第18回 Crystalさんとの国産テクノ対談
第18回 Crystalさんとの国産テクノ対談2010/06/30 | タグ:Crystal
いや~、夏ももうすぐですね! 今回はCrystalさんとテクノのお話をさせてもらいました。
■Crystal プロフィール
やけのはら今回Crystalさんは日本人の音源だけを使ったミックスCD『Made In Japan "Future" Classics』をリリースされますが、90年代の国産テクノも結構使われてるじゃないですか。こういう構成になったのは?
Crystalこれを作る前に、自分がテクノを聴き始めた頃の音を改めて聴き直してたんですよ。いまはエレクトロニック・ミュージックと言っても、ミニマルとかいろんなジャンルに細分化されてるけど、当時のテクノはまだ未分化で混沌としたエネルギーがあった。その雰囲気が改めて良いなあと感じて、日本の当時のテクノをいろいろ掘り返したんだよね。
やけのはら僕もこれくらいの頃の日本のテクノを聴いてエレクトロニック・ミュージックを好きになったんで、これはやられたな、と。
Crystalそうだよね。やけのはらくんも「僕がやりたい」って言いそうだなと(笑)。
やけのはらまさにそうですよ。実は90年代のジャパニーズ・テクノって手つかずな領域だったんですよね。日本語ラップなんかだと90年代の音源のミックスとかコンピが出てるけど、国産テクノは再検証されてなかった。なんで自分が思いつかなかったんだろうなあと。悔しかったですよ。
Crystalははは。
やけのはらジェフ・ミルズの『Waveform Transmission Vol.1』ってありましたけど、あれの〈Vol.2〉ってジェフ・ミルズじゃなくて、ロバート・フッドが作ったじゃないですか。あれみたいに、俺が〈Vol.2〉を作ろうかなと。勝手に(笑)。
Crystalいいねえ。CHERRYBOY FUNCTIONが、これと同じコンセプトでいろんな人が作ったミックスを聴きたいって言ってて。彼も作りたいみたいで。
やけのはらでも、昔好きだったっていう僕らの世代だけじゃなくて、若い人が聴いてもおもしろがれる音だと思うんですよね。
Crystal昔のものだけじゃなくて、新しいものも入れるっていうのが自分のなかで結構重要で。選曲に関してはかなり考え抜いていて、他の国のエレクトロニック・ミュージックにない、日本独自のテイストが出ているものをできるだけ選んだつもりなんだけど。
やけのはら僕の印象だと、94~95年くらいまでの日本のテクノって、リアルタイムで海外とリンクしてない感じのものが多かったんですよね。みんないろんな方向に勝手に振れてたというか。96年くらいになってくると、クオリティーや方向性がしっかりしてくる。
Crystalそれ以前は情報も少ないし、例えばある12インチを聴いて「すげえ」と思った、その勢いだけで勝手に作ったりしてたのかなと。そういう感じがおもしろかったんだと思う。いまみたい全貌が眺められるわけではないから。
やけのはら当時、日本のテクノ・レーベルだとどこが好きでした?
CrystalDJでよく使ってたのはとれま(※1)の12インチ。SpeakerとかMickeeとか……Mickeeって石野卓球さんなんだよね。田中フミヤさんの曲もいろいろ使ってた。
やけのはらそれはいつ頃ですか?
Crystal95~96年くらいで、ほんとにDJを始めた頃。とれまはDJフレンドリーな感じだったよね。
やけのはらそれは僕も子供心に感じてましたね。そもそもとれまみたいに、DJユースの12インチを出してるレーベルがそんなに多くなかったし。ちょっと読者サーヴィス的に、初めてDJした時の話をしましょうよ。
Crystal最初のDJは鮮明に覚えていて、1曲目がBOREDOMS(笑)。で、リズム・イズ・リズムの“Beginning”に繋いで。
やけのはら僕も1曲目はサイモン&ガーファンクルでしたからねえ。あとはテクノをかけつつ、アタリ・ティーンエイジ・ライオットとかも入れ込んじゃって(笑)。
Crystalその発想はすごいよくわかるんだよ。やっぱり人と違うことをやってインパクトを与えたいっていう。
やけのはらあとDJに関する情報が圧倒的に少なかったじゃないですか。いまはこういうのをかけたらダサいっていう線引きがDJヴァージンでも共有できてると思うんですよ。でも僕らが初めてDJした頃って、他人のDJもそんなに聴けてないし、動画とかもないからクラブに行く以外に知る由がなかった。
Crystal家のなかで膨らませまくった音楽的妄想をDJでぶつけちゃってた(笑)。




































