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井口啓子の西日本ロック紀行

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No.183 ダフト・パンクmeets歌謡曲!? ピンク・コメッツ from 佐世保との遭遇

2008/01/16 | タグ:

Text: 井口啓子(SUPER!)

 最近、あまりライヴに行ってなくて、なんかおもしろかったのある? と聞かれても、うーん、neco眠るクリトリック・リス以降、あんまり知らん……と口ごもっていた私。しかーし。思いがけず珍物件に遭遇してしまいました。

◇YouTubeで閲覧可能なオリジナル映像。『インターステラ5555』まんまのミュージカル・アニメを筆頭に、どれもたまらん絶妙なセンス。

 その名もピンク・コメッツ。発見場所はうちのCD棚。いや、そういえば、ずいぶん前にCDを佐伯誠之助に送ってもらった記憶があったのですが……。人間大學レコード(発売元であるレーベル)って、どーせ〈セーラー服おじさん〉とかでしょ、と封も開けないまま放置。正月に佐伯誠之助に会った際に「あれ、良かったでしょ?」と言われ、やっべー! と急いで聴いてみたワケです。

 で、びっくり。スコーンと叩き付けるようなアッパーかつ疾走感あふれるテクノを基調に、ボーイ・ジョージ吉川晃司C-C-B……といった懐かしの80'sポップスを彷彿させるボーカルとシンセのフレーズをフィーチャーしたサウンドは、喩えるなら〈ダフト・パンクmeets歌謡曲〉。ロックやヒップホップまで、多彩な引き出しによる緻密で趣味性の高い楽曲は、文句なしにファンキーでカッコイイ。ヒネくれまくったセンスとユーモア。“GET DOWN”、“HOP STEP LOVE”、“REAL THING”といったタイトルも秀逸です。

ピンク・コメッツ『ルート35』
ピンク・コメッツ『ルート35』ジャケット画像。こちらから購入可能です。

 ライナーノーツによると、彼らは〈長崎県佐世保にて映画ファン渕下修一とシンセマニア中原大八により結成されたDTMバンド〉だそうで。ライヴはほとんどやらず、ひたすら自宅で製作を続けているとか。うーむ。このドーパミン腺を刺激してやまないシュールな〈未来感〉は、地方在住のオタクのファンタジーゆえの産物なんですね。

 perfumeが盛り上がりまくってる今ならば一般ウケも夢じゃない? ポップでナウなニューウェイブです。

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