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第7回 Dinosaur Jr.『HAND IT OVER』、Roni Size Reprazent 『New Forms』

2007/03/29 | タグ:

 こちらのコーナーでは、OOPS!編集部員が、〈10年前にリリースされたCD〉をネタに、思い出話をとりとめもなく話していきます。当時流行ったジャンルや時代を飾ったアーティスト、その他もろもろのキーワードを放り込み、雑談ライクにこの10年の音楽シーンをぼんやりと総括&再検証いたします。

原田 最近よく行くんだけど、吉葉ってカレー屋さんがうまいんだよ。無茶苦茶うまい。東京で一番うまい。

澤田 食べ物で一番とか言うのは意味ないって東海林さだおが言ってましたよ。でもカレーを語りたがる人ってちょっとカルチャー寄りじゃないですか? ラーメンとは違うというか。

原田 カレーからスピリチュアルな方向に行く人っているよね。

澤田 いますね。スパイスが問題なんですかね。ヒッピーと親和性がありそうだし

原田 「包丁人味平」にブラックカレーってのが出てくるんだけど、麻薬と同じ成分が入っていて食べたらコマの背景がモヤモヤになって、またすぐに食べたくなるんだ。そういう感じ?

澤田 全然違うと思います!

■Dinosaur Jr.『HAND IT OVER』

澤田 じゃあ最初はこれ、ダイナソーJrの再結成前のラスト・アルバム。

原田 こないだJマスキスのソロ・ライヴを観てきたんだけれど、弾き語りで、アコギに思いっきりファズを通してグワングワン言ってた。ダイナソーの曲を一杯やってたよ。

澤田 これはいつ買ったんですか?

原田 リアルタイムで買ったはず。ダイナソーJrって、思い入れが強い人がやたら多いでしょ? 俺、それほど思い入れがないからそんなに語ることもないんだ。歌があって、メロディーがわかりやすいから聴いてたことは聴いてたんだけれど。

Dinosaur Jr.“Never Bought It”ライヴ映像

澤田 ニルヴァーナとかはどうだったんですか?

原田 聴いてたけど、もっと思い入れがなかった。カート・コバーンの心情とかストーリーに自分を重ねることもなかったし。グランジと呼ばれるもの全体に対して相当距離感はあるんだよ。

澤田 じゃあなんで買ってたんですか? 当時そういうのが好きな人が周りに多かったとか?

原田 全然いなかった。ものすごく孤独に、ライフワークとしてCDを買ってただけ。

澤田 自分が好きでもないし、周りに聴いてる人もいないのになんで買うのかわかんないですよ。

原田 いやいや、話題になってるものはとりあえず買っておこうとしてたんでしょ。そういう人ってチャート好きにも一定数いるじゃない。その話はいいからとりあえず進めよう。

Dinosaur Jr.“Freak Scene”(89年『Bug』収録曲)プロモ・クリップ

澤田 ダイナソーって、グランジとかUSインディーなんかを追いかけていない人でもファンがいますよね。そういうキャッチーさがある。僕なんかもUSインディーは全然聴いてこなかったけれど、ダイナソーは好きで。

原田 このアルバムは、初期のゴリゴリにハードなものに比べたら、随分ポップだよね。ノイズの量も少なめで。

澤田 やってることも広くなっているんですよね。カントリー調の曲があったりして。ニール・ヤングっぽさがよく出ている。

原田 俺にとってのポイントはそこなんだよ。こないだのライヴもギターソロになるとちょっと引いちゃう自分がいることがわかったもの。シンガー・ソングライターとしての魅力が一番引っかかった。逆に言うと、ニール・ヤングが90年代にパール・ジャムとやったアルバムなんかは全然良さがわからなかったりする。ファンは、Jマスキスの冴えないルックスや駄目な言動に対してもシンパシーを感じているように思うんだけれど、その辺はどうなんだろう。

澤田 カート・コバーンなんかは、ロックの歴史を背負って死んでしまったような人でしたけれど、Jマスキスはそういうのとは真逆って感じですよね。メッセージ性も特にないし。趣味がゴルフですから(笑)。うるさいのが苦手ってさっき言ってましたけど、じゃあマイブラはどうなんですか?

原田 マイブラはね、いいと思う(笑)。ああいう、エクストリームなものには魅力を感じてしまうんだよね。どうかしている人が作ったものって怖いけど触れてみたくなるものじゃない。スロッビング・グリッスルのことを好きだとは思わなくても、つい興味を持ってしまうような感覚も根っこは同じなんじゃないかな。

澤田 んー、よくわかんないですけど。ダイナソーはグランジだったわけですよね。グランジって、結局ハードロックっていうことだと思うんです。そういうのが苦手だっていうことなんですよね。じゃあ、セバドーとかフォーク・インプロージョンはどうだったんですか?

Dinosaur Jr.“Without A Sound”(97年『Without A Sound』収録曲)プロモ・クリップ

原田 それは好きだった。

澤田 やっぱり、シンガー・ソングライター的なものが好きなんでしょうね。

原田 単純に、激しいロックがあんまり好きじゃないってことなんだと思う。

澤田 全然盛り上がらないじゃないですか(笑)。ロック担当なんだからもっといい話してくださいよ! とりあえず、トピックとしては再結成でアルバムを出すってことぐらいで。

原田 そういう回があってもいいじゃんか。次に行こう。

Dinosaur Jr.の作品を紹介
4月にリリースされる再結成アルバム『Beyond』
Jマスキスが93年に行ったライヴの様子を収めたアルバム『Live Acoustic at CBGB's』
01年にリリースされたベスト・アルバム『Ear Bleeding Country : the best of DINOSAUR JR.』
91年にリリースされたアルバム『Green Mind』(デジタルリマスター盤)

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