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井口啓子の西日本ロック紀行

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No.220 ロックン・ロールに恋した女の子のラブレター『Americo』

2008/11/26 | タグ:

Text: 井口啓子(SUPER!)
 以前にも本コラムで紹介した(→ その1その2その3Americoのデビュー・アルバムが11月25日、ついに発売された。
(c)Ritsuko Sakata

 かつて知る人ぞ知るサイケデリック・ロック・バンド、Rest of Lifeのヴォーカリストとして轟音ノイズの海をたゆたうっていた西岡由美子が、長い漂泊の果てにたどりついた新大陸が〈アメリカ〉ならぬ〈アメリコ〉。50~60年代のロックやポップスを彷彿させる、おもわず口ずさみたくなるような恋の歌をレパートリーとするこのバンドは、世界がまだ未来への夢と希望に満ちていて、すべての歌がラヴ・ソングであり得た時代のイノセンスをシンプルな3コードのロックン・ロールで再現してみせる。

 女の純情とやさぐれはいつも背中合わせ。だから、Mr.ロックン・ロール=プレスリーに捧げたキュートなオールディ―ズ・ナンバー“ミスター・ドーナツ”も、わかってたまるか的女のブルース漂う弾き語り“やめてくれ”も、Americoの中でなんらブレはない。

 子供の頃、憧れた異国のお菓子のようにカラフルにシュガー・コーティングされた甘い、甘い恋の歌は、ひとつ食べればまたひとつ、口にしたくなる中毒性がある。気がつけば、バカみたいに何度もリピートして聴き狂っている自分がいました。これはロックン・ロールに恋してしまった女の子が、生涯書き続けるであろう、宛名のないラヴレター。その狂おしい切なさはパンクですらある。

〈Americo アルバム発売記念『 La Nuit Americo(アメリコの夜)』〉
2008年12月4日(木) 六本木 SuperDeluxe
出演:湯浅湾、Hair Stylistics、蔦木俊二(突然段ボール)、Americo
開場 19:30/開演 20:00
料金:¥2,000(+1drink)
・Americo関連作品を紹介
11月25日にリリースされた、Americoのアルバム『Americo』
Americo『Pet Girl』
Americoの4曲入り『Pet Girl』(円盤にて発売中)
03年にリリースされた、the rest of lifeのアルバム『live in helshinki』

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