スマーフ男組
2007/06/07
90年代後半は、素晴らしき国産オルタナティヴ・ミュージック(not オルタナ・ロック)が数多く登場し、緩やかなシーンが形成され始めた時代だった。その中にあって、ひときわ強い個性をみなぎらせていたのが、ADS(ASTEROID DESERT SONGS)であり、スマーフ男組だ。電子音楽とエレクトロ・ヒップホップを楽しげに繋ぎ合わせ、マイアミ・ベースに音楽の未来を見出していたADS。彼らはやがて、スマーフ男組と名を改めると、それまで以上にエレクトロに焦点を当てたファニーなビート・ミュージックを展開する。アルバムが『スマーフ男組の個性と発展』なるタイトルのもと、目下制作中である旨を筆者が目にしたのは99年のことだ。あれから8年、グループ結成から10年(!)を経て、ついにその待ちかねたデビュー・アルバムがリリースされる。快挙、と言っていいだろう。
アルバムは、彼らのトレード・マークであるチビ声MCに導かれるように幕を開け、やがてファンキーなエレクトロ・ビートが鳴り渡る。その一方で、肉感的なサンプリング・スポーツや、繊細なハーモニー、イタロなブギー、実験的なコンセプトとその愉快な実践……などなどが大胆に投げ込まれてもいる。要するに、スタイルとしてのエレクトロ・ヒップホップでは全くない。しかもこれは、エレクトロに留まらない音楽、ではなくて、エレクトロの中から思いもよらないあれこれを掬い上げてしまった――そんな印象の音楽だ。この驚くべき、そしてフレッシュなファースト・アルバムについて、スマーフ男組を構成する不動の3人衆=マジアレ太カヒRAW、コンピューマ、アキラ・ザ・マインドにお話をうかがった。
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