No.232 実践・赤ちゃんミュージック
2009/05/27 | タグ:Os Mutantes Raphael Chicorel Raymond Scott 財津一郎
子供ができて、必ずといっていいほど周りからされた質問が「音楽なに聴かせてんの?」の類でした。胎教はママが好きでリラックスできる音楽がいい、との言葉を信じて、マイ・スタンダードのクレイジーケンバンドとルーファス・ウェインライトに加えて、ちょうどマイブームだったラファエル・チコレルの『i'm in love with you』(超名盤! 本人と息子のデュエットソング含む)をヘビロテしてましたが、最近は反応を見ながらあれこれトライしてます。
赤ちゃん音楽といえば……のレイモンド・スコットは、蒼月書房の金本くんから出産祝いにプレゼントして頂いた。vol.1が生後1ヶ月~6ヶ月、vol.2が6ヶ月~12ヶ月、vol.3が12ヶ月~18ヶ月向けに作られていて、月齢が進むにつれて、たんなる効果音的なものからリズムが入った〈音楽〉へと進化してゆくのがおもしろい。Vo.1は低い音域がほとんどないのは、赤ちゃんは大人とキャッチする超音波が違うというアレ? 全体的に可愛らしいミニマルなサウンドの反復が心地良く、私もついウトウトと……。
しかし、高級オモチャには見向きもせず、ナベや電気コードに夢中になるなど、意外なモノを喜ぶのが赤ん坊。「なぜか赤ちゃんが泣き止む」と巷で話題の〈タケモトピアノ〉CM「ピアノ売ってちょうだ~い」は、我が家でも流れた瞬間、ハッと振り返って画面にかぶりつくなど、異常なまでの反応が確認できました。いま、これを書きながら試しにYouTubeで再生してみたら、机の下でグズってた我が子がハッと静止して聴き入った後、私の顔を見てニヤ~ッと……。
いやはや、すごいです。他にはピアノ伴奏にあわせてアリコの宣伝文句がラップ風で流れる、アリコのCMも引きが強し。どうやらリズミカルでテンポの速い電子音系がツボみたい。
というわけで、ムタンチスなぞ聴かせてみたら、膝をピョンピョンさせてゴキゲンの様子。神戸の汎芽舎の槇山くん家の赤ちゃんも、トン・ゼーとか好きみたいだし。ブラジル音楽は意外と手堅いセンのよう。あと少年ナイフ、YMO、neco眠る、シュガーベイブ、GSや音頭系の歌謡曲なんかも好評でした。
さて、最後に番外編。友人が「出産祝いにどうかと思うけど……」とくれたもの。お洒落なジャケに騙されてはいけない。なんと先天性の病気の赤ちゃんの泣き声ばかりを収集・解説したレコードなのです。先日、ふと思い出して夜中に初めて再生してみたら、鳥のような鳴き声や機械のような呼吸音など、想像以上にキツイ内容にドン引き。ちなみに制作はバイアグラで有名なファイザー製薬。むむ、病気はもしや薬害? なんて深読みすらしたくなる世にも悪趣味な一枚。間違っても胎教~育児には使わないでください……。
・文中に登場した作品を紹介
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