No.073 キミノヒトミニコイシテル6枚
2008/05/26 | タグ:Cro-magnon DOUBLE MAXIMUM JOY MINMI THE BLACK GHOSTS
深田恭子が、自身が出演している「キリンチューハイ氷結」のCMで、松田聖子“青い珊瑚礁”のカヴァーを披露しております。これ、彼女の音楽活動再開への布石なんでしょうか。フカキョン好きとしては、そう願わずにはいられません。というわけで今週は、フカキョンの名曲になぞらえまして〈キミノヒトミニコイシテル6枚〉とさせていただきます。特に意味はありませんが。
歌姫たちのベスト作品
1. DOUBLE『THE BEST COLLABORATIONS』今年で活動10周年を迎え、2月には2枚組ベスト『10 YEARS BEST WE R&B』をリリースしたDOUBLE。今度は、彼女のコラボ楽曲集『THE BEST COLLABORATIONS』(5月28日発売)が登場です。なんといっても一番のトピックは、安室奈美恵を迎えての新曲“BLACK DIAMOND”が収録されていること。ブーミーな4つ打ちチューンとなっており、シーンの両巨頭がタッグを組むに相応しい、実にエッジの効いた仕上がり。そのほかにも、m-floやルーペ・フィアスコ、AIなど、豪華アーティストとの共演曲がたっぷり。個人的ベスト・トラックは、故・TOKONA-Xとの“Disturbance”。レイド・バック“White Horse”を下敷きにした、ナイスなエレクトロですよ。
2.MINMI『MINMI BEST 2002-2008』J-R&Bに続いて、J-RAGGAEの重要盤を。MINMIによる初のベスト盤『MINMI BEST 2002-2008』(6月4日発売)です。2002年の衝撃のデビュー曲“The Perfect Vision”から、2007年の最新チューン“シャナナ☆”まで、すべてのシングル曲を網羅。さらにm-floとの“Lotta Love”などのコラボ作も収録。彼女の全活動を総括するスキのない2枚組となっております。それにしても、前述の“シャナナ☆”や“サマータイム!!”といった近作のぶっちぎれ具合は、改めてすごい。「これはレゲエなのか?」といった議論はさておき、アグレッシヴかつ下世話に攻め続ける彼女の姿勢にリスペクト、であります。
メロウなグルーヴいっぱいの2品
3. Cro-magnon『Mellow out & Acoustic』ダンス・ミュージック噛み砕いた独自のグルーヴを聴かせるバンド、Cro-magnonが新作『Mellow out & Acoustic』(6月20日発売)をリリースします。これが、これまでのアルバムとは趣の異なるコンセプチュアルな一品。ムーディーマンやジャクソン5、ロイ・エアーズなどのカヴァー曲が半数を占める、メロウでリラクシンなアルバムとなっております。BUDDHA BRANDでいうところの“ブッダの休日”的な位置づけの作品ですかね。個人的には、サンプリングで組み立てられたムーディーマンの楽曲を生でカヴァー……という入れ子構造的な発想が、なかなか興味深いです。
4. V.A.『Live From Rio』ボッサ~サンバ~ラテンなど、ブラジリアンな音楽をネタにしたヒップホップを集めた、画期的なコンピレーション『Live From Rio』が登場です。アグリー・ダックリングのクロスオーヴァー・ヒット“A Little Samba”や、ボッサ・ネタと言えば……のファーサイド“Runnin'”、マッドリブ率いるイエスタデイズ・ニュー・クインテットの“Barumba:Jackson Conti”など、キャッチーで心地よいトラックがずらりと18曲。ヒップホップ門外漢にこそおすすめの1枚です。KMDの名曲“Peachfuzz”も収録されていれば完璧だったような……ま、それは贅沢すぎる注文ですかね。
ダンス・ミュージックの新旧注目作
5. THE BLACK GHOSTS『The Black Ghosts』元シミアンのサイモン・ロードと、元ワイズガイズのセオ・キーティングによるユニット、ブラック・ゴースツ。各種シングルで、かねてから話題を振りまいていた彼らが、デビュー・アルバム『The Black Ghosts』(6月4日発売)をリリースします。リリース元はノーマン・クックの〈Southern Fried〉レーベル……というと、ゴリゴリのダンス・トラックを想像してしまいますが、果たしてその中身は、いい意味で湿り気を帯びたエレクトロ・ポップ。最近のものだとホット・チップ、ちょっと古いところだとエレクトロニック(バーナード・サムナーとジョニー・マーのユニット)が近い存在のように思います。
6. MAXIMUM JOY『Station M.X.J.Y.』最後は再発もの。ポップ・グループからの派生ユニットのひとつとして知られるマキシマム・ジョイ、唯一のアルバム『Station M.X.J.Y.』(発売中)です。ニュー・ウェイヴ期のブリストルものって、どういうわけか、なかなか正規再発されませんが(リップ・リグ&パニックとか)、こちらの作品もようやくの初CD化となりました。ジャズやファンクが混在したポスト・パンクならではのアンサンブルに女性ヴォーカルを乗せたそのサウンドは、いまもなお実にフレッシュ。レアなシングル曲など、4曲のボーナス・トラックも収録されてます。というわけで、また来週。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
『MINMI BEST 2002-2008』
『Mellow out & Acoustic』
『Live From Rio』



















『THE BEST COLLABORAT IONS』