battles(バトルス)
元ドン・キャバレロ/ストーム&ストレスのイアン・ウィリアムス、元ヘルメット/トマホークのジョン・ステニアー、元リンクスのデイヴ・コノプカ、そしてフリー・ジャズの巨匠アンソニー・ブラクストンを父に持つタイヨンダイ・ブラクストンという、アメリカのオルタナティヴ・シーンの重要人物が結集してスタートしたスーパー・バンド、バトルス。
これまでに発表した3枚のEPでは、いわゆる〈インストのポスト・ロック/ポスト・ハードコア〉の範疇にある音楽を鳴らしていたが、今年5月に発表したファースト・アルバム『Mirrored』では、そういったレッテルを引き剥がして一気に飛躍。ループを多用した緻密にして複雑な音作りは変わらないものの、彼らのトレードマークであった変拍子を抑え、タイヨンダイのヴォーカルを幾つかの曲で大々的にフィーチャーすることによって、これまでより遥かに開けたサウンドとなり、幅広い層のリスナーからのアクセスを可能にしてみせた。ポスト・ロック/ポスト・ハードコア・シーンが閉塞化の一途を辿る中、それに足を絡めとられずに自分達のネクスト・レベルを提示することに成功したこのアルバムは、バトルス自身にとってはもちろん、いつまで経っても出口を見つけられずにいるシーンにとっても大きな意味を持つ作品であることは間違いないだろう。
そんな重要作をリリースした直後の来日だったということもあり、今回のフジロック・フェスティヴァルでのライブは、入場規制がかかるほどの人気ぶり(今年のフジで入場規制がかかったのは、バトルスとその直前のクラムボンだけ)。あのアルバムのサウンドを、サンプラーやラップトップを駆使してリアルタイムで組み立てていくというスリリングなライブは、今年のベスト・アクトに挙げる人も大勢いたほどだ。このインタビューは、そのライブが行われる数時間前に会場内にて行われたもの。広大な苗場の自然に囲まれて開放感溢れる中、その気難しそうな音楽性とは裏腹に、ジョンとデイヴは沢山のジョークを交えながら、フジのこと、アルバムのことについて語ってくれた。























