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井口啓子の西日本ロック紀行

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No.233 じじばば~育児ママも魅了、話題の黒人ソウル・シンガー、フレディー

2009/06/10

Text: 井口啓子(SUPER!)

 ロック漫筆家の安田謙一さん経由で、もっかクレイジーケンバンド(CKB)周辺でも話題騒然の黒人ソウル・シンガー、フレディー。我が家でも安田さんに教えてもらってすぐに大十日本橋店に走り、CDをゲット。以来、ハマってしまった。

帽子に手をかけた斜め45度の決めポーズは、まさに黒人版・横山剣!?  CDはインターネットのサイト以外では、関西では大十日本橋店で購入可。

 『関西空港』はメロウ&ファンキーなトラックにのせて家族への慕情を綴った空の波止場エンソル(演歌+ソウル)。「カタコトの日本語でニッポンの心を歌う黒人」というと、イヤでもジェロが思い浮かびますが、フレディーの場合、土台にこれまでの音楽活動で培われたソウルやR&Bというブレない土台があるから、演歌をやっても媚びは一切感じさせず、ますますオリジナルなフレディ―節になってしまう。

 スペイシーな「かんさいくうこう~」のサビの間の手として挿入される「かんさいくうこう~」の重低音ウィスパーは、なるほどCKBファンのツボ直撃。関西空港と言いつつ東南アジアにでもいるような、わけのわからないエキゾ感が国境を超越した男のロマンと郷愁を掻き立てます。

 個人的にグッときたのは、「ばば じじ いろいろを、ばば じじ ありがとう」と歌う、義父母へのサンキュー・ソング“ありがとう”。「パパとママが留守の時 私を預かってくれる 自分の体しんどいときでも愛情込めて面倒を」という女の子(実娘?)のあどけない歌声と「Ooh 私は仕事へ行く たまに二人の事思い出すと心から感謝する」というフレディーのボーカルのやりとりが、ハートウォ―ムかつキュート。私も現在、取材の際にはじじばばに子守りを頼んで出掛けているので、いろんな意味でココロに沁みました。ある意味、これぞ今の日本のリアル、なのかも。

 フレディーは尼崎の健康ランド〈あま湯ハウス〉で定期的にライヴをやっており、老若男女が手拍子で盛り上がっているそう。ココなら赤ちゃん連れでも行けるので、また近いうちに行ってレポしたいと思います。

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