No.162 男の〈いちびり〉と〈ロマン〉が交錯するアウトドアホームレスの世界
2007/08/14 | タグ:いましろたかし アウトドアホームレス オシリペンペンズ 巨人ゆえにデカイ
世の中には〈ジャケ買い〉をそそるCDに負けず、それを拒否するCDが存在します。そのひとつがこちら。
オシリペンペンズ、巨人ゆえにデカイ……など関西地下シーンの奇才13人が集った、アナーキー・オーガニゼーション、アウトドアホームレスのファーストアルバム『かわいいおっさんたちの手作りアルバム』。手に取る前から、聴き手に「このCDをレジに持っていく必要が本当にあるのか」との根源的懐疑を突きつけずにいられない魂の矛盾は、ジャケットだけでなく中身からも、ヒシヒシと伝わってきます。
ボーカル、ツインギター、ベース、ツインドラム、ほら貝、大正琴、口琴、サックス、クラリネット、ティッシュ……といった異色の編成で繰り広げられるサウンドは、パンク、チンドン、カリブなど、様々な音楽の片鱗を感じさせながらも何者にも属さない、爆無頼派・フリーミュージック歌謡。
“あんなおっさん妖精としかおもわれへん”、“マッスル”、“カントリーマアム”といったポエジーなタイトルも素晴らしい、全12曲。その〈玉砕〉とすら呼びたくなる本気のアドリブ暴走っぷりに、おもわず先日、発売された「デメキング完全版」がダブって、爆笑しつつもキュンと胸がしめつけられました。前述のとおり、女子が購入するにはハードルが高いジャケですが、そんな無意味・無目的・無思想の〈いちびり〉に走らずにいられない男のロマン。女にわかってたまるか?
・文中に登場したアーティストの作品を紹介
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