No.291 ガツンと魂をゆさぶる、島崎智子の『バカヤロー!』
No.291 ガツンと魂をゆさぶる、島崎智子の『バカヤロー!』2011/08/31
あるシンガー・ソングライターの「今年は島崎智子の『バカヤロー!』以上のものは出ない気がする」といったつぶやきを見て、アルバムを入手。ガツンと音がせんばかりの衝撃を受けた。
島崎智子“春よ”のライヴ映像
ユーモラスな抑揚を持つ、あっけらかんとのびやかな歌声。どうしようもない孤独、愛おしさ、喜び、苛立ち、滑稽さ……をストレートにぶつけてくる詩世界。時にハッとするほど痛々しく繊細で、時にギョッとするほどがらっぱちで激しい、自由すぎるピアノと自由すぎる歌唱。制御不可能ないきものみたいに世界を自在に駆け巡りる、圧倒的な〈うた〉がそこにはあった。
未聴の人も、試しにネット上でアップされているライヴ映像をご覧あれ。
“都落ち讃歌”のライヴ映像
「あなたの思うような女にはなれません 私のために人生を棒に振ってしまって欲しいのです 三度の飯よりなにより 私は音楽になりたいです」といった歌詞も強烈すぎる“春よ”(前アルバム『姿』の収録曲)。3.11以降という意味でも、東京仮住まいの身としても、身に沁みすぎるほど沁みる“都落ち讃歌”。うちの娘も初めて聴いた(見た)瞬間からニコニコ笑顔で歌い踊った、「いないいないばあっ!」の体操の曲にならずしてどうすんのってぐらいのリズミカルな激ポップ・チューン“イモムシ”。
“イモムシ”PV
この突き抜け感! この振り幅の広さ! 凄まじいばかりのむき出しの才能に、思わずクラクラ。歌はもちろん〈歌っている姿〉が素晴らしい人なので、ぜひ生でライヴを観たいものです。
・島崎智子の作品を紹介
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