No.161 京都の18年選手、ラッキーリップスは、洗いざらしのカッコよさ
2007/08/07 | タグ:LUCKY LIPS くるり ラッキー・リップス 村八分、
くるり主宰のレーベル、ノイズマッカートニーから京都のバンド、LUCKY LIPSのアルバム『COLOUR』がリリースされました。
実はこのバンド、'89年結成の18年選手(!)で、ギターボーカルのKOBA-YANさんは村八分再結成時のメンバーで、一時期、騒音寺にも所属。さらにベースのマキさんは私が大学の頃、お世話になってた京大の近くのレコードショップ『Joe's Garage』のスタッフだった。当然、LUCKY LIPSの存在は知ってたのに音も聴いたことがなかったという燈台もと暗しだった私にとって、今回のリリースは昨年のBAD STUFF『僕らは電気の原始人』同様、まさにディスカヴァー・京都な一枚でした。
チャック・ベリーやボ・ディドリーを日本語で消化した――という意味で初期ボ・ガンボスをも引き合いに出したくなるリード曲“CRY CRY CRY”の、驚くべきキャッチーさ。あるいは“夜が終わりかけたら”の今どきのジャズ・インストを思わせるタイトなプレイは、バーズ風サイケ・フォークの“OK”。そして女々しい男心を曝け出した“わかってくれない”のメロウネス……etc。ラモーンズみたいな金太郎飴的美学のロックンロールかと思いきや、シンプルな中にも豊潤なサウンドがキラキラ輝いている。
LUCKY LIPSについて、くるりの岸田くんは〈ホンマにオシャレな人はTシャツだけでカッコイイ〉みたいなことを言ってたが、まさに洗いざらしのTシャツとジーンズのカッコよさ。早くビンテージ感を出そうとがんばって、洗濯をガマンした履き込む。みたいなこともなく、ごく当り前に汚れたら洗って……を繰り返したものだけが持つ〈飾らない味〉は、そんじょそこらではお目にかかれない〈宝〉だ。
彼らは現在、磔磔で〈EASY OPEN〉なる自主企画イベントを毎月開催。次回8月28日は『COLOUR』の発売を記念したワンマンとなる。koba-yangさんいわく「僕らがライヴをやり始めた頃は、ライヴいうたらワンマンやって感じやったけど、ワンマンでしか出せへんバンドのノリみたいなもんは確かにあると思う」ということで、ぜひ感じに行ってください。
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