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井口啓子の西日本ロック紀行

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No.186 BJ(ブックジョッキー)イベント〈にのにのいち〉に古書トラベルミン出没中!

2008/02/05

Text: 井口啓子(SUPER!)

 カモロック@京都メトロで過去二回だけ目撃された異次元ブックセラー〈古本トラベルミン〉(ちなみに屋号は、今はなきロック画報のマイ連載「時空トラベル民」より命名)が、二年の沈黙を破って出現しております。

にのいちしんぶん
会場では参加者寄稿のフリーペーパー「にのいちしんぶん」も配布中。「古本トラベルミン」は銀河鉄道999の車掌さんみたいなマークです。

 カモロックにも出店してもらった東京の折田さん企画の〈にのいのいち〉。出展者は折田さんの「古書くらしか」、大阪古書シーンの癒し系アイドル(?)「貸本喫茶ちょうちょぼっこ」、古本ソムリエとして名高い山本善行さんの「善行堂」、恵文社スタッフ能邨さんのオンライン古書店「ブックスパブリック」、松村明徳さんのオンライン古書店「モズブックス」に私&旦那の「古本トラベルミン」。今回はその7組が200円の本を各200冊ずつ出品する(つまり、1,400冊の200円本が一堂に会する!)というサリゲに狂った古本イベントです。

 数ケ月前から、何を出そうかな~と楽しみにしていたわりにというか、案の定というか。結局、搬入日前日のギリギリになって初めて、家中の本棚をひっかきまわしながら「200円やしな~」、「200円やけど……」と迷いつつ、なんとか200冊を用意。2月2日のオープニングを迎えました。

にのいちしんぶん

 さて、2月2日のオープニング当日、会場の「ちょうちょぼっこ」の狭い店内はめでたくお客さんでギュウギュウ。すばやく本棚に目を走らせると、文学からエッセイ、絵本まで「これが200円!?」と目を疑いたくなる趣味のいい本がずらり。ひばりホラーとかジョージ秋山とかタレント本とかエロ新書とか……、関係ない人にはいやげ本としか思えない品揃えがメインの「古本トラベルミン」はチョット浮いてる気がしなくもなかったけれど、皆さんに「幅が出てよかったです」と言ってもらえてひと安心。遠慮しつつも、梶山季之「ミスターエロチスト」のハードカバーに横尾忠則の自伝「波乱」、小林竜雄「向田邦子 最後の炎」、色川孝子「宿六・色川武大」、野坂昭如「弱者の悪知恵」の5冊を購入しました。もちろん全部200円! 出品者でなかったら、根こそぎ買いまくっていたことは言うまでもない。

にのいちしんぶん

 オープニング・パーティ―では、モンドな品揃えが気になってたオンライン書店「BOOKON」の中嶋さんなど、関西古書シーンの重鎮らを紹介してもらいました。いやあ、古本シーン、盛り上がってますね~。私のような単に本好きの素人でも同志がいて場があれば、こういうイベントができちゃうなんて。構造的には音楽好きにとってのDJイベントと一緒なんだなあと、妙に感心したりして。マンガ評論家の大西祥平くんが昔、DJに準えてマンガジョッキーと自称してスライドトークをやってたけど、そう考えると本関係もまだまだ〈遊び〉の余地はあるのかも。

 この「にのにのいち」は2月17日(日)までの週末(金18:00~21:00/土日13:00~21:00)のみ、下記「ちょうちょぼっこ」で開催中。まだまだイイ本がいっぱいあると思うので、興味のある方はぜひ行ってみて下さい。

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