No.216 夏の終わりに聴きたい、三沢洋紀の新バンド、LETTER
2008/10/01 | タグ:LABCRY LETTER 三沢洋紀
気がつけばすっかり秋な今日この頃。今年は海にも山にもフェスにも行けず、家の中からガラス越しに外を眺めていた私は、まだまだ夏をひきずって過ごしています。
そんな宙ぶらりんな季節にぴたりとはまるのが、三沢洋紀の歌声。彼が長年活動の拠点としていたLABCRYは現在活動を休止中だが、昨年に結成された新バンド、LETTERはちょうどこの9月7日に初のアルバムをリリース。我が夏はここに!といった感じで聴きまくってます。
LETTERのサウンドはLABCRY同様、三沢洋紀のパーソナルな歌世界を軸に紡ぎだされたもの。スタイル自体は今どき珍しいぐらい王道なロックバンドのものなのだが、BOGULTAの砂十島NANIがシュガーベイブさながらのドラムを叩いてる――といった畑違いのプレイが、なんとも新鮮な異化作用をもたらしているのです。また今回、知る人ぞ知るガーリーバンド、SHE'S PIPPIのPIPPIちゃんが“丘の強い風”、“僕の魔法使い”、“毛布の子ども”の3曲の歌詞を提供。男の青くさいロマン漂うラブクライとはまた違う、一遍の寓話を読むようなファンタジックな歌世界が紡ぎだされているのもおもしろい。歌謡曲さながらのポップさもあり(女言葉で歌う三沢くんのヴォーカルがイイ)、ベアーズ系はちょっと……という人にもオススメしたい。
ほぼ一発録りに近い、ザックリした録音もワクワクするようなグルーヴを生み出しているのは、これぞバンド・マジック? 来月には各地でレコ発もあり。対バンもかなりおもしろいので、生でもぜひご覧あれ。
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