No.229 本当は恐い!? パスカルズの摩訶不思議ポップ
No.229 本当は恐い!? パスカルズの摩訶不思議ポップ2009/04/08 | タグ:パスカルズ、たま
〈ムジカジャポニカ〉の伊藤聖子姐さんの紹介で、パスカルズのニュー・アルバム『水曜日』を聴かせていただきました。
◇演劇チックな演出や花火を用いたパフォーマンスなど、大道芸的かつパンキッシュな「魅せる」要素満載のライヴは、デッドヘッズばりの熱狂的追っかけを生み出しているそう。関西でも見たい!
パスカルズはロケット・マツさんが率いる、アコーディオン、トイピアノ、ヴァイオリン、リコーダー、ラッパ、おもちゃ楽器……など総勢14人によるアコースティック・オーケストラ。メンバーには元たまの知久寿焼さんや石川浩司さんもいて、ちょうど吉田豪さんの『バンドライフ』の石川さんのインタビューを読んで、へえ、おもしろそう……と気になってたところ。
聴きながら、おもちゃ箱をひっくり返した――というフレーズが久々に頭をよぎった。童謡を彷彿させるノスタルジックな旋律にクラシックやフリージャズや民族音楽の要素を盛り込んだ、ミニマルかつカラフルなトイ・ポップは、なるほど「パスカル・コムラードの魂の子、ヤン・ティルセン、渋さ知らズや岸野雄一&フォルティータワーズにも通じる? ファンシーでほのぼのとした音色がやがて不協和音を奏で出し、ゆっくりとブッ壊れてゆく様は、これぞ「本当は恐いグリム童話」という感じ。日本よりフランスで人気があるという話も、なんとなく頷けます。
ヴィザールなノコギリが彩る、ローリング・ストーンズ“Satisfaction”のカヴァーも、脱力&脱帽。ある意味、容赦ないです。ハーメルンの笛吹き男ではないが、楽しげな様子に誘われ、うっかり付いていったら二度と戻ってこれなくなりそうな不気味さと表裏一体のポップス。これはハマリます。
・文中に登場したアーティストの作品を紹介
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