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No.071 2日酔いに効果テキメン!な気がする6枚

2008/05/12 | タグ:

Text:OOPS!編集部三木&片山

 一昨日、久々に泥酔してしまいました。朝のデニーズでモーニングセット(なぜか2個)を注文しておきながら「こんなに食えねぇよ!」と1口食べてお会計をして店を出るくらい酔ったのは久々です。いやはやしかし、お酒を飲むのも酔った時のエピソードも実に楽しいものなのですが、次の日の2日酔いだけはいただけないですね。というわけで今週は2日酔いに効果テキメン!な気がする6枚を全国の呑兵衛な皆様に向けてお送りいたします。

歌の表現力を再考する3枚

1. THE MUSIC『Strength In Numbers』
THE MUSIC“Strength In Numbers” プロモ・クリップ

 まずは先日、久々の来日公演を行ったミュージックのニュー・アルバム『Strength In Numbers』(6月4日発売)から。彼らの新作発表は2004年以来、実に4年ぶり! そりゃあ、僕の筋肉痛も1日後に来るようになるわけですよね……。それはさておき、4年という長いブランクは彼らを十二分に成長させたようです。飛躍的に向上したフィル・ジョーダンのドラミングやこれまでの作品にはあまり見られなかった大胆なエフェクト使い、表現の幅を大きく広げたロバート・ハーヴェイのヴォーカル・スタイルはバンドとしての迫力を4年前とは段違いのものにしています。特にオススメなのは来日時にも披露してくれた“Strength In Numbers”と“The Spike”。これはもう、〈うずまきグルーヴ〉どころか〈竜巻ディスコ〉って感じなのです。

2. PUFFY“All Because Of You”
PUFFY“All Because Of You” プロモ・クリップ

 続きましては日本が生んだ脱力系ポップ・アイコン、PUFFYのニュー・シングル“All Because Of You”(5月21日発売)。PUFFYといえば、必ず持ち上がるのが亜美ちゃん派か由美ちゃん派かという非常に不毛な議論。「パ・パ・パ・パ・パフィー」を見た次の日にクラスメイトと熱くこの議論を交わしたのは僕の甘い青春の1ページであります(筆者は圧倒的に由美ちゃん派)。そんな彼女たちも今やグローバル・スタンダードな存在。今作の表題曲はあのアヴリル・ラヴィーン×ブッチ・ウォーカーという最強コンビが作詞・作曲を担当しています。その甲斐あって、曲調はサビに向けて音数が増えていくまさに〈どアヴリル〉な展開なのですが、その流されやすさも彼女達の魅力の1つなのでしょう。カップリング曲にはカゴメ「野菜生活」のCMソングとしてお馴染みの“フロンティアのパイオニア”(作詞・作曲は奥田民生)と“Closet Full Of Love”のRYUKYUDISKOリミックスを収録しており、こちらでも大いに流されています!

3. Akeboshi『Roundabout』
Akeboshi“Yellow Moon” プロモ・クリップ

 2002年、突如としてチャートに登場した謎のアーティスト、Akeboshi。リード・トラックであった“Wind”がTVアニメの主題歌として起用された事もあり、ファースト・ミニ・アルバム『STONED TOWN』は10万枚以上のセールスを記録しました。彼のベスト・アルバム『Roundabout』(6月11日発売)が満を持してリリースとなります。アイリッシュ・サウンドから多大な影響を受けた彼の音楽は驚きと挑戦に溢れており、一聴して分かるその異国感はここ日本において非常に希有なものです。変拍子のピアノと独特の声で歌う流暢な英詞が相まって、なんか落ち着いちゃう。田園地帯に行きたくなっちゃう。田舎に泊まろう!したくなっちゃう。そんな1枚でした。

 つらつらと書いてしまいましたが、ここからは酔った姿は見たことが無いという鉄の肝臓を持つ彼がピシッと決めてくれるでしょう! それでは引き続きお楽しみくださいませ~。

頭部デッドボール直後の打席でホームランを打ってくれそうな3枚

4. The Fratellis『Here We Stand』
The Fratellis“Mistress Mable” プロモ・クリップ

 ここからは代わりまして片山がお送りいたします。今週のオープニングを飾るは、グラスゴー出身3ピース・フラテリスのセカンド・アルバム『Here We Stand』(日本盤:6月11日発売)です。彼らの魅力は「古今東西のロック・ミュージックを翻訳したら、元ネタ以上に味わい深いもん出来ちゃったんですけど」という偉大な意訳っぷり。前作『Costello Music』にも顕著だった才気は、2年ぶりの新作でも爆発しております。どの曲も3曲分ぐらいのアレンジのアイディアが詰め込まれているので飽き知らず。「この流れならこうなるだろ」というクリシェは上手に避けながら、ロック好きの秘孔を突いてきます。全体的にアップ・リフティングながら、要所でしっとりさせての曲順構成もばっちり。また3ピースということを忘れさせる(固執しない)音の太さが二重丸。2年連続のサマソニのステージが楽しみです。

5.いとうせいこう & POMERANIANS≡『カザアナ』

 続いては、いとうせいこうPOMERANIANS≡のコラボ・アルバム『カザアナ』(5月21日発売)をご紹介。せいこう氏といえば〈日本語ラップ・オリジーネーター〉というイメージが強いので、レゲエ・バンドとのコラボと聞くと意外な気もしますが、ヤン富田と長らく活動を共にするなど〈レゲエ ~ ダブ〉も氏の重要な音楽的アウトプット。それを裏書するように元祖和製スレンテン“Gi Mi Gi Mi Time(作曲:ヤン富田)”セルフ・カヴァーや、ミックス&ダブにMUTE BEATDub Master Xの参加など、『カザアナ』はせいこう氏のレゲエ・アプローチの総決算的な……などと書くといささか重そうですが、POMERANIANSのチャーミングさ、ゲスト・ミュージシャンの参加が上手く作用してハート・ウォーミングな1枚に仕上がっております。それにしても「いとうせいこう & POMERANIANS≡」の「≡」はかせきさいだぁ≡の「≡」だったとは!

6.Wir sind Helden『Sa Itte Miyo』
Wir sind Helden“Sa Itte Miyo”プロモ・クリップ

 オープニング曲“Sa Itte Miyo”の「さぁ行ってみよう/さぁ行ってみよう」というボーカル・リフレインの舌足らず感じと厚みのあるポップ・サウンドが魅力的だなぁなどと思っていたら、Wir sind Heldenと書いてヴィア・ジンド・ヘルデンと読む、生粋のドイツ人バンドときいてビックリ。だとしたら、流暢過ぎるでしょう。このイントネーション。さらに日本独自編集のベスト盤『Sa Itte Miyo』(5月14日発売)を聴き進めていくと、その音楽性の高さに2度目のビックリ。ディスコ・ポップ、テクノ・ポップ、エレクトロニカ、パワー・ポップにいたるまで。特筆モノの触れ幅の広さであります。“Ein Elefant Fur Dich(邦題:象になる)”なんてトラヴィスコールドプレイ好きのハートを鷲づかみにするに十分な壮大なロック・ナンバー。ドイツ国内ではかなりのビックネームという納得です。流通という大人の事情で、彼らの旧作は若干高めの価格設定になっているところ、お求めやすくなっているのも見逃せないポイントかと。こうした形で英米以外の良質なポップ・ミュージックがディストリビューションされるのは意義深いですね。

 と、こんな感じで今週は水代わりに毎日飲んでいるハブ酒を片手にお送りしてみました。いかがだったでしょうか(顔真っ赤)。では、来週もお楽しみに~。

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. THE MUSIC 『Strength In Numbers』
2. PUFFY
“All Because Of You”
3. Akeboshi
『Roundabout』


4. The Fratellis 『Here We Stand』

5. いとうせいこう & POMERANIANS≡ 『カザアナ』
6. Wir sind Helden 『Sa Itte Miyo』

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