No.224 音楽を奏でるようにキーボードを叩く!? ミュージシャン・ブログ
2009/01/27 | タグ:BOGULTA イルリメ ルビオラ 大友良英 宮崎貴士 菊地成孔 豊田道倫
芸能人ブログが盛り上がってますよね。そこで今回は私がストーキングしている音楽家のブログをご紹介。文章から音に入ってみるのも、また一興かと。
豊田道倫の「新宿目黒ラナウェイ」(→ こちら)は、淡々とした語り口のリアルな身辺雑記でありながら、小説の一遍のような叙情を感じさせるのが彼の音楽同様。パソコンのディスプレイから東京の街の空気がムンと漂ってくるよう。深夜にひとりアクセスするのが似合う、という意味では、ブログというスタイルもこれ以上ないほどハマってる。
「ハピネスNANIチャンネル」(→ こちら)は、BOGULTA、AMAZON SALIVA、NOKEMONO、LETTERで活躍する砂十島NANIくんがパソコン購入を記念して最近始めたブログだけに、初々しいタッチがグッド。知人ミュージシャンらがライヴ後、NANIくん宅に泊まった際のエピソードにウケました。
「泥酔庵閑話」(→ こちら)はbt.mp. disciples、water faim、サスペリア……のドラマー、青野忠彦さんのブログ。テンポのいい関西弁で繰り出される、おもろうてやがて哀しき……な自虐パンク日記――ってのは、町田康しかり、大阪アンダーグラウンドの伝統芸ですが、この痛快極まるボヤキ芸はやはり彼オリジナルの〈味〉。ぜひ、小説を書いてみて欲しい!
関西エレクトロニカ・シーンのマッドお兄さん、ルビオラさんの「SAMPLIN SOMETHIN 日記」(→ こちら)は世の中の重箱の隅(だけ)をつついたネタで紡ぎ出される、摩訶不思議かつチャーミングなルビオラ小宇宙。これまた彼の音楽さながら。珍物件好きもYO!チェック。
ニュー・アルバムも素晴らしかった鴨田潤@イルリメの「illreme.com」(→ こちら)。取材を受けた日の「ミュージシャンの言ってる事なんて大なり小なり先が読めて新鮮味なくなってるんだろうな、とも感じました」という記述。この冷静な批評眼とそこを突き抜けてゆくパワーがあってこそ、彼の音楽はポップに響く。
ブログ日記といえば、忘れちゃいけない菊地成孔(→ こちら)。久々に覗いてみたらば、速報閲覧という形ではあるが、まあ相変わらずのゲロリそうな情報量。ブログの極意とは「洗練させないこと(タレ流し)」なのね。
昨年、単行本化もされた「大友良英のJAMJAM日記」(→ こちら)しかり、この世代のミュージシャンは知的かつ精力的だとつくづく感心せざるを得ない。
なにか事件が起ったときに「この人はどうコメントしてるかしら」と、ひとつの指針として毎日楽しみにしているのが、宮崎貴士さんの「作曲汗まみれ」(→ こちら)。オバマや派遣村からエロまで、あくまで個人的視点から斬りまくった発言は、いろんな意味で刺激的。マンガ・映画関係も充実。日本の政治家には希望が見いだせないという人も、音楽家の発言はまだまだ有効ですゾ。
・文中に登場したアーティストの作品を紹介
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