヴィ・ロック・ファンもしびれさせてくれるでしょう。トミヘブを聴くとトミフェブを聴きたくなるという相互中毒作用があるのが憎いです。
■体中の体液がグルングルンする6枚
3. BASED ON KYOTO『BASED ON KYOTO』今回の6枚の中ではもっともフィジカルに作用しそうな2枚です。まずは、ハウス、エレクトロ、アンビエント、ダブ、ソウル、ジャズ、ロックなど様々な音楽を消化しながら、日本人にしか出せないグルーヴを追求するダンス・ミュージック・ユニット、BASED ON KYOTOの新作『BASED ON KYOTO』です。彼らのサウンドは一聴するとエキゾチックな香りがありながらも、その真髄にあるのは頑固一徹とも言える〈和〉。日本庭園のように完璧なアングルで配置された音の粒で、上品に、控え目に、体中にビートを染み込ませて踊らせてくれる、ありそうでなかったタイプのダンス・ミュージックです。日本にはこんな京都もあるんだぜ!と古都オタクな外国人に聴かせてあげたいですね。
4. ROVO『ROVO Selected 2001-2004 with Nakanishi Koji』(5月5日発売)そして、こちらは言わずもがなのROVOの新作。中西宏司(シンセサイザー)在籍時7人編成期に発表した3枚のアルバムから、人気の高い代表曲を収録した、初のセレクト・アルバム『ROVO Selected 2001-2004 with Nakanishi Koji』です。彼らの作品群の中でも、もっともスペーシーな時代を切り取った作品で、この時代が一番ツボにハマるという人も多いはず。恐縮ながら筆者はしばらくライヴでばかり聴いていたため、ROVOはライヴの方がすごいという固定観念を持ってしまい、音源から遠ざかっていたのですが反省しました。改めて聴くと、圧倒的な音圧で別世界に飛ばされます。ドライブでかけるときは注意して、トリッピーなゴールデンウィークを過ごしてください。
■シュガシュガルーンな6枚
5. 井上陽水“Love Rainbow”(4月29日発売)「シュガシュガルーン」はもちろん安野モヨコの漫画ですが、そんな感じのイメージの砂糖みたいに甘くてルンルンな2枚です。本物の砂糖は、食べ過ぎると血糖値が上がって体が硬くなるため、肩こりにはよくなさそうですが、こちらはいいはず。まずは、デビュー40周年を迎えた井上陽水の約3年ぶりとなるニュー・シングル“Love Rainbow”。絶対に他の人には作れないような不思議な歌です。スムース&メロウに流れるトラックに彼のアロマクリームのような歌声が溶け、サビにはゴージャスな女性陣のコーラスが絡む。エロさと清廉さが同居するような感じとでも言えば適当でしょうか。こんな仙人みたいな大人になれるよう精進していきたいと思います。
6. Sister Jet『三次元ダンスLP』(5月13日発売)ラストは、この人たち。バンド名から想像すると、もっとソリッドな音を予想しますが、思春期特有の甘酸っぱさが詰まったナイーブでセンチメンタルなビート・ポップスを鳴らすSister Jetの初アルバム『三次元ダンスLP』です。本作はタイトルが素晴らしいだけでなく、曲も本当に素晴らしい。奇をてらうことなくエッジの効いた立体感ある三次元ロックサウンドでストレートに踊らせ、そこに裏表のない裸の気持ちをぶちまけた歌詞が乗る。“La La Dance”を筆頭とする破壊力抜群の良曲の応酬で、笑顔が止まりません。彼らは男からも好かれるバンドだと思うし、自分も女の子になったような気持ちで目を細めて聴いてしまいました。彼らやandymoriなどの輝ける新世代たちが、今の日本に蔓延する閉塞感を打ち破ってくれるような気がします。
「肩こりを放っておくと死んでしまう!?」なんて怖いニュースもある(→ これ)ので、これらの音楽で癒されて、踊らされて、肩はしっかりとほぐしましょう。ではでは、ハッピーゴールデンウィークで!
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
『I KILL MY HEART』
『BASED ON KYOTO』
“Love Rainbow”
『三次元ダンスLP』





























