No.194 〈春イチの阿部チャン〉のリアル・ブルースを聴け!
2008/04/02 | タグ:阿部登
関西の春の風物詩としておなじみの野外コンサート「春一番」の'71年の立ち上げからの主催者であり、山下洋輔からディランII、ソー・バット・レヴュー、大西ユカリ……などなど、名だたる数々のミュージシャンのマネジメントやプロデュ―スを手掛けてきた関西フォーク~ブルース・シーンの最重要人物、阿部登こと〈阿部チャン〉がCDを出したと聞き、さっそくゲットしました。
2007年の春一番でのAZUMI“あぁ 天王寺”ライヴ映像
え、自分でも音楽やらはったん? という疑問符は、CDを再生した瞬間、ブッ飛んでしまった。スカスカのサウンドにヨレヨレのボーカルが醸し出す歌世界は、ひろしNaにも通じるリアル・ブルース。
その合間に絶妙なタイミングで殺人的フレーズを放つギターやサックスなど、バックを支える阿部チャン人脈のプレイヤーも名人芸の域。音楽って人間の波動なんだ、とまざまざと見せつけられた感じ。今どきの若者の好む〈ユルイ〉とは対極にある、人生の酸いや甘いがギュッと詰まった含蓄ある余白は、ヤンチャの果てに身体を壊して一度は地獄を見た、もはや妖怪や精霊の域に近い人間にしか出せないもの(って、超失礼! すいません…)。
『Magic ANIMALS』というタイトルは決して伊達にあらず。なかでもゴーイン・ホームな心境を綴った“天王寺”は超名曲。500枚限定で本人からの手売り以外は、下記サイトでのみ購入可??という超レア流通ですが、ブルース好きならずとも買って損はありません。
・文中に登場したアーティストの作品を紹介
〈春一の阿部チャン〉、あべのぼるのアルバム『Magic ANIMALS』
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