No.100 定額給付金で買いたい6枚
2008/12/01 | タグ:aie GIRL NEXT DOOR LAZYgunsBRISKY Lilium Go Round UNCHAIN 大槻ケンヂと絶望少女達
〈頻繁(ひんぱん)〉を〈はんざつ〉と読んだり、〈踏襲(とうしゅう)〉を〈ふしゅう〉と読んだりと次々とトリッキーな漢字の読み方を編み出す麻生首相ですが、彼の史上最強の奇策と言えばもちろん定額給付金制度ですよね。1人あたり1万2千円もらっても別に心躍らないし、役所に行くのも面倒くさいからボイコットしようかなーと考えている自分みたいな人も多いと思います。けれど、それじゃ景気の活性化にはつがながりませんからね。どうせならCD5、6枚買いましょうよ、ということでオススメのラインナップを選んでみました。ボイコット or buy CD!
●力技のビートとメロディで踊らせる2枚
1. GIRL NEXT DOOR『GIRL NEXT DOOR』(12月24日発売)まずはトップバッターにふさわしいこの人たちから。エイベックス設立20周年の年に社運を賭けた大型新人として登場し、デビュー半年で紅白出場を決めたGIRL NEXT DOORのデビュー・アルバムです。話題先行の印象があって、イマイチ音楽ファンからの評価が低い気がしていましたが、僕はこの人たちの超売れ線路線は非常にいいと思います。エイベックスのお家芸的とも言えるポジティブ指数ビンビンのサウンドで有無を言わさず踊らせてくれるし、性善説というか、人を不快にしない音ですよね。ウーハーのきいたカーステでズンドコ聴きたいアルバムです。ヴォーカルの千紗さんは“Drive away”のプロモ・クリップでのアメリカン・スクール調のイメージが一番合ってると思うので、その天性の明るさでシャイ・ボーイたちの憧れの的でいてほしいです。
2. Lilium Go Round『ROMANTIC DISCO』(12月17日発売)続きまして、新星プロデューサー稲吉拓哉が率いる話題のハウス・ユニット、Lilium Go Roundのデビュー・アルバム『ROMANTIC DISCO』ですが、こりゃ反則ですわ。売れる曲を売れるサウンドでカヴァーした確信犯的なアルバムです。ワム“Freedom”、スウィング・アウト・シスター“Breakout”、エイス・オブ・ベイス“The Sign”などの王道ポップスがあったかと思ったら、ブー・ラドリーズの“Wake Up Boo”やトレイシー・ウルマンの“Breakaway”などのロックのクラブヒッツが突然出てきたりして、アラサー&フォー世代は涙ちょちょぎれ、若い世代も「なんじゃこの名曲は!」的なトラックがキラキラのオシャレハウスに乗って乱れ打ち。CD屋でcapsuleやPerfumeの横に置いといたら、ほっといても売れるはずです。やたらとお得感があって、コスト・パフォーマンス抜群な一枚じゃないでしょうか。
●理屈を超えたカッコよさを持つ2枚
3. 大槻ケンヂと絶望少女達『かくれんぼか 鬼ごっこよ』(12月10日発売)筋肉少女帯の再結成も大成功となり、再びその才能にスポットが当たっている大槻ケンヂ。彼のデビュー20周年記念を記念し、アニメ「さよなら絶望少女」にインスパイアされて作られたという、大槻ケンヂと絶望少女達のコンセプチュアル・アルバム『かくれんぼか 鬼ごっこよ』です。筋肉少女帯の曲でも“ハッピーアイスクリーム”など、女性ヴォーカルとの彼の声の相性のよさはお墨付きでしたので、これぞ待ってました的な作品です。しかも、プロデューサーが女性ヴォーカルとデスサウンドの融合をさせたら右に出るものはいないディーパーズのNARASAKI氏ですから言わずもがな。マイブラのファンにおすすめしても決して怒られなさそうです。歌い方がたまにラップっぽい節回しがあるのも鳥肌が立ちました。今回の6枚のうちのマストバイ大賞です。
4. LAZYgunsBRISKY『Catching!』(12月17日発売)そして、浅井健一が自身初となるプロデュースを手がけたことで話題の、首都圏在住の平均年齢19.5歳のガールズ・バンド、LAZYgunsBRISKYのメジャー進出ミニ・アルバム『Catching!』です。一曲でも聴いていただければわかるかと思いますが、これは間違いなく大物です。スピード感がますます加速する日本で、何を食べて育ったらこんなに気だるくなれるのでしょうか。彼女たちの周りには文明はなかったのでしょうか。ギターの音も日本で出されたとは思えないほどにねちっこくてイヤらしくて、アメリカのド田舎のおっさんが泥酔しながら鳴らしているかのようなサウンドです。理由もなく焦燥感がかき立てられました。彼女達は絶対に海外で人気が出るはず。女版ストロークスみたいなサクセス・ストーリーが目に浮かびます。
●ハードコア黄金時代が日本に到来!な2枚
5. UNCHAIN“Stilless In The Wind”(12月10日発売)最近の日本のハードコア/エモ・シーンは本当に元気がありますね。まずは日本語詞3部作シングルを3ヶ月連続リリース中のUNCHAINの第2弾“Stilless In The Wind”です。彼らは日本語と英語の歌い方が微妙に違うので、かなり新鮮です。もちろんタイトル曲は名曲だから絶対に聴いてほしいですが、それ以上に目立っているのがビョーク“HYPERBALLAD”のカヴァー。これは本当に鬼気迫ってます。ビョークの冷たい火山のようなエモーショナルなマインドを、アレンジは全然違うんだけどロックという手法で写実的に描写したような感じがしました。ビョークはこれを聴く機会はあるのでしょうか。ぜひどなたか送っていただきたいと思います。
6. aie『ボックス』(12月26日発売)最後に、ハードコアの聖地=柏から現れたエモーショナル・ロック・バンド、aieのファースト・フル・アルバム『ボックス』です。前作のミニ・アルバム『sequel』でも、只者ではない感を漂わせていましたが、この作品でさらに飛躍的に化けてます。2曲目の“Carnival”ではキンコンカンとホーリーで宗教的なサウンドを鳴らし、来るところまで来ちゃったなあと思いました。チャーチとかで日曜日のミサの時間に聴きたい曲です。他の曲も、サウンドはむちゃくちゃブチ切れてるんだけど、描こうとしているものはヨーロッパの絵画のような美しい静謐な世界なのではないでしょか。破壊的な衝動にも見舞われるし、心が洗われて癒されるしと、いろんな気持ちに振り回される遠心力たっぷりのアルバムです。
というわけで、コツコツ貯金なんてしてないで、パーッとCD買っちゃいましょう。CD! CD! また来週!
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
























