No.084 日本をメダルラッシュに導いてくれる6枚
2008/08/11 | タグ:bird CUBISMO GRAFICO FIVE immi ZAZEN BOYS デトロイトメタルシティ ムラマサ☆
お茶の間は北京オリンピック一色なので、このタイミングならこのタイトル以外ないだろうと言うことで。〈スポーツと政治を混同させるべきでない〉という意見には賛成ですが、スポーツと音楽はぜひ混同させるべきだと思います。古くは高橋尚子のhitomi“LOVE 2000”をはじめ、湘南乃風のプロモ・クリップに井上康生が出演したり、内柴正人が同じく湘南乃風好きだったり、北島康介がR&B/ヒップホップ好きだったり、一青窈の歌のタイトルでもある“ハナミズキ”が野口みずきの名前の由来だったりと、日本の過去の金メダルの物語の背景にはいつも音楽がありました。てなわけで、今回は日本をメダルラッシュに導いてくれる6枚を選んでみたいと思います。
●日本のメダルラッシュを後押しする6枚
1. ムラマサ☆『WORLD』(9月3日発売)まずは今回のラインナップなら、この人たちが切り込み隊長でしょう。現在のスカ・ポップ・シーンの中でもっとも勢いがある8人組、ムラマサ☆のサード・アルバム『WORLD』です。今までの作品がもぎたてのフレッシュ感とポップ感を新鮮包装していたのに対し、今回は憂いのあるミドルチューンやインスト曲を入れるなど、表現力の幅が格段に広がったことを見せつけてくれています。また、若い子だけではなく、僕みたいなアラサー世代のハートもくすぐるのはなぜかなあと考えてみたら、多分その理由は声質がLINDBERGの渡瀬マキに似てるからだと思うんですよね。有無を言わさずに心を盛り上げてくれるチアフルボイスです。イメージ的にはオグシオな感じです。
2. bird『MY LOVE』(発売中)むむ。これは音楽好きを自称する兄貴&姉御たちは必聴ですよ。というか、ほっといても売れると思う。birdのカヴァー・アルバム『MY LOVE』です。最近どういう風の吹き回しか、カヴァー・ブームが絶頂期に突入してますけど、中には安易すぎてブームに便乗してるだけやん!というものもよく見られます。でも、これは飛びぬけていい。ラインナップはノーランズからフリッパーズ・ギター、Kinki Kids、CHEMISTRYという一見無節操にも見えますが、birdが歌うと一気にウィンディーでアーバンな香りが漂うのです。今作の“恋とマシンガン”は、この夏全国各地のビーチやらカーやらでヘビロテされることは間違いありません。イメージ的にはバレーボールの栗原恵な感じです。
●オシャレ系アスリートを後押しする2枚
3. immi『Switch』(9月10日発売)天性のソングライティングとエレクトロ・サウンドをコラボレートさせた次世代のポップ・アイコンガール、immi(イミー)のファースト・アルバム『Switch』です。サンデイズのハリエット・ウィーラーやデビュー時のCHARAを彷彿させる舌足らずなロリ声と、日本人受けする目元涼しげ美人なルックスが素材としてはピカイチ。しかも、サウンドは近未来でハイブリッドとくれば引く手あまたでしょう。一十三十一が結婚&妊娠を発表し、しばらくリリースがご無沙汰してしまうかもしれない空白の期間に何を聴けばいいんだろうと絶望してる方、PerfumeやMEGをきっかけにテクノポップな方面への間口が広がった方、オシャレカルチャー/オシャレガールがとにかく好きな方などなどにおすすめです。イメージ的にはトランポリンの廣田遥な感じです。
4. CUBISMO GRAFICO FIVE『PLEASURES』(発売中)続いては、CUBISMO GRAFICO FIVEがこれまで様々なアーティストをフィーチャーし7インチでリリースされてきたシリーズを大胆不敵にコンプリートした『PLEASURES』です。LOW IQ 01が日本語で歌うゴダイゴの“BEAUTIFUL NAME”、櫛引彩香の“LOVERS CONCERT”、ハナレグミの“RAIN DROPS KEEP FALLING ON MY HEAD”、スキャフル・キングのフロントマン=NARIとの“SH-BOOM”と、向かうところ死角なしの11曲。腰が引けるほどにオシャレで、豪華です。CUBISMO GRAFICO FIVE未体験の人への入門編としても最適です。イメージ的にはテニスの錦織圭な感じです。
●泥臭く勝負するアスリートを後押しする2枚
5. ZAZEN BOYS『ZAZEN BOYS4』(9月17日発売)前作からもう約2年半も経ちましたか。2年間で3枚のペースで出してたので、ずいぶん長く感じましたね。ZAZEN BOYSの『ZAZEN BOYS4』です。今回はこれまでのように闇雲に肉体を踊らせるアッパーアッパーしたものでなく、ストレンジなノーウェーヴ色が強くなって、ユーモアと大人汁たっぷり。“Idiot Funk”という曲名がこの作品を体現していると思います。盆踊り+落語+フュージョンなテイストで、むちゃくちゃゆるゆるです。デイヴ・フリッドマンはどんな気持ちでこのサウンドを作ったのでしょう。彼のワークスの中でも最異端なところに位置すると思います。このアルバムなら、全国のさびれたジャズ喫茶を回るツアーとかをしてほしいですね。イメージ的には「キモティー!」のG.G.佐藤な感じです。
6. デトロイト・メタル・シティ『魔界遊戯 ~for the movie~』(日本盤:8月6日発売)ラストを締めるのはこれしかありません。デトロイト・メタル・シティの『魔界遊戯 for the movie』です。と言いながら、恥ずかしながら、僕は漫画をまだ未読でして、置いてけぼりを食らった感が強いのですが、そういう染まってない者のまっさらな耳で聴いたところでも聴き応え十分な作品です。メタラー感涙の超絶の早弾きはもちろん、デジロックっぽい曲からメロコアみたいな曲もあり、バラエティに富んだ好ロックアルバムです。ところどころ聞こえる歌詞が相当おもしろいんですが、これは漫画読んだ人ならもっと笑えるんでしょう。手遅れにならないうちに漫画読みます。イメージ的にはバレーボールの荻野正二もしくはゴッツ石島、なでしこJAPANの荒川恵里子かレスリングの浜口京子な感じです。
それでは、引き続きオリンピック鑑賞と音楽鑑賞をお楽しみください。がんばれ、ニッポン! また来週!
●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です






















