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井口啓子の西日本ロック紀行

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No.197 非肉体派トランス・ミュージック、PARAを体験せよ

2008/04/23 | タグ:

Text: 井口啓子(SUPER!)

 梅田シャングリラでPARAのライヴを観てきました。

PARA
PARA

 PARAは山本精一(Gu)を筆頭に、ヨシタケEXPE(Space Gu)、千住宗臣(dr,per)、西滝太(Synth Ba,key)、IEGUCHI(synth ,key)という関西名うてのプレイヤーが集結したスーパー・グループです。

 各々10分以上からなる楽曲の根底を貫くのは、ギターとシンセによる単純なフレーズとパーカッシヴなドラム。メンバー個々の〈色〉をあえて消去したプレイによるストイックなまでの反復と連鎖は、やがて奇妙なグルーヴを描き出し、随所にハッとするようなブレイクをはさみながら、縦横無尽な無限の音空間を生み出してゆく。

 多くのバンドが肉体的なグルーヴを追求するのに対して、PARAは山本氏いわく「室内楽的グルーヴを追求するバンド」だそうで。なるほどカラダにクルというよりは脳内にクル、レトリカルなリスニング感は音楽というより、むしろパズルや数式を解くのを眺める感じにも近い。この身体と数式のせめぎ合いと、その先に現れる一種の空白状態(バグリ?)こそ、PARAの目指す〈トランス〉なのではないでしょうか。

 MCで山本氏はしきりに「楽しんでください」と繰り返していたが、PARAは一聴するとボアダムスROVOよりキャッチーで〈踊れる音楽〉のようで、その実、カンタンには踊らせない辺りも絶妙。とにかく今いちばん〈けったいな音楽〉であることは間違いありません。今週木曜にはPARA主催イベント〈SYSTRUM〉東京編が開催。この感じ、体験してみてください。

〈SYSTRUM #8〉
4月24日(木)東京、代官山UNIT
出演:PARA、d.v.d、GROUP
開場 18:00/開演 19:00
料金:3,000円
問い合わせ:SMASH(03-3444-6751)

・PARA関連アーティストの作品を紹介
06年にリリースされたPARAのアルバム『X-GAME』
千住宗臣が参加しているウリチパン郡のアルバム『ジャイアント クラブ』
山本精一「ゆん」
3月に発売された山本精一の単行本「ゆん」
よしたけEXPEのソロ・ユニット、EXPEが6月18日にリリースするアルバム『TEERA』

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