No.068 快適な老後を過ごすための6枚
2008/04/22 | タグ:AYUSE KOZUE hide Itsco monobright POLYSICS オシリペンペンズ
敬老の日(9月15日)はまだまだ先ですが、最近お年寄りが弱いからと狙った犯罪が多かったり、長寿医療制度や年金問題などの国の対応があまりにひどかったりで、辛抱たまらなくなってしまいました。あと、自転車で爆音で音楽聴きながら道路を全速力で走っている人たちも危ないって。お年寄りにぶつかったらどうするの。若い人がじいさんばあさんになるのなんて一瞬なのに。というわけで、今回はみんなが快適な老後を過ごすためのいい音楽6枚を選びました。
破竹の勢いで進化し続ける2組
1. AYUSE KOZUE“こよいキミに恋をして”まずは、AYUSE KOZUEのシングル“こよいキミに恋をして”(4月23日発売)です。一言で言えば、来ました!て感じ。ここのところ正統派バラード系が続いていたので、個人的にはやや物足りなかったのですが、今回はリップスライムのDJ FUMIYAがプロデュース、MCにTERIYAKI BOYZでの活躍でもおなじみのWISEが参加するとあり、顔ぶれを見ても名曲なのは確実。やはり彼女がここまで注目されるようになったキー曲は、スチャダラのBOSEが参加したデビュー・シングル”Sundae Love”だと思いますので、その再来です。しかも、本人が今までやってこなかったラップにも挑戦し、これがまたいい味出してるの。今後もボンボン披露してくれそうです。あと、今回のシングルはカップリング含め、m-floファンにも絶対ウケるはず。
2. POLYSICS『We ate the machine』世界がその実力を認め、日本での人気も再び上昇カーブをギュンギュン描いて手がつけられなくなっているPOLYSICS。彼らの新作『We ate the machine』(4月23日発売)は、前2作『Now is the time!』、『KARATE HOUSE』がかなりポップだったのでその路線で来るかと思ったら、かなり硬派でストイックな内容になっています。というのも、強靭さを増したビートの反復で快楽中枢をガツガツ刺激してくれるので、メロディに頼る必要がないんでしょう。骨に響くアルバムです。もちろんポップな曲もあるけど、それが“Kagayake”や“Digital Coffee”、“Boys & Girls”みたいに今までにないタイプの曲なんですよね。結成10年を超えてもさらに進化。しかも世界最先端。すごいな~。
サイコミュニティー VS うどんサイケ
3. hide『HIDE OUR PSYCHOMMUNITY』それにしても、先日のX JAPANの再結成ライヴはぶっ飛んでましたね。前にも後にも彼らみたいな常軌を逸したバンドは二度と出てこないであろうと再確認した次第でありますが、その1ピースであるhideの没後10回目のメモリアル・デイを記念して、彼のファースト・ツアーの横浜アリーナのステージを完全収録したライヴ盤『HIDE OUR PSYCHOMMUNITY』(4月23日発売)が遂に出ます。何というか、ただただ圧倒されました。MCもバリバリ喋るわ、自分で超絶ソロは弾くわ、バンドとしての演奏も完璧だわで、改めて彼の潜在能力の凄まじさを感じさせて、どんだけ才能あるの?って驚きます。楽曲もヘヴィなのにとてつもなくキャッチーだし、ダムドの“New Rose”のカヴァーも超カッコいいし。もしも彼がまだ生きてれば今の音楽シーンは全く違ったものになったでしょうね。
4. オシリペンペンズ『ミクロで行こう』続きまして、hideのサイコミュニティーに相対するのは〈うどんサイケの帝王〉ことオシリペンペンズ。完全なこじつけではありますが、この2枚を続けて聴いたら不思議なつながりを感じました。hideは今生きてたらこういう音楽を支持してるんじゃないかな。今作は主にライヴテイク中心であった前作とは違い、全曲をスタジオで録音し、録音&ミックスに1年以上の時間を費やしたというだけあって、どんな凝ったサウンドが飛び出すのかと思ったら、これがスッカスカ。でも、聴き込むとかなり奥深く、緻密な投げやり感を感じさせます。まさにタイトル通り『ミクロで行こう』って感じのミニマム感です。関係ないけど、90年代に一瞬大活躍したローファイ・バンド、ゴッド・イズ・マイ・コ・パイロットが無性に聴きたくなりました。
美形パワーポップ VS 変態文系ロック
5. Itsco『Its』1月にシングル“Water Lily”でメジャー・デビューを果たし、そのキュートなルックスでオシャレ系ピープルからアイドルファン、ロック・リスナーまで幅広い層からの熱い注目を集めているItscoのファースト・アルバム『Its』(発売中)です。プロデュースに朝本浩文(ram jam world)、作詞家に森山達也(THE MODS)、加藤ひさし(THE COLLECTORS)、川口賢太郎(54-71)、かの香織、土岐麻子、木村世治(元ゼペットストア)、蔡忠浩(bonobos)、サエキけんぞう(パール兄弟)、Keyossie(DOMINO88)が参加っていうんですから、周囲のハンパない期待がうかがえるでしょう。木村カエラがグワーっと出てきた時のような、歴史がズズっと動く感じがします。これ無茶苦茶売れると思いますよ。まだ初々しさを覗かせるところがまたいいんです。
6. monobright『あの透明感と少年』そして最後は、イギリスで開催されるロック・フェス〈The Great Escape〉への出演も決まった、白ポロシャツ&黒ブチメガネの4人組、monobrightの新作『あの透明感と少年』(5月21日発売)。このバンドって本当に変なバンドですよね。ポスト・パンク的なアプローチがあるかと思ったら、美しいピアノ・ロックがあったり、奥田民生みたいにコブシのきいたメロディが乗ってたり。それでこの超文系なルックスですからね。男の子としては、じっくりと向き合って聴くと気恥ずかしくなるような部分もあるんですが、確実に心に残像を残して、また聴きたくなるのです。そんなバンドは長らく愛されていくはずです。
毎度毎度、無理矢理なタイトルづけで恐縮ですが、今のロック好きな若者たちが80歳とかになったら世の中かなりファンキーで面白くなると思いますよ。では、また来週~。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
『We ate the machine』
『HIDE OUR PSYCHO
-MMUNITY』
『Its』
『あの透明感と少年』
























“こよいキミに恋をして”