No.065 思わず嬉しい悲鳴!の6枚
2008/04/01 | タグ:DE DE MOUSE DJ NOBU Perfume ヤン富田 日之内エミ 電気グルーヴ
小西康陽著「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」に、「中原昌也 作業日誌 2004→2007」、そして「電気グルーヴの続・メロン牧場-花嫁は死神」の上下巻……と、どこからでも/いつまでも読めるタイプの書籍が短期間で続々と刊行。読みきれなくて嬉しい悲鳴をあげてしまいます。ギャー! というわけで今週は、思わず嬉しい悲鳴!の6枚をご紹介します。
春のガール・ポップまつり
1. Perfume『GAME』まずは、いまJ-POP界で最も注目を集めるグループと言えるPerfumeのニュー・アルバム『GAME』。シングル集的なアルバムは出している彼女たちですが、純然たるオリジナル・アルバムは今回が初。攻めのシングル曲とは異なる〈アルバム曲〉も、本作で初めてお目見えするわけで、その辺が聴きどころと言えるのでは。“セラミックガール”のような、従来のイメージに沿ったエレクトロ・ハウスがある一方で、アイドル色の強いエレ・ディスコ“plastic smile”や、中田ヤスタカ(capsule)式ギター・ポップといった趣の“Puppy Love”など、新路線を感じさせるの楽曲も。ところどころにオリエンタルな匂いが感じられるのも印象的で、この辺が中田氏の最新モード?なんて勘ぐってしまいました。
2. 日之内エミ“愛だけが”m-floファミリーきってのミューズ、日之内エミは、約半年振りとなるシングル“愛だけが”をリリース。久々の☆Taku(m-flo)プロデュース曲ということで、さぞかしダンサブルな楽曲かと思いきや、なんとこれが、ほとんどアコギと歌だけのシンプルなバラード。元より評価の高い彼女のヴォーカルを心ゆくまで堪能できる、ソウルフルな逸品となっております。彼女には、そろそろフル・アルバムを期待したいところです。
異端にして巨匠!の2作品
3. 電気グルーヴ『J-POP』昨年、本格的な再始動を果たした電気グルーヴ。実に8年ぶりのオリジナル・アルバム『J-POP』が、ついにリリースであります。先行シングルとなった“モノノケダンス”を聴いた時「こりゃあ電気以外の何者でもない音楽だなあ」と思ったものですが、この印象は、本作にもそっくりそのまま当てはまりました。あらゆる音に電気印が刻印された、素晴らしいエレクトロ・ポップ・アルバムとなっております。冒頭でお伝えした2冊の単行本も同時発売となっているので、併せてお買い求めあれ。ちなみに彼らは次のアルバムを、早くも今秋には発表予定だとか。
4. ヤン富田『Music Meme 4 VARIATIONS』ポップ・ミュージックの最前衛を行く稀代の音楽家、ヤン富田。長らくリリースが途絶えてましたが、いよいよ〈Music Meme〉シリーズの第4弾『Music Meme 4 VARIATIONS』を発表します。CDとDVDの2枚組に特別ブックレットも封入される本作。CDには、自身の楽曲やプロデュース&リミックス作品の中から、〈ある共通項〉を持つ楽曲をピックアップして収録。ネタバレしないで聴いた方が面白いと思うので、詳細説明はあえて省きました。ファンであればおどろくこと必至のコンピレーションです。DVDには、2006年5月に鎌倉妙本寺で行われたライヴ映像を収録。こちらには、いとうせいこうや高木完、大野由美子(Buffalo Daughter)らが参加しております。
ダンス・シーン発の注目作品
5. DE DE MOUSE『sunset girls』ちょっとリリースは先ながら、すでに熱い注目を浴びまくってる作品を1枚。“baby's star jam”の大ヒットによって、アンダーグラウンド・シーンから一躍メジャーなフィールドへと飛び出したDE DE MOUSEのセカンド・アルバム『sunset girls』です。昨年夏にリリースされたEP“east end girl”は、ビートを抑え、メロディを前面に押し出した作品でしたが、本作では、その路線を継承し、さらに掘り下げたサウンドが提示されております。柔らかなシンセとオリエンタルなフレーズ、そしてエレガントなコード展開という、80年代の坂本龍一を思わせる手つきで描かれた、過剰にリリカルでナイーヴなエレクトロニック・ポップ絵巻であります。
6. DJ NOBU『Creep into Shadows-the Midnight D Edits』最後は、日本のアンダーグラウンドなダンス・ミュージック・シーンを象徴する男、DJ NOBUのミックスCD『Creep into Shadows-the Midnight D Edits』。デトロイト・ハウスを代表するレーベル〈Moods & Grooves〉の音源を、NOBU氏自らエディット&リミックスを施してミックスしております。テッキーで病んだ音がダンス・フロアに蔓延している中、〈Moods & Grooves〉の黒いディープ・ハウスのみで編み上げられたグルーヴが、実にフレッシュに感じました。NOBU氏の熱い心意気と斬新なアイデアが込められた作品です。という感じで、また来週。ではでは。
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です






















