No.206 ぱぱぼっくすはとびきりピュアなミネラルウォ―ターの味わい
2008/06/24 | タグ:ぱぱぼっくす
鬱陶しい梅雨空をふきとばすような音源が届きました。スピッツのトリビュート『一期一会~Sweets for my SPITZ』で一躍脚光を浴びた大阪の至宝、ぱぱぼっくすの実に4年ぶりのニューアルバム。
一曲目から、あいかわらずの混じり気ゼロの天然水みたいな歌声にハッとさせられる。細胞のすみずみにまで染みわたるような、さりげなくも瑞々しいリスニング感。それは喩えるなら、山の奥でこんこんと湧き出るピュアな清流をそのままにペットボトルにした、とびきりのミネラルウォ―ターといった感じ。〈知る人ぞ知る〉とか〈幻の〉ではなく、あくまでコンビニなんかで当り前に買える商品として磨き抜かれた〈ポップス〉なのだ。
ぱぱぼっくすの音楽を聴くたび、こういう音楽は〈ただのいいひと〉には作れないよなーと常々感じていたが、そのクリーンでやわらかな味わいは、やはり厳しい製造過程があってこそ生まれるワケで。たるたに(ドラム)&たかだ(ベース)によるアレンジやコーラスワークも、うっとりするほど完璧に美しい。
なにより、ヴォーカル・さわだともこさんの〈ぼく〉という一人称にドキドキしていた人間には、“僕のものになれ”というタイトルはたまらんものがあります。オフコース“水曜日の午後”のカヴァーも。女・小田和正なさわだともこ節がやばいぐらいにハマりまくり。
インディーポップ好きにはおなじみの彼らですが、浜田真理子さんのように、きっかけさえあれば大ブレイクしそうな人たちだけに、ぜひメジャー市場での流通拡大を願います。
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