No.178 京都の盆地で育まれたロックの至宝、AUX
2007/12/05 | タグ:AUX Bad Stuff くるり ニーハオ!
本コラム読者には、京都・百万編交差点角の今はなき〈いしがき弁当〉店主としておなじみ?(→ 詳しくはこちらとこちらをどうぞ) くるりの岸田くんも熱烈なリスペクトを捧げる、森島映さん率いるAUXのニューアルバム『Magic Music』がリリースされた(→ こちらで4曲試聴可)。これが何ともいえずツボにハマって、ここ数日、アホみたいに聴きまくってます。
ヴェルヴェッツを基調にニューウェイヴを通過し、テクノもヒップホップもフォークも音響派も呑み込んだ、清々しいぐらいオリジナルで真っ当な〈日本語ロック〉。
サウンド面では実験的な試みも多いが、そんな細部に耳を向けさせない、骨太なメロディの美しさも秀逸。なかでも森島氏の男臭いボーカル(声といい思想といい、ニューエストの中川を彷彿させる)と、その傍らに寄り添う女性コーラスもたまらない大義のラブソング『I know』は超名曲。京都の盆地で純粋培養された、電気の原始人のグルーヴは、遺伝子に沁みるメロウ&エクスタシーだ。
森島さんが13年前にBAD STUFF名義で作ったアルバムもそうだが、きっと10年後も20年後も今と同じように〈当り前にいい〉音楽として聴けるんだろうなーと思わせる、樹齢を重ねた大木のような揺るぎなさが、AUXの音楽にはある。このロックバンドとしての〈王道感〉は、今どきちょっと、かなり珍しい。
ちなみに、本盤のリリース元であるhanamauii records は、西院のスタジオ、hanamauiiが立ち上げたレーベル。元ニーハオ!のありこちゃんもスタッフとして参加していて、AUX以外にもASTRO LOVE 、boogie pants といった地バンドの音源をリリースしているそう。知られざる京の原石の発掘に期待、です。
・文中に登場したアーティストの作品を紹介
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