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アンソニー・キーディス、レッチリの進化を語る

2011/02/21

Text:高橋 聡太

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 およそ5年ぶりとなるオリジナル・アルバムを鋭意制作中のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。そのフロントマンであるアンソニー・キーディスが、米「Spin」誌のインタヴューにて近況を語りました。

 レッド・ホット・チリ・ペッパーズの現状は、決して楽観視できるようなものではありませんでした。20年以上に及ぶキャリア史上で初めてのダブル・アルバムとなった『Stadium』をリリースし、同作を引っ提げての大規模な世界ツアーを終えると、バンドのメンバーは活動休止という名の下に四散。シンガー/パフォーマーとしてバンドの顔役を担うアンソニー・キーディスは初めて誕生した我が子との時間を大切に過ごし、サウンドの屋台骨を支えるベーシストのフリーはイチから音楽理論を学ぶために音大に編入。トム・ヨークらと組んだアトムズ・フォー・ピースでも話題をさらいました。さらにドラマーのチャド・スミスは、サミー・ヘイガーらと結成したスーパーバンドのチキンフットや、自身がリーダーとなったジャム・バンドでプレイするなど、精力的に活動を続けます。

 しかし、3人のメンバーがあくまで古巣へ戻ってくることを念頭に置いていた一方、近作でソング・ライティングの大部分を任させるようになっていたギタリストのジョン・フルシアンテだけは、彼らと違う道を選びます。きわめて内省的なソロ・アルバム『The Empyrean』を発表してから約一年後の2009年末に、彼はブログを通じて自らバンドを離れることを宣言。稀代のギター・ヒーローが一線を退くという邦は多くのファンにショックを与えましたが、もちろん誰よりも衝撃を受けたのは長年活動を共にしてきたメンバーたちでもあります。しかし、今は新たにジョンとも親交のあったセッション・ミュージシャンのジョシュ・クリングホッファーを後釜に迎えて、前向きに新たなサウンドを模索しているようです。米「Spin」誌の取材を受けたキーディスは、バンドの近況を以下のように語っています。

 「ジョンのような創造力の源泉がなくなってしまった今は、バンドの音楽的な化学変化やフィーリングは常に変化し続けている。彼は俺たちの音楽性を形成する上で欠かせない存在だったけど、今はフレッシュで刺激的な新しい音楽的思考が自分たちの中にある。俺たちは今も〈レッド・ホット・チリ・ペッパーズ〉だ。けれども、新しいものに適応して、それを歓迎していかなきゃならない。これまでもずっとそうやってバンドは生き残り続けてきたんだから」。

 ジョン・フルシアンテというあまりにも大きな才能を失うことすらも変化の一部として前向きに捉えるとこは、アルバムごとに作風を大胆に変化させ続けて過去に直面した様々な悲劇を乗り越えてきた彼らならではの柔軟かつ力強いスタンスがなせるワザであると言えるでしょう。さらにキーディスは、ニュー・アルバムで鍵となる新たな要素についても言及。それはずばり、ミュージシャンとしてさらに成長したフリーの存在です。

 「今回のアルバムでバンドは進化を遂げている。今までは〈イチかバチか〉ってかんじのジャムをもとに曲を作っていた。この作品では、大部分の楽曲をこれまでのおれたちが試したこともなかったような方法でしっかりと考えて計画的に書いた。フリーが新たに得た音楽理論を活かして、これまでよりも少し精密なソング・ライティングに挑戦したんだ」。

 また、フリーは新メンバーのジョシュと共にアフリカ大陸を旅してまわったそうで、そこで得たインスピレーションもアルバムに反映されているとのこと。もちろん、今までのような遊び心も忘れられてはおらず、本作のタイトルを尋ねられたキーディスは『Dr. Johnny Skinz's Disproportionately Rambunctious Polar Express Machine-head(ジョニー・スキンズ博士のぐらぐらとした危なっかしい北極号マシーン・ヘッド)』という本気かウソかも怪しい仮の呼び名を挙げて、こんな風にまくしたてています。

 「スキンズ博士は伝説的なアシッド・トリップ体験を思い出し、惑星と月々で完売御礼のショーをやり続けているんだけど、彼のNo.1ヒット曲のタイトルが『Dr. Johnny Skinz's Disproportionately(以下略)』なんだ。むちゃくちゃおもしろいと思ったから、アルバムがまだできないうちは、このニックネームを自分たちの作品に使わせてもらえるように頼んである」。

 はたしてこの寿限無のようなタイトルがそのまま採用されるのかは、まだあきらかになっておりません! バンドは現在、夏頃のリリースを目指して盟友リック・ルービンのもとアルバムを鋭意制作中。フリーがTwitterの個人アカウントでレコーディングの様子をアップしているので、こちらをチェックしつつ動向を見守りましょう。

Stadium Arcadium

アーティスト:Red Hot Chili Peppers
参考価格:¥2,009
価格:¥1,539
OFF : ¥470 (23%)

関連サイト

Red Hot Chili Peppers オフィシャルサイト

Flea on Twitter

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