第6回 食わず嫌い直し
2009/04/05 | タグ:BON JOVI METALLICA Mr.BIG やけのはら
ども、春になりましたね。毎年、春になると、18歳で地方から大学に通うために上京した若者が初めての1人暮らしの部屋で初夜に思うであろう、これから始まる新生活へのドキドキ感~何かが始まるかもしれない感を想像して、私もドキドキしています。前回の七尾さんとの対談(→ 対談の前半はこちら)の後編ですが真に勝手で申し訳ないですが、また次回に先延ばしさせてください。スンマセン。なにぶん文量が膨大なもので…。
今回はどうしようかな、何を書こうかなと思っていたらOOPS!のHさんから連絡がありました。
「おい! のはらか! わいや! わい! OOPS!のHや! どや、連載は上手くいっとるんか? なんかアレやったりコレやったりといまいち軌道に乗らずに、ちんたらやっとるらしいな。今回もどうせまた何書こうかとか思い悩んどるんやろう。そやな~、ならあれや、今回はわいがお前にお題をあたえてやるけん!」
「はい、こんにちは、やけのはらです。お世話になっております。おっしゃる通り、今回もどうしようかなと困っているところでした…」
「やろ! わいの読みも見事なモンや。丁度そうだろうと思って電話したんや。わいのカンピューターに狂いは無しや! がっはっは」
「はい…、凄いっす…」
「そやな、ズバリ言うと食わず嫌い直しやな! おまはんは『気になるアイツ』とか言って色んな気になるものを取り上げようと考えてるみたいやけど、わいに言わせりゃ、おまはんの気になるモンなんてたかが知れてるんや! 折角だからその気になるもの自体の範疇を広げたらいいねん。心を開くんや! 万物に愛を持つんや! おまはんが好んで聴いている音楽以外にも沢山の素晴らしい音楽がこの世にはあるんや! それを食わず嫌いしてるなんてアホや! トンマや! 馬と鹿がドウドウドウや! ほら、聞こえるやろ、ジョンの歌声が、小鳥たちのさえずりが」
「そうすね…、今の所、さえずりとかはまだ聞こえてこないですけど、確かにもっと色んなものに触れてみたいっす!」
「やろ? じゃあ、おまはんが今まで一番ちゃんと聴いてこなかった音楽を聴いてみろ! それが今回のお題、その名も『食わず嫌い直し』や!」
「はい、為になるご提案ありがとうございます! 聴いてみます!」
と、いうわけで、今回はHさんの指示通りに今まで一番ちゃんと聴いてこなかった音楽を聴いてみることにしました。今まで一番触れてこなかったものはなんだろなと考えると、私は最初に好きになった音楽がテクノとかヒップホップで、ロックとかジャズはそんなに熱心に聴いてこなかったんですが、それでも所謂名盤みたいのは一通り聴いてみたことはあるんです。で、よ~く考えていくと、一番触れてこなかったのはメタルとかそういうのかもしれないという結論に達しました。中でも、ボン・ジョヴィ、メタリカ、ミスター・ビッグの3組は、勿論、私も中学生の時から名前を知っているビッグ・ネームにかかわらず、ちゃんと聴いたことなく、どんな音楽かイメージしようとしても頭の中にはかなりぼんやりとした、なんか革ジャン着ている人がいたような気がするとかしか浮かばないのでした。早速、近所のツタヤに前述3組のCDを借りに行きました。
やはり初心者なので、ベスト盤もしくは一番代表作を借りたいなと思ったのですが、ミスター・ビッグはベスト盤があったものの、ボン・ジョヴィとメタリカはベスト盤がなかったので、一番名作っぽそうなやつを独断で選び借りてきました。
■BON JOVI『NEW JERSEY』まずボン・ジョヴィから聴いていこうと思います。借りたのは『NEW JERSEY』という1988年に発表されたアルバムです。なんとなくジャケットに見覚えがあったので名作に違いないと思い借りてみました。私のボン・ジョヴィに対する知識はボーカルの人がジョン・ボン・ジョヴィという名前だということくらいで代表曲とかも全く知らない状態ですので、予備知識に邪魔されることなく純粋に聴けそうです。
で、聴いてみた感想ですが根本的にまずこれはメタルではないかもしれません。ハードロックとかそういうのな気がしました。つまり思ったよりも聴きやすいというかギターやボーカルの感じも爽快で、海辺を走る車でガンガン聴いたりしたら気持ち良さそうです。時折ギターの早弾きのパートになった時は「きたっ!」という気分になりました。10曲目の壮大で多幸感溢れる『I'LL BE THERE FOR YOU』という曲にはグッと来る感じがありました。総合して言うと結構好きかもしれません。
■METALLICA『METAL OF PUPPETS(邦題:メタル・マスター)』さて、次はメタリカを聴いてみようと思います。これは名前からいって絶対にメタルなはずです。そしてアメリカのバンドのはずです。借りたのは1986年に発売された『METAL OF PUPPETS(邦題はメタル・マスター)』というアルバムです。1曲目からヘビーで悪い感じのギター・リフに早いドラム、間奏ではギターの早弾きが登場しました! これはメタルだと思います! 超絶テクニックの演奏が次々と複雑な展開をみせます。いや~これはカッコいいですね。聴いているうちにテンションがあがってきた感じがします。…と、思いきや4曲目あたりでちょっと疲れてきました。ヘビーなので聴き通すのも体力が入りますね…。完全に門外漢で分からないのですがデス声が入るのはなんというジャンルなのでしょうか? メタルであってるんでしょうか? 私のイメージだと声がデスっても良さそうな曲調な気がするんですが1986年には発明されていなかったということなのでしょうか?
■MR.BIG『BIG, BIGGER, BIGGEST』最後はミスター・ビッグです。どんな音楽なのか全然わかりません。予想としてはメタリカほどメタルではないような気がします。で、聴き始めてみると、やはりメタリカとは全然違いますね。ボン・ジョヴィの方がこっちに近いっすね。メタリカにあったゴロツキ感や攻撃的な感じはほとんどなく、これはロックなのかもしれません。「お母さん! 安心してください! 息子さんが聴いているミスター・ビッグという人たちは不良の音楽ではないですよ」と教えてあげたい感じの思いのほか綺麗なメロディの楽曲です。それとバラード調の曲が多いのにも驚きました。もっと、宿泊先のホテルのテレビを窓から投げ捨てたりするような凶悪で無軌道な人たちかと思っていました。
未知のものに触れてみた感想としては、まずメタリカとミスター・ビッグは全然違う種類の音楽でした! 一番楽しめたのはメタリカで、もっと色々聴きたいなと思いました。3つ目に聴いたというのもあるかもしれませんが、ミスター・ビッグは途中から飛ばしながら聴いてしまいました…。Hさん、ミスター・ビッグさん、スンマセン。メタルに関しては、ちゃんと聴く機会がなかっただけで嫌いだったわけでもないんですけど、色々なものを楽しめるというのは素敵なことだと思いますし、今後もHさんの助言通り、気になる範疇を広げていこうと思います。あれ? 耳を澄ませば、少しだけ小鳥たちのさえずりが聞こえ…、は、まだしないかな…。
■今月の気になるCD ランタンパレード『ファンクがファンクであったときから』、『Melodies & Memories』、PSYCHOGEM「NU BALANCE」
気になるCDは、ランタンパレード『ファンクがファンクであったときから』(上画像、発売中)、『Melodies & Memories』(発売中)。ソウルやジャズ、ディスコなどをサンプリングした一筆書きのようなラフでシンプルなバック・トラックに、抽象的かつ鋭い言葉をのせる作風の1人ユニットの6枚目のアルバムと同時発売のミニ・アルバムです。今作は今までよりサイケデリックになった印象で、言葉もより断片が耳に残る感じで最高でした。
もう一枚はPSYCHOGEM『NU BALANCE』(4月8日発売)。長く聴けそうな地に足の着いた作風のハウスです。ふっと聴きやすくも丁寧に作られたインスタントではないアルバムだと思いました。
やけのはらプロフィール





























