FUJI ROCK FESTIVAL '07 座談会&レポート
2007/08/15 | タグ:FUJI ROCK FESTIVAL フジロック
7月27日~29日の3日間に渡って開催されたFUJI ROCK FESTIVAL。11年目を迎えた今年も様々な見所が用意されていました。そこでOOPS!編集部は、各日のライヴ終了後、ライターさんを交えて現地苗場の某所に集まってゆるーい座談会を開催して参りました。酔っ払いつつではありますが、現場の雰囲気を少しでもお届けできているのではないかと思います。後半は、それぞれのライターが観た、ベスト・ライヴのレポートもご用意しておりますのでそちらもお見逃しなく。
●座談会に参加したライターのプロフィール
76年生まれ。今年はフジロックで飲むお酒の量が1ガロンに達する記録を作りました。
フジロック参加2回目。ロックとも野外とも縁がないけど、行ってみたら満喫しました。
将来は怪獣になりたい。それで、世界中の人を楽しい気持ちにしたい。フジロックは10回目。
79年横浜生まれ。フリーの音楽ライターとして適当にやってます。デジタリズムのライブで背中が肉離れしました。
開催日:7月27日(金)深夜
原田 お疲れ様でーす。今日1日過ごしてみて、フジロックの印象で変わったところってありました? 自分は、フジロックに来たら毎年カレーばっかり食べてたんですけど、ここ数年食べ物のバラエティが増えてきたせいか、カレーが追い出されたと思って(笑)。あと、観客の見方も変わってきているのかな。ひとつのアーティストをずっと観るわけじゃなく、ピンとこなかったら次にすぐ移る人も結構見かけたような気がします。
小林 今回のラインナップは特別旬のアーティストがバッチリそろっているわけではないから、特にそういう傾向がありそう。去年よりお客さんが少ない分、ゆっくりすごせて心地いいなとは思っていて。来る前は、今回大丈夫かなと思ってたんですけど。
澤田 キュアーは力があるのかもしれないけど、もっと地味なものも多いし。
原田 でも、地味だったせいか、会場全体がまったりしているのはいいなと思って。小さなパーティに通じるようなゆるさがあるというか。じゃ、観たライヴではなにがよかったですか?
小林 敢えて挙げるとすれば、オーシャン・カラー・シーンかなぁ。1曲目から“riverboat song”で、次の曲もその次の曲も大ヒットしたセカンド・アルバムからのシングル曲(笑)。詰まるところ懐メロなんだけど、再結成とかじゃなくて現役でやってるバンドが、ここまで割り切って観客の期待に応えようとする姿勢は、清々しいまでの潔さを感じましたよ。実際、客も凄く盛り上がってたし。あれはいいライブだったと思います。
原田 自分は、朝一で観たサンボマスターが良かった。自分の立ち居地をわかっていて、ヒット曲もちゃんとやるし、MCもきっちり入れていく。そういうキャッチーさは出すんだけれど、会場の雰囲気をぶち壊そうとする意気込みが感じられて。ギターの演奏も、右手全体をプリングのように弾いて濁った音を何度も出していて。パンク的というか、破壊的な演奏。メイン・ステージ一発目でやるプレッシャーがあったのかどうかはわからないけど、それを受け止めてなお突っぱねるような強さを感じて。
(ここで、グリーン・ステージで演奏しているキュアーがラスト曲“Boys Don't Cry”を演奏しはじめる)
小林・澤田 うわー!
原田 やっぱこの曲やるのか(笑)。
澤田 そりゃやりますよね(笑)。話を戻すと、僕は朝一で捏造と贋作を観たんです。盤を聴いたことがないから、どんなバンドか知らなくて。元ゲルニカで、〈たらこソング〉を作った上野耕路がやってるユニットだから、インテリで難解な音楽だと思っていたら音楽的にはユーモアのあるロックンロールで。コードが複雑な音楽ではあったけど。で、フロントマンが、かなりプロトタイプなロックンローラーのルックスで上半身裸になってて。上野耕路はその後ろで七三分けに背広。そのコントラストも面白かった。ステージには、おしゃれストリップの人がいて、エロい踊りをしてましたね。客は全然入ってなかった(笑)。
田家 (遅れて登場)すんませーん。キュアーが超長くて。
原田 おつかれさまー。突然だけど今日はなにが良かった?
田家 マニー・マークとミューズとブロンド・レッドヘッド。一番良かったのは意外にもミューズだったな。ロックオペラ(笑)。あんなにばかばかしいと思わなくて。楽しくて大笑いで感動したなぁ。
原田 じゃあ、ほかに思わず足が止まったライヴは?
小林 昼間からネットリ濃かったジャーヴィス・コッカーとか。「じゃあ、最後にみんなが知ってる曲やるよー」って言って、ブラック・サバスやったり(笑)。相変わらずのイギリス流のユーモアも効いてましたね。
田家 えーとね。KEMURIがよかったです。解散前のライヴだから、なんとなく観たら、最前列の人が泣いてて。伊藤フミオさんも涙を流さないようにしていて。神々しいというか、政治家みたいな感じだった。ドラマ性があった。
澤田 僕は、エラナ・ジェームスかな。ジプシー・アヴァロンに出ていたバンド。ドラムとコントラバスと、バイオリンのオールドタイム・ジャズみたいなやつ。収穫祭で演奏するみたいな。それがよかったです。
原田 akikoもよかった。モレーノ、カシン、ドメニコっていうブラジルの今の才能をきちんと見せるセットだったし。モレーノが歌うシーンでは、父親のカエターノ・ヴェローゾと声が似ているからお徳感もあって。あとは初めて乗ったドラゴンドラかなー。山の上にあるスキー用の施設が立派で驚いた。ウォシュレットまで付いてて。
澤田 僕も初めて乗ったんですけど、長いゴンドラでしたね。20分以上乗ってて不安になった。
小林 あれ意外と速いですしね。登ったり下ったりも激しくて。上に着くとみんなで大縄跳びとかしして、ユルユルなんだけど、着くまでの間が結構怖かったりする。
田家 スタッフ用のオレンジ色をしたTシャツを着た人の年齢層が下がって、怖い人が多いような気がした。ヴィジュアル系の髪型で、休み時間なんだろうけど、ビールのんでグデングデンになってて。金がない若者がフジロックに行く手段みたいな感じで。あと、オレンジ・コートの奥のストーンド・サークルは行った? 誰でもドラムを叩けるスペースがあって面白かった。
原田 あそこで売ってるトリもも肉がうまかったよ。一回塩漬けしたのをスモークして、それを焼いてあるの。段階を経ておいしさが伝わってきた。フジロックの食べ物はほぼジャンクフードだけど、あれは手がかかっているのわかるおいしさだった。
澤田 ストーンド・サークルは最高でしたよ。人がいないし、バーもゆっくりしていて。川に入っていけるし。
原田 じゃあ、今日はもう締めよう。俺はとにかく朝からずっとウイスキーを飲んでたら酔っぱらっちゃった(笑)。明日は雨が降りそうなんだけど、なんとか振らないで欲しいなー、ということで。






















