No.215 縁側で味わいたい、まぜごはんダンス・ミュージック、neco眠る
2008/09/18 | タグ:DODDODO neco眠る Soul Fire ZUINOSIN
大阪で今、おもしろいバンドとして真っ先に名前が挙るのが、neco眠る。〈インストダブ〉という枠組みをピョコンと飛び出しちゃう、キャッチーかつ、いなたいメロディーとほっこりビザールなグルーヴに各地で中毒者続出中。私もずいぶん前からいろんな人に「音源は出てへんの?」と聞かれまくってたけど、お待たせしました。先日、ついにファースト・アルバム『ENGAWA BOYS PENTATONIC PUN』がリリース。さっそく、とある媒体でneco眠るのギターの森くんにインタビューしました。
新世界ブリッジ(森がスタッフとして働いていた関西フリーシーンの拠点的フリースペース。'07年にクローズ)で初めて会った時から「ZUINOSINに影響受けてバンドを始めた」みたいなことは聞いてたけど、neco眠るのなりたちについてじっくり伺うのは、今回が初めて。
「2003年の結成当初は歌の入った、よくあるダブポップをやってたけど、ブリッジの周辺の人らを見てたら“○○っぽい音楽をやろう”みたいなのはどうでもよくなって。とりあえずセッションを重ねながら思いついたことを試して行ったら、結果こう(現在のような音楽性に)なった感じ」
多くの即興を主体とするインストバンドが、いわゆるかっこいい演奏や展開で「どや!?」と目くばせしてくるのに対して、neco眠るの音楽はむしろ、その「かっこいいポイント」をいかに外すかが重要だったりする。
「〈ここでドラムソロ入れる!?〉みたいな、自分らの音楽に自分らでツッ込める感じが理想で。いかにダサいフレーズで踊らせるか? みたいなのはテーマで、トランスとかダンス・ミュージックやってる人らって、すぐ宇宙に行きたがるけど、それやったら僕らは田んぼや縁側がええなって(笑)」
そんなヘンコな反骨精神が『ENGAWA BOYS PENTATONIC PUN』たるユエンなのだ。さて、ヤボを承知で影響を受けた音楽について聞いてみると、「やっぱりZUINOSINとDODDODO、あとBUSH OF GHOSTSとかSoul Fireとか、ECD、54-71みたいなハードコアっぽいのも好きだし、洋楽だとスリッツとかポップ・グループとか、いわゆるOn-UサウンドやZEレコードの音源の影響はあって。でも、いちばん影響受けてるのは山本精一さん。いろんなユニットやってはるけど音楽性はみんなバラバラやし、絵とか文章も書かはるでしょ。そのスタンスがいいなって」
とはいえ、「neco眠るの音楽にいちばん影響与えてるのは食べ物」だという森くん。「いわゆるグルメではないけど、メンバー全員食べることが大好きで。おいしいものを食べる時のワクワクする感じを音楽にしたい」
なるほど、ダブ、テクノ、ブレイクコア、ハードコア、民族音楽……など、古今東西の音楽のおいしいとこ満載!なneco眠るの音楽は、猫まんまならぬ、まぜごはん的ダンス・ミュージックなわけで。“DASHI CULTURE”、“OBA TUNE”といった曲名にも、その無邪気な喰いしんぼバンザイぶりが感じられて素敵。ちなみにneco眠る主催イベントではメンバーや関係者によるフード屋台も登場。ギター森くんは〈DJごはん〉なるナイスな名前でDJとしても活躍しているので、要チェックです。
●文中に登場したアーティストの作品を紹介
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