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No.109 ボロい環境でも素晴らしく鳴り渡る6枚

2009/02/09 | タグ:

Text:OOPS!編集部澤田

 昨日、家電店のテレビ関連のコーナーをぶらついてたんですが、自分が使ってる機器との格差に愕然としてしまいました。薄型やら液晶やらプラズマやらブルーレイやら……というハイファイっぽい品物がずらりと並んでるのに対して、筆者が愛用してるのはブラウン管テレビとVHSビデオ。当然地デジ未対応。2世代くらい古い!でも、自分と同じような環境で十分ってタイプの人も結構多い気がするんですよねえ。映像なんて、それなりに映ればいいと思っちゃうタイプ。安いミニ・コンポを使い続けて、CDはたくさん買っちゃうタイプ。強引に音楽方面に話を持ってきたところで、ボロい環境でも素晴らしく鳴り渡る6枚をご紹介します。

■毎度のガール・ポップ作品

1. HALCALI “Re:やさしい気持ち”(2月11日発売)

 まずは筆者恒例の邦楽女子モノから。ガールズ・ラップ・デュオ、HALCALIがニュー・シングル“Re:やさしい気持ち”をリリースします。本作は、CHARAが97年に発表した大ヒット曲“やさしい気持ち”のリメイク(カヴァー?)的なナンバー。あの印象的なサビをCHARAの歌声ごとサンプリング。そこに新たなメロディーを盛り込み、キュートかつハート・ウォーミングに仕上げております。もちろん二人のラップも全編でフィーチャー。pal@popこと高野健一がプロデュースを担当しております。

2. Tommy february6『Strawberry Cream Soda Pop “Daydream”』(2月25日発売)
Tommy february6“Everyday At The Bus Stop”テレビ出演映像

 お次は、Brilliant Greenの川瀬智子によるソロ・プロジェクト、Tommy february6のベスト盤『Strawberry Cream Soda Pop “Daydream”』をご紹介。ガーリーな世界観と80年代ユーロ~エレクトロ・ポップをコンセプトに掲げ、2001年のデビュー以降、数々のヒット・チューンを世に送り出してきた彼女。その全シングル表題曲を収めたCDと、全プロモ・クリップ入りのDVDとによる2枚組です。PerfumeYUKIなどによるダンサブルなガール・ポップが全盛の昨今ですが、その源流を辿るとトミフェブに行き着くのでは。エポック・メイキングでハイ・クオリティーな楽曲が詰まった、意義深いベストです。彼女の別ペルソナ、Tommy heavenly6のベスト盤『Gothic Melting Ice Cream's Darkness “Nightmare”』も同時発売となるので、こちらも合わせてチェキを。

■ロマンティック&ダンサブルなポップ・ミュージック

3. HANDSOMEBOY TECHNIQUE『TERRESTRIAL TONE CLUSTER』(2月11日発売)
HANDSOMEBOY TECHNIQUE“BESIDE THE FOUNTAIN”プロモ・クリップ

 京都を拠点とするインディー・レーベル、Second Royalから、森野義貴のソロ・ユニット=HANDSOMEBOY TECHNIQUEの2作目『TERRESTRIAL TONE CLUSTER』が到着。2005年のファースト『ADELIE LAND』では、サンプリングを駆使したダンサブルなポップ・ミュージックを聴かせてくれた森野氏ですが、新作では、この手法をさらに追求。サンプリングした細かな音の断片を緻密に組み上げ、万華鏡のようにきらびやかでマジカルなサウンドを展開しております。様々なスタイルの楽曲が重層的なアンサンブルで鳴らされる本作が、ほぼ独力、かつ大部分をサンプリングで作り上げたという事実には、ほんと驚かされます。

4. METRONOMY『Nights Out』(日本盤:2月11日発売、海外盤:発売中)
Metronomy “Radio Ladio”プロモ・クリップ

 UKの3人組エレクトロ・ポップ・バンド、メトロノミー。昨年発表され、様々なメディアの絶賛を浴びたセカンド・アルバム『Nights Out』の日本盤がついにリリースされます。なんともへなちょこで、奇妙で、それでいてピュアなセンチメンタルやメランコリーが詰まったこのアルバムは……一体なんなんでしょうか。謎なポイントが大過ぎですが、素晴らしい。個人的には、エレクトロニックな音の使い方に、レジデンツスロッビング・グリッスルなんかに近いセンスを感じるのですが、いかがでしょう。変なサウンドばっかり鳴らしてるのに、あざとさが感じられないところも好感が持てます。

■ダンス・ミュージックの注目作

5. BLAST HEAD『MIDDLE TASTE OF CODEK』(2月11日発売)
BLAST HEAD、HIKARU2009年1月のDJ動画

 エレクトロニックなトラックから、ダビーなダウンテンポ、エキゾなワールド・ミュージックまで、ジャンルを超えて様々なダンス・ミュージックを世に送り出してきた〈CODEK〉。DJ HIKARUとTETSUによるBLAST HEADが、同レーベルの音源をのみを駆使したミックスCD『MIDDLE TASTE OF CODEK』が発売です。テンポ遅めのトラックを中心にピックアップし、バレアリックな視点でミックス。サイケデリックなグルーヴがじわじわと立ち昇る、心地よいロング・ジャーニーが堪能できます。

6. AFROBUTT『Wunderbutt』(2月18日発売)
Chicken Lips “Hot Love”

 チキン・リップスのDJにして、ディスコ・ダブの総本山レーベル〈BEAR FUNK〉を主宰する男、スティーヴ・コティ。彼が、アフロバット名義によるファースト・アルバム『Wunderbutt』を発表します。イタロ・ディスコのコンピ『Disco Italia』を編纂するなど、マイナーかつプログレッシヴなディスコのマニアとして知られるスティーヴ氏。その並々ならぬディスコ愛が注ぎ込まれた、圧巻のビザール・ディスコ絵巻が開帳されております。「こんなレコードが当時出てたら興奮しねえ?」という当人の妄想を具現化したような、パラノイアックなダンス・ミュージックに思わずクラクラ。といったところでまた来週です。ではでは。

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. HALCALI
“Re:やさしい気持ち”
2. Tommy february6『Strawberry Cream Soda Pop “Daydream”』
3. HANDSOMEBOY TECHNIQUE『TERRESTRIAL TONE CLUSTER』


4. METRONOMY『Nights Out』
5. BLAST HEAD『MIDDLE TASTE OF CODEK』
6. AFROBUTT『Wunderbutt』

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