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No.030 ロックフェスに行った気分を味わいたいときに聴きたい6枚

2007/07/23 | タグ:

Text:OOPS!編集部原田

 今週末からスタートするフジロックに参加すべく、アウトドア・ショップに必要なものを買いに行ったところ、どの店もお客さんがスシ詰め状態、どのレジも最低10人待ちといった状況でありました。きっと、アウトドア屋の店員さんは、フジロック1週間前が書き入れ時で、売り上げ的にフェスを感じる時期なのではないでしょうか。

 夏フェスシーズンがスタートを切ったということで、今週は〈ロックフェスに行った気分を味わいたいときに聴きたい6枚〉をご紹介。

キャリアに裏打ちされた音の深さを味わう3枚

曽我部恵一『blue』

 まずはこちら。前作『LOVE CITY』からわずか8ヶ月で届けられた曽我部恵一の『blue』(1番、8月2日発売)を。〈キャリア史上、最もコンセプチュアル〉といううたい文句で届けられたこちらのアルバムは、『LOVE CITY』と対になるような作品であります。それもそのはず、制作期間もかぶっており、内容的にも意識的に歌ものに寄らせた作品だとのことでした。“朝日のあたる街”、“センチメンタルな夏”、“春を待つ人”など、メロウさが際立つ軽やかな曲が多数収録されております。近々OOPS!にて曽我部さんのインタビューを掲載いたしますので、詳しい話はそちらをどうぞ(つっても、アルバムの話全然できなかったんですが)。

FIRE BALL『BEST OF FB』

 結成10周年を迎えたFIRE BALLから届いたのは2枚組ベスト『BEST OF FB』(2番、7月25日発売)であります。初回限定盤はDVD付き、さらにP.I.L.『Metal Box』を彷彿とさせる缶入り仕様。こういうのって嬉しい反面収納に困ったりするのですが、そういう細かいことは気にせずにおきましょう。内容は、これまでリリースしてきた5枚のアルバムからまんべんなくセレクト&新曲2曲の全31曲を収録。バラード~ダンスホール~ロックステディ~ラバーズと、レゲエの歌にこだわった彼らの活動がばっちり伝わってきます。あ、Amazonにて初回限定盤が15%引きで売られているので、今のうちにぜひ(→ 初回限定盤通常盤)。

TYCOON TO$H AND KUNI SUGIMOTO『LET IT DUB』

 80年代邦ニューウェイヴの最重要バンド、プラスチックス。さらにメロンウォーターメロン・グループなどの活動で知られる中西俊夫が、TYCOON TO$H名義で新作をリリースです。今回は、ナチュラル・カラミティのクニ杉本とのコラボ作。バッキバキのダブが全編通して流れております。アルバムを通してすべてが度を越した感じに、ニューウェイヴ魂を感じてしまいます。もっとも気に入ったのが、屋敷豪太参加の“ PINK SAND CASTLE”から次の“PURPLE BEACH”にかけての流れ。スティール・ギターの音色からズブズブのダブへとはまっていく感覚が最高であります。ちなみに、鉛包装の超特殊ケース入りカセットテープ『HOMEWORK』の初CD化(鉛は再現)を05年に行い、話題を集めておりましたが、本作のパッケージもまた特殊。六角形ジャケ(ヘキサパック)だそうです。ニューウェイビーですね。

ダンス・ミュージックを更新する邦アーティスト2組

ALTZ『V4』

 スッカスカのドラムのみで構成されたブレイクビーツがなんでここまでかっこいいのか。ALTZの4枚目『V4』(4番、8月22日発売)はそんな疑問を抱かせてくれるナイスな1枚。この人は〈奇人〉みたいな語られ方をされることが多いように思われますが、それは感覚を手探りとして音楽を作っていることの裏返しではないでしょうか。アルバムは、過去作で証明されてきた、ALTZが元来的に持っているファンクとダブの感覚、さらにオリエンタル&スペイシーな味付けがバッチリ決まった濃縮盤。なんともいえないゾクゾクをもたらしてくれるのです。これぞバレアリック!

DE DE MOUSE『EAST END GIRL』

 ALTZが関西ハウスの雄とすれば、東京代表はこちらDE DE MOUSEでしょう。7月21日に『TIDE OF STARS』のスペシャル・エディションをリリースした彼の新ミニ・アルバム『EAST END GIRL』(5番、8月18日)の登場です。〈くるり×SUPERCAR〉といった触れ込みは本作では通用しないと思われますが、それを全くネガティヴに感じさせない、気合が入りまくった力作であります。1曲目“east end girl”は、“baby's star jam”の続編的な楽曲で、激メロウなシンセ・フレーズとエフェクト・ヴォーカルが、ストレートなビートと絡んだ夏チューン。さらに、CHERRYBOY FUNCTIONのリミックスも秀逸なのです。ドラマチックでメロウな展開がめくるめく、フェアリー・テイルのような本作。ほんとにいいです! ちなみに、彼はライヴでお客さんに一緒に歌うことを求めることが度々あるような気がしますが、なにを歌っているのかわからないので一緒に歌うのは難しいと思うんです。

〈遂に出た〉的な再発モノも

村八分『くたびれて』

 最後はかなり古い音源を。05年にリリースされた村八分のボックス『村八分BOX -limited edition-』の特典だったアルバム『くたびれて』(6番、発売中)が単独再発されてしまいました。元SUPERCARフルカワミキがカヴァーしていた表題曲“くたびれて”で知った方もいるかと思われます。このバンドに関しては自分が語れることがあまりないのですが、曲から感じる念は、今でも充分通じるものでしょう。へヴィーな音楽好きじゃない人にこそ聴いて欲しいと思います。ものすごい正直に言えば、ボックスを買った人にあんまりな仕打ちだと思いますが、レコード会社的にもいろいろあるんでしょうね。今年5月には、THE FOOLSのオリジナル作『WEED WAR』の再発も行われていますので、本作に興味があるアンダー・フォーティーはそちらのチェックもお忘れなく。

 以上、相変わらずタイトルと関係なかったような気もしますが、どれもよい作品なのでぜひともチェゲってみてくださいー。

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. 曽我部恵一
『blue』

2. FIRE BALL『BEST OF FB』

3. TYCOON TO$H AND KUNI SUGIMOTO『LET IT DUB』


4. ALTZ
『V4』
5. DE DE MOUSE『EAST END GIRL』
6. 村八分『くたびれて』

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