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井口啓子の西日本ロック紀行

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No.221 閉塞したニッポンの特攻狂撃(crew)!? JAPAN-狂撃-SPECIAL

2008/12/09 | タグ:

Text: 井口啓子(SUPER!)

 先日、帰宅すると家の中からビーバ、ビーバ、なにやら景気のいい雄叫びが……。その声の主はJAPAN-狂撃-SPECIAL。ご覧のような80'sツッパリのルックスとパンク+昭和ヤンキー・スタイル=〈パンキー〉なるサウンドで地元大阪はおろか、全国の好きモノの間で話題を呼んでいた彼らが先日、ついにシングル“カミカゼ・ロード” でメジャー・デビューを果たした。

JAPAN-狂撃-SPECIAL ライヴ映像

 “VIVA!なめんなよ”といったタイトルに象徴される夜露死苦現代詩な言語センスは、いかにも氣志團グループ魂が好きなサブカル・ファン受けしそうだが、『カミカゼ・ロード』の「世の中のホトンドが他人に見られて意識して 我が身心を隠して生きている それがマトモな世間の姿と奴らは言う オレら自由に派手に騒ごうや」といった直球メッセージは、パンクスはもちろん、尾崎ファンのハートもヒットしそう。

 そして、そんななりふり構わない潔さこそが、今のロック(音楽)に欠けているものなのだ。演奏も一切のムダやブレがなく、ソリッドかつクールでかっこいい。イロモノなようで正統派、という意味では同じくキューンソニーのミドリもひきあいに出せるが、一番星クルーギターウルフルースターズ好きにもオススメしたい感じ。

 日本における不良文化および音楽というものを考えたとき、パンクやヒップホップの多くが海外のスタイルをなぞっただけのファッションに終始しているのに対して、暴走族は日本オリジナルのカウンター・カルチャー。彼らの〈なめんなよ〉という叫びは、英語でいうところの〈FUCK〉以上でも以下でもないのだ。しょせんはフェイクやろ、という方はライヴをご覧あれ。この圧倒的な熱量は、趣味嗜好を超えて、人を本気で感動させてしまうものだ。確信犯でありながらバリバリ本気(マジ)、こんなバンドがメジャー・デビューすること自体が事件ではあるが、彼らにはメジャー・シーンのみを仮想敵とせず。ぜひカミカゼで閉塞したニッポンに風穴を開けていただきたい。〈頑張れ日本〉と応援するだけが、愛国心ではないのだから。

●JAPAN-狂撃-SPECIAL関連作品を紹介
11月にリリースされた、メジャー・デビュー・シングル“カミカゼ・ロード”
08年6月にリリースされたアルバム『JAPAN-狂撃-SPECIAL BLUES LAND』
JAPAN-狂撃-SPECIALの“PUNKY PUNKY PUNKY”が収録されたコンピレーション『衝撃!マグニチュード X』

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