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やけのはらの「気になるアイツ」

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第7回 日本人の音楽を紹介します

2009/05/19 | タグ:

Text: やけのはら/Illust: 辻井タカヒロ

 ども。毎回のことですが締め切りに遅れ、もう夜更かししすぎて逆転して夜に寝るようになって朝の3時とかに起きて、もう早起きになった! と、思いきやまたズレて昼の12時に起きている的な感じで段々何時が締め切りだったのかもあやふやになってきました。最近は「あの連載終わったんですね」とか言われているとの噂を聞きました。終わっていません! 多分……。

 で、今回もいきなりですが重大な発表をしなければなりません。前々回の第5回『七尾旅人さんとお話しました(前編)』の続きの後編に、今回こそなる予定だったのですが……。あれは4月の中旬でしょうか? ある朝、パソコンを立ち上げようとすると立ち上がらなくなりました。途方にくれたり不貞寝したり、心を落ち着かせてから優しい気持ちでもう一度ボタンを押してみたりしたのですが、どうやっても立ち上がらず、その後も方々から教えをこいHDDを取り出してデータだけは救出しようとか頑張ったんですが、一切の反応なく、一言で言うとすべてが消えました! 七尾さんとの4時間にもわたる力の入った対談の後半が! 夢が! 希望が!

 と、いうことで後半を楽しみにしていただいていた七尾さんファンの方、七尾さん、七尾さん関係者の方、申し訳ありません。私も残念なんですが、もうこの世に存在しないものは存在しないのです。我々は進まねばならないのです! 遥か遠い希望の地へ! まだ見ぬ新天地へ! 1月に収録した対談の後編を5月にアップしようとしてそのデータがなくなるって、どんだけダメダメなんだという話ですが、それも運命なのであります! 我々は荒野を歩まねばなら……。さて、今回は日本人の方の興味深いリリースが多かったのでそれをまとめてご紹介しようと思います。

■KIRIHITO『Question』(6月3日発売)
KIRIHITO 2007年のライヴ映像

 まずは竹久圏(ギター)&早川俊介(ドラム)によるパンク・テクノ・デュオ、KIRIHITOのアルバム『QUESTION』を取り上げさせていただきます。まず驚くのは2人の神業的なタイム感による一糸乱れないグルーヴです。そして内田直之さんによる豊かに音を響かせる録音~ミックスも素晴らしく大変刺激的な一枚となっております。両生類的な粘着質な歌声が癖になる10曲目、サイケで壮大な11曲目などが特に印象に残りました。


■脳(nou)『SWEET MEMORIES』(発売中)

 続いては横浜のPAN PACIFIC PLAYAから脳(nou)のアルバム『SWEET MEMORIES』が発売されております。クールでありながら随所に遊び心のあるテクノ・アルバムです。コンピューターで作っているようなのですが、音が生き生きと動き回るやんちゃな手作り感が印象的であります。時折見せるおセンチなトーンも、昭和の男が背中で見せる哀愁といった趣で素敵でした。


■ParCodaN『FRESH ParCodaN』(発売中)

 その、脳もゲスト参加するParCodaNのファースト・アルバムもかなりインパクトの強い1枚です。結成から14年をかけて録音された2枚組全109曲! 地元函館の町の人の喋り、同級生の喋り、毎年恒例だというお正月のセッション、その他もろもろの奇跡的瞬間を濃縮還元した、わりになんか聴いていくうちにドンドンと弛緩していくような、押入れの隅っこが宇宙に繋がっていた! と、思いきや駅前の喫茶店に繋がっていた! 的なスケールが大きんだか小さいんだかわからない感じのサイケデリックな1枚です。


■SKYFISH『RAW PRICE MUSIC』(5月20日発売)
SKYFISH “CHO YABEEE feat. 鎮座DOPENESS”プロモ・クリップ

 続いてはSKYFISH『RAW PRICE MUSIC』。HIPHOP、DANCEHALL、DUBSTEP、JUNGLE、B-MOREなどのダーティーなビート・ミュージックをごちゃごちゃに混ぜ込んだクオリティの高い音の上で、鎮座DOPENESS環ROYRUMIMSC)などのゲスト参加ラップ陣も各々の個性を発揮し聴き応えのある一枚でした。細かくスキルフルなプログラミングに遊び心のあるメロディ、ファンキーでありつつスタイリッシュに幅広い曲調を披露しております! 


■R+NAAAA『R+NAAAA』(発売中)

 最後は、ロウでファンキーなブレイク・ビーツ職人として知られるRIOW ARAIのプロジェクト、R+NAAAAのアルバムを。5人の女性ヴォーカリストが参加した80年代風歌ものポップスのアルバムで、ぼんやりと聴いていると途中で自分が何を聴いているのか分からなくなってくる感じの真っ当で聴きやすいアルバムです。ピアノやエレピの音が印象に残るシンプルなアレンジながら曲ごとに趣向を凝らしたスパイスが織り込んであり、六本木のギラつきでも高円寺の庶民的風情でもなく、自由が丘のパン屋さんというイメージが浮かびました!


やけのはらプロフィール
 6月10日に発売されるコンピレーション『PUBLIC/IMAGE.SOUNDS』に〈七尾旅人×やけのはら〉で参加しました。自分のアルバム、やっともろもろのスケジュールが決まったのですがパソコンが壊れて色々滞ってます。この連載がどうすれば上手く行くのか本格的に分からなくなってきました。
●やけのはら関連作品を紹介
七尾旅人×やけのはらによる“rollin' rollin'”が収録されたコンピ『Public / image.SOUNDS』
やけのはらが参加している、younGSoundsのアルバム『bootleg of ys』(ライヴ開場などで販売中)
やけのはらが参加した、ショパンのハウス・カヴァー・アルバム『YOU KOBAYASHI presents CHOPIN HOUR』
七尾旅人とやけのはらが参加しているROSE RECORDSのコンピ『Perfect!-Tokyo Independent Music-』

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