Look Back 90s特別編:今年で祝20周年! ニルヴァーナの名盤『Nevermind』の魅力を徹底分析
Look Back 90s特別編:今年で祝20周年! ニルヴァーナの名盤『Nevermind』の魅力を徹底分析2011/06/29
毎週一組、「そういえば、これよかったよね」と思える90年代の名バンドをご紹介するこのコーナー、今週は特別編として、今年で20周年を迎えるニルヴァーナの名盤『Nevermind』に一風変わった角度からスポットを当ててみたいと思います。
『Nevermind』
(属性:グランジ、オルタナティヴ・ロック)
演者:ニルヴァーナ
産地:アメリカ、シアトル
チャート:全米1位 英国7位
セールス:全世界で2600万枚以上
知名度:★★★★★
ルックス:★★★☆(色々な意味で衝撃的な赤ちゃんの写真)
音楽性:★★★★★
備考:1991年にリリースされたニルヴァーナのセカンド・アルバム。その後のロック史を塗り変えた一枚。
今年2011年はニルヴァーナの『Nevermind』のリリースからちょうど20周年目を迎える成人式(あの丸だし赤ちゃんも立派になりました!)。それを記念して9月には本作のデラックス・エディションがリリースされるそうです。トラックリストはまだ公表されておりませんが、シングルB面曲や未発表音源、さらにDVDが付属した4枚組になるとのこと。ソニック・ユースとの伝説ツアー・ビデオのDVDと併せて楽しみですね! というわけで、今回はこのアルバムにまつわる様々な音楽や事柄を(割と無駄な知識多めで)ご紹介したいと思います。
まずは当時カート・コバーンが言っていた、有名なこの言葉「俺たちのサウンドはブラック・フラッグ(とブラック・サバス)に性的嫌がらせを受けたベイ・シティ・ローラーズ(とザ・ナック)みたいなものさ」。では、実際にこの2組の演奏シーンを並べてみました。頭の中でマッシュアップしてみましょう!
S-A-T-U-R-D-A-Y NIGHT! Bay City Rollers
Black Flag-Rise Above & American Waste
続いては、カートが大好きだったスコットランドのバンドといえば、そう、ヴァセリンズですよね! 彼らの名曲“Molly's Lips”をニルヴァーナがカヴァーしたことは有名な話。それともうひとつ、当時カートが影響を受けていたというのがピクシーズ。彼らの静から動へ展開するダイナミックなアプローチは名曲“Smells Like Teen Spirit”にも影響を与えたといわれています。というわけで、ニルヴァーナのヴァセリンズのカヴァー“Molly's Lips”と、本家ヴァージョン、そしてピクシーズの“Tame”のライヴ映像をご覧ください。
Nirvana - Molly's Lips
The Vaselines Performing Molly's Lips
Pixies - Tame (live)
カヴァーといえば、初期に行われたアルバムのレコーディング・セッションの際、バンドはヴェルヴェット・アンダーグラウンドの“Here She Comes Now”をカヴァーしています(後にヴェルヴェッツのトリビュート・アルバムに収録)。というわけで、コチラの曲のライヴ演奏をご覧ください。
nirvana - here she comes now
さらに、このアルバムのプロデュースを手がけたのがブッチ・ヴィグ。彼が選ばれたのは、キルドーザーの作品での仕事ぶりをバンドが気にいったからだそうです。また、ミックスを手がけているのはスレイヤーの90年の『Seasons In The Abyss』などで知られるアンディ・ウォレス。『Nevermind』の、ヘヴィかつドライヴ感のあるサウンドには、この二人の貢献も大きかったと思われます。では、ブッチが89年にプロデュースしたキルドーザーの曲“Lupus”と、スレイヤーの『Seasons In The Abyss』からアルバム・タイトル曲をお聴きください。
Killdozer - Lupus
Slayer - Seasons In The Abyss
(注:ここ読み飛ばしても大丈夫です)あと有名なのは、何といってもプールに飛び込んだ色々丸出しの赤ちゃんのジャケですが、当時のアーティスト写真ではメンバー自身がプールに飛び込んでいるものもありました。これ、偶然だと思うんですが元ゾンビーズのロッド・アージェントが結成したアージェントというバンドの73年のアルバム『In Deep』のジャケ(メンバーがプールに飛び込んでる水中写真)へのオマージュみたいになっています。で、このアルバムの曲“God Gave Rock And Roll To You”が後に『Nevermind』の発売年と同じ91年にキッスにカヴァーされてヒットしますが、その1年後の92年にリリースされたキッスのトリビュート・アルバム『Hard to Believe: Kiss Covers Compilation』で、ニルヴァーナがキッスの曲“Do You Love Me?”をカヴァーしていたりします。つまり、キッスを通じて間接的にニルヴァーナとアージェントとは繋がりがあるということになるわけです(ややこしくてすみません)。いわば〈間接キッス〉といったところでしょうか!? ……では、アージェントの“God Gave Rock And Roll To You”、そしてニルヴァーナの“Do You Love Me?”をお聴きください。
Argent - God Gave Rock And Roll To You
Nirvana - Do You Love Me
最後に、〈Nevermind〉という言葉から連想されるのは……やっぱりなにはなくともあのアルバムですよね。というわけで、セックス・ピストルズが77年に世にぶっぱなった偉大なアルバム『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols』から“Anarchy In the UK”をご覧ください。90年代の若者にとって「勝手にしやがれ」からの「つか、もうどうでもいいわ(Nevermind)」というメンタリティの変化こそが、大きな共感を生んだ理由だったのかもしれませんね。……と、ベタなオチで締めようかと思ったら、なぜかジョン・ライドンが司会を務めているTV番組にニルヴァーナがインタヴュー出演していた短い映像があったので、よかったらそちらもご覧ください。
Sex Pistols - Anarchy in the UK Studio Version
Nirvana - A 1992 Interview
関連サイト
(*上のアルバムは通常盤です)
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