OOPS! - Music Community | ウープス・ミュージック・コミュニティ

ニュースもレビューも投稿制。リスナーによるリスナーのための音楽サイト


特集・コラム
今週の5,6枚

特集・コラム Powered By Movable Type

No.069 良薬は口に苦し!な6枚

2008/04/29 | タグ:

Text:OOPS!編集部澤田

 粉薬を飲むためのオブラートを導入してみたんですが、あれ、むちゃくちゃ使いづらくないですか?うまく包めなくてイライラするんですよ。苦味を回避するだけのために、こんなこといちいちやってられるか!と使用中止。男らしく舌の中心に粉末を投下し、苦渋の表情を浮かべる毎日です。というわけで今週は、良薬は口に苦し!な6枚をご紹介します。

サイケデリック・ワンダーランドへようこそ!

1. PORTISHEAD『Third』
Portishead“Machine Gun”プロモ・クリップ

 マッシヴ・アタックらと共に、ブリストル・サウンドを代表する存在のポーティスヘッド。ほぼ10年ぶりの新作『Third』(4月28日発売)がついにお目見えです。ほんとに出るのか?って感じでしたが、案外するっと届きましたね。彼らのトレードマークであるトリップ・ホップ的な骨格を持った曲は、先行シングルとなった“Machine Gun”くらい。アルバムの大半を占めるのは、アシッド・ロック/アシッド・フォークと形容できそうなサイケな楽曲となってます。とは言え、作品全体を支配するダークなムードは相変わらず。サウンドの変遷はあれど、やっぱポーティスヘッドはポーティスヘッドだなあと思わされますね。

2. DJ YOGURT『Singles & Remixes 2005 To 2008』

 国内のアンダーグラウンドなダンスミュージック・シーンの厚い信頼を受けるDJ YOGURT。彼が手がけたオリジナル音源や各種リミックスなどをまとめたアルバム『Singles & Remixes 2005 To 2008』がリリースされます。YOGURTさんは、〈トライバル〉や〈サイケデリック〉といった要素をダンス・ミュージックに持ち込むのが非常にうまい。ともすれば胡散臭くなるレイヴの空気感を、気持ちよく練り込んだ素晴らしい楽曲がずらり。マッドチェスター・レイヴ・オンな曽我部恵一“Music!”のリミックスが個人的ベスト・トラックです。

一家に一枚!テクノ/ハウスのクラシック作品

3. V.A.『ENVIRON COMPILATION-SELECTIVE AMNESIA』
Metro Area“Miura”(『ENVIRON COMPILATION-SELECTIVE AMNESIA』収録曲)

 ディスコ・ダブやイタロ・ディスコの世界的な盛り上がりをリードしたNYのレーベル〈ENVIRON〉。レーベル初のコンピ『ENVIRON COMPILATION-SELECTIVE AMNESIA』が、日本独自企画でリリースされます。オーナーのモーガン・ガイストや、レーベルの名を一躍知らしめたメトロ・エリア、モーガンの盟友ダニエル・ワンらの名曲の数々をコンパイル。未発表の楽曲やヴァージョンもたくさん収録されているので、12インチ単位で買ってきたファンにとっても嬉しい一枚です。なお、同レーベルの人気者、ケリー・ポラーの新作『I Need You To Hold On While The Sky Is Falling』国内盤も同時発売。こちらはダンスの枠をぶっちぎる、キャッチーなシンセ・ポップとなってます。

4. DERRICK MAY『Innovator』
デリック・メイ“Strings Of Live”

 90年代テクノの名門、R&Sレーベル。先ごろ復活を果たし、過去のクラシック作を続々と再発してますが、またしても重要作が。デトロイト・テクノの伝説、デリック・メイのベスト盤『Innovator』です。彼の発表してきた楽曲のほとんどすべてを2枚組で網羅。編さん時に本人が手を加えているのため、オリジナル・ヴァージョンではない曲が多いんですが、基本的にはこれ一枚持ってればデリックはばっちりなんじゃないでしょうか。

ダンスもの以外の注目作

5. JONATHAN RICHMAN『Because Her Beauty Is Raw And Wild』
ジョナサン・リッチマン、フジロック出演時の様子

 ダンス系のものばかりでもなんなので、それ以外の注目モノを2枚ほど。まずはロックンロール吟遊詩人、ジョナサン・リッチマンによる4年ぶりとなる新作『Because Her Beauty Is Raw And Wild』です。近年のライヴ同様、ジョナサン&ドラムというミニマム編成で奏でられる、ほっこりロックンロール。相変わらずのジョナサン節に涙ほろりであります。なんとモダン・ラヴァーズのセルフ・カヴァーも!

6. 菅野よう子『CMようこ』
菅野よう子が音楽を手がけたマイクロソフトのCM

 最後は、アニメ、映画、ゲーム音楽などを数多く世に送り出してきた作曲家、菅野よう子のCM音楽集『CMようこ』。昨年、iTune限定で配信販売され話題を呼んだアルバムが待望のCD化となりました。彼女が98年から06年までに手がけた25のCM曲を収録。聴き覚えのある洒脱な曲の数々に「これも菅野の作品だったんだ!」と、いちいち驚くことうけあいです。こういうアルバムはプレゼントにも良いかもしれませんね。という感じで、また来週。

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. PORTISHEAD
『Third』

2. DJ YOGURT『Singles & Remixes 2005 To 2008』
3. V.A.『ENVIRON COMPILATION-SELECTIVE AMNESIA』


4. DERRICK MAY
『Innovator』

5. JONATHAN RICHMAN 『Because Her Beauty Is Raw And Wild』
6. 菅野よう子
『CMようこ』

今週の5,6枚 の最新記事

友達にメールで教える

  • はてなブックマーク
  • newsing(ニューシング)
  • del.icio.us

特集・コラム コンテンツ