No.155 〈みーくんとなーちゃん〉の奇跡の夜遊び
2007/06/26 | タグ:OKミュージックボール パラダイスガラージ 佐野元春 永江孝志 豊田道倫
パラダイスガラージの豊田道倫とOKミュージックボールの永江孝志のツーマンライヴに行ってきました。題して〈みーくんとなーちゃん〉。可愛らしいイベント名に反して、思いきり男くさいシンガーソングライター二人の夕べです。
2年ほど前に結婚して定職に就き、現在は妻子を養いながらライヴ活動を続けている永江くん。ノスタルジックな心象風景をルーファス・ウェンライトばりののびやかなボーカルでドラマチックに染め上げてゆく、永江ワールドは相変わらずながら、どっしりした輪郭の太さを感じさせるのは、生活の変化に因るものなんでしょうか? 潔いまでにシンプルな演奏がまた、彼の歌を際立たせていました。これからもずっと見続けたいシンガーです。
対して、豊田くん(こちらもパパになって三週間!)の歌は〈他人事〉として聴くには、あまりに生々しく、その一方ですべてを〈遊び〉と言い切ってしまうような〈粋〉がある。それを感じたのが、それぞれのソロ演奏後に、二人でギターを持ち、歌った即興カヴァータイム。顔を見合わせ「何やる?」と云いながら、まずは軽く、憂歌団の“おそうじオバチャン”をやった後、なんとまさかの佐野元春メドレー!(ニューアルバムがイイと楽屋で二人で盛り上がったらしい)
“情けない終末”、“アンジェリーナ”、“SOMEDAY”といった名曲群を、いつものシャツを身に纏うような気負いのなさで、実にさりげなく、楽しそうに歌いまくる二人。こういうミュージシャン同士にありがちな軽いお遊びも、この孤高(!)の二人がやると、かえって新鮮で実験的に映るからおもしろい。二人のポップシンガーとしての資質を、勝手に再確認したライヴだった。
・文中に登場したアーティストの作品を紹介
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