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No.096 ウォーキングしながら聴きたい6枚

2008/11/04 | タグ:

Text:田家 大知

 健康のためにウォーキングしている人が急増しているようです。飲み会とかでもよくマイ万歩計を見せびらかす人に出会いますし、電車や自宅のひと駅前で降りて歩く〈ひと駅族〉も増えているそう。そんな僕も暇さえあれば散歩するようにしていますが、やせるし、よく眠れるし、身体もポカポカ暖まるし、言う事なしです。でも、都会のノイズをBGMに歩くとちょっと味気ないんですよね。そこで必要なのがやっぱり音楽。あなたのウォーキング・ライフを彩る6枚を紹介します。

●モテる男のモテる音楽2枚

1. flumpool『Unreal』(11月19日発売)
flumpool“花になれ”プロモ・クリップ

 まずは、au〈LISMO〉のCMソング“花になれ”が売れに売れているflumpoolのデビュー・ミニ・アルバム『Unreal』です。自分はきちんと聴いたことがなかったのですが、イントロが鳴った瞬間から売れそうなオーラをビシバシ感じました。初期ミスチルを彷彿させる声とメロディ、ストリングスが入りまくる劇的なアレンジ。映像が目に浮かぶ音楽なので、今後はドラマや映画のタイアップが続々と決定してものすごいことになるでしょう。CDは売れないなんて言われていながらも、彼らとかGReeeeeNとかSCANDALとか世に出し続けるレコード会社の人たちは本当にすごいと思います。ちなみに、flumpoolってすごく声に出して読みたくなる名前で、それも売れる要因でしょうね。フランプール。cubeから改名して大正解だったと思います。

2. 真心ブラザーズ『俺たちは真心だ!』(11月19日発売)

 続きまして、真心ブラザーズの約1年ぶりのオリジナル・アルバム『俺たちは真心だ!』です。前作『DAZZLING SOUNDS』を聴いた時も思いましたが、今の真心は何かから解き放たれた感じがして、本当に楽しそうに見えます。今作でも、ドメタルで英語詞が乗る“戦車でバカがやってくる”、呼吸音だけの前衛実験トラック“でかいブレス”、電気グルーヴ?と思わせるような打ち込みソング“真心のシビレ節”、意図が全く読めないサーフ・ロックのインスト曲“ハワイに行きたい”などなど、ふざけたい放題の全15曲を収録。大丈夫なのかな、これ。ファンの間では賛否両論巻き起こりそうですが、自分は断じて〈賛〉です。こんなわけわからない作品を出して喝采を浴びるのも、真心だからでしょう。長く続けるのは偉大なことです。

●秋の寂しさを癒してくれる女性アーティスト2組

3. 小泉今日子『Nice Milddle』(11月26日発売)

 最近の小泉今日子の輝きようといったらないですよね。年齢を重ねることに対してポジティブに向き合えてるのか、吹っ切れたようにも見えます。一時期は何となくやっていた(ように見えた)女優業に対しても、最近はこだわりを口にすることが増えたし、サマソニでは“なんてったってアイドル”も披露するしと、これぞ不惑の40代。それゆえのこのタイトル『Nice Milddle』なのでしょう。豪華ゲスト陣が集結しているのはいつものことですが、今作は何というか、全くカッコつけてないのがカッコいい。久しぶりに自分自身を客観的にちゃかした歌“小泉今日子はブギウギブギ”が収録されるなど、全盛期の手に負えない感が復活したと思われます。吉永小百合が63歳であの驚異の若さと存在感を誇っていますが、小泉今日子の63歳も相当楽しみです。

4. 二階堂和美『ニカセトラ』(12月5日発売)
二階堂和美“卒業”(斉藤由貴のカヴァー ※アルバム未収録)

 そして、二階堂和美の初カヴァー・アルバム『ニカセトラ』であります。ここ数年に渡るカヴァー・ブームの中において、幾枚もの名作がリリースされてきましたが、その中でも必ず聴かれるべき作品のひとつだと思います。あの変幻自在なる声で歌われるカヴァーをアルバム単位で聴けることだけでドキドキですが、今作は選曲のバランスが絶妙すぎます。だって、都市レコード松田聖子が並んでクレジットされることなんて後にも先にもないでしょう。“赤とんぼ”みたいな童謡を自己流に歌いこなすさまを聴いても、この人は本当に普遍的な声を持ってるんだなと再確認しました。紅白とかに出てご年配の方々の度肝を抜いてほしいですね。僕はなぜか知らないけど、“一年生”で涙が止まりませんでした。大人になった今だからこそ心に染みる歌でした。

●シンプルこそがロックだぜ!な2枚

5. 少年ナイフ『スーパーグループ』(11月7日発売)
少年ナイフ 昨年のフジロック出演時の映像

 電気キャンディのRitsukoが加わり、再びトリオ編成になった少年ナイフの『スーパーグループ』です。2人体制はやっぱり少し不自然でしたよね。ということで、今回のコンセプトはズバリ原点回帰。パワー・コードをガツガツ鳴らし、愛らしい発音の英語詞で歌うなど、初期のDIY感が蘇っており、デビュー作『Burning Farm』にも近い肌触りの作品です。たぶん海外の少年ナイフファンは、この作品絶対好きなはず。新加入のRitsukoのドラムもいい具合にモタモタしていて、それがまた彼女たちのキュートさを浮かび上がらせています。ポール・マッカートニー&ウイングスの名曲“ジェット”のカヴァーも秀逸で、今後ライヴのハイライトとなりそうです。

6. 奥田民生『BETTER SONGS OF THE YEARS』(発売中)
奥田民生“怒りの別件”ライヴ映像

 最後は、奥田民生の初のカップリング・ベスト『BETTER SONGS OF THE YEARS』です。遊びトラックが多いだけに、この作品の需要は高そう。ルパン三世の主題歌、“監獄ロック”の日本語カヴァー、井上陽水の“最後のニュース”などなど、充実したカヴァー曲もさることながら、“健康”や“ワインのばか”など、シングルになってもいいくらいの名曲が収録されているのもうれしい。個人的にはPUFFYの“オリエンタル・ダイアモンド”が好きで好きで聴きまくっていたので、同曲の宅録デモ音源を聴けて感動しました。何はともあれ、買って絶対に損しない、満腹感溢れる一枚です。

 そんなこんなで、お酒を飲む人や仕事しすぎな人は、いい音楽聴きながらいっぱい歩くことこそがバック・トゥ・健康への第一歩だと思います。また来週!

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. flumpool
『Unreal』
2. 真心ブラザーズ
『俺たちは真心だ!』
3. 小泉今日子
『Nice Milddle』


4. 二階堂和美
『ニカセトラ』
5. 少年ナイフ
『スーパーグループ』
6. 奥田民生
『BETTER SONGS OF THE YEARS』

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