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井口啓子の西日本ロック紀行

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No.155 〈みーくんとなーちゃん〉の奇跡の夜遊び

2007/06/26 | タグ:

Text: 井口啓子(SUPER!)

 パラダイスガラージ豊田道倫OKミュージックボール永江孝志のツーマンライヴに行ってきました。題して〈みーくんとなーちゃん〉。可愛らしいイベント名に反して、思いきり男くさいシンガーソングライター二人の夕べです。

豊田道倫と永江孝志
◇余談ですが、パラガ信者であるミニコミ『ロック自身』発行人の星くんから昨日、「今度の選挙は公明党にお願いします」との電話があった。それを聞くたび(彼と知り合って、もう三度目になる)、星くんのなかでパラガと公明党はどう繋がってるんだろう?と素朴な疑問を抱くのだが、会った時にはいつも忘れていて、いまだに聞いたことがない。今度こそ、ちゃんと聞いてみます。

 2年ほど前に結婚して定職に就き、現在は妻子を養いながらライヴ活動を続けている永江くん。ノスタルジックな心象風景をルーファス・ウェンライトばりののびやかなボーカルでドラマチックに染め上げてゆく、永江ワールドは相変わらずながら、どっしりした輪郭の太さを感じさせるのは、生活の変化に因るものなんでしょうか? 潔いまでにシンプルな演奏がまた、彼の歌を際立たせていました。これからもずっと見続けたいシンガーです。

 対して、豊田くん(こちらもパパになって三週間!)の歌は〈他人事〉として聴くには、あまりに生々しく、その一方ですべてを〈遊び〉と言い切ってしまうような〈粋〉がある。それを感じたのが、それぞれのソロ演奏後に、二人でギターを持ち、歌った即興カヴァータイム。顔を見合わせ「何やる?」と云いながら、まずは軽く、憂歌団の“おそうじオバチャン”をやった後、なんとまさかの佐野元春メドレー!(ニューアルバムがイイと楽屋で二人で盛り上がったらしい)

 “情けない終末”、“アンジェリーナ”、“SOMEDAY”といった名曲群を、いつものシャツを身に纏うような気負いのなさで、実にさりげなく、楽しそうに歌いまくる二人。こういうミュージシャン同士にありがちな軽いお遊びも、この孤高(!)の二人がやると、かえって新鮮で実験的に映るからおもしろい。二人のポップシンガーとしての資質を、勝手に再確認したライヴだった。

・文中に登場したアーティストの作品を紹介
06年にリリースされた、豊田道倫のライヴ・アルバム『東京の恋人 LIVE』
05年にリリースされた、豊田道倫のアルバム『東京の恋人』
03年にリリースされた、永江孝志のアルバム『Long Afternoon』
今年6月にリリースされた、佐野元春のアルバム『COYOTE』

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